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純正スタビリンクを調整式に加工する方法【総額3000円】

車高を下げたらスタビリンクの角度が物凄く万歳している事に気が付きました。車高を下げている以上当然起こりうる現象なんですけどね…。

 

とりあえず車種専用の調整式スタビリンクを見てみると…『15000円!!!!』高すぎる。

 

汎用品も見てみましたが、どうやらドライブシャフトとのクリアランスが狭すぎて付かないみたい…。

 

そこで今回、純正のスタビリンクを自分で調整式に加工しちゃう事にしました。加工手順や注意点についてお話ししていきます。

 

 

加工に必要な工具と用意するもの

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  • タップダイス
  • グラインダー(パイプカッター)
  • 長ナット
  • 固定用ナット 

 

 

特別必要な工具はネジ山を作成するタップダイスと、スタビリンクを切断するためのグラインダーぐらいだと思います!あとはスタビリンクを外せる工具があれば加工は可能です

 

タップダイスはホームセンターでも入手可能ですが、値段を気にするのであれば事前にネットショッピングにて購入しておく事をお勧めします。

 

長ナットとナットのサイズはスタビリンクのシャフト径を測定して購入しましょう。

 

スタビリンクの加工方法

スタビリンクを調整式に加工する際の手順は以下の通りです。

 

  1. スタビリンクのカット
  2. ネジ山作成
  3. 長ナットにて連結

 

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まずはカットする部分にマスキングテープを貼り付けていきます!!

 

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カット断面はこの後整えていきますのでザックリ切ってしまって大丈夫です。

 

カット断面の処理は写真を撮り忘れた為イラストで失礼します…

 

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切って切りっぱなしにしたままネジ山を作成しようとしても、思うようにタップダイスが入らなかったり、タップダイスが斜めに入ってしまう恐れがあります。

 

スタビリンクをカットした後は破断面をイラストのように斜めに削っていきます。

 

これをやっておくと、タップダイスがスムーズに入っていきます。

 

ネジ山が出来たら後は、両方のネジ山に長ナットを両端から入れていき2つに切り離したスタビリンクを連結してあげれば完成です。

 

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写真にはナットが入っていませんが、後からナットを装着しました。ナットの入れ忘れには皆さんも注意して下さいね!笑 走行中ナットが緩んでしまう原因にも繋がります。

 

ポイント

ネジ山を作成する時は加工する場所に油を注しながら加工しましょう。タップダイスが入っていきやすくなり、加工がスムーズにいくだけでは無く、タップダイスの寿命にも大きく影響していきます。必ず油は使いましょう。よくホームセンターでも見かける『556』なんかでも大丈夫です!

 

  • 長ナットの位置
  • 調整方向

 

加工を始める前に必ず、この2つを確認しておきましょう。

 

車高を下げているから、スタビリンクも短くすれば良いとは限りませんよ〜。

 

順番に詳しく解説していきます。

 

長ナットの位置

今回僕の場合は連結兼調整用の長ナットをほぼ中心に取り付けましたが、長ナットを取り付ける分、取り付け箇所の太さが太くなります。

 

その為車種によってはフレームやドライブシャフトなど干渉箇所が発生してしまう場合があります。

 

加工に入る前にスタビリンク周りをチェックしておきましょう。

 

調整用の長ナットは真ん中に取り付けなくても問題ありませんので干渉しない場所に取り付けしましょう!!干渉してしまうとせっかくの加工が台無しに…

 

 

調整方向

スタビリンクの調整方向は車種によって異なります。

 

スタビライザーがどのような動きをするかによって、スタビリンクは純正調より『長くするのか・短くするのか』が決まってきますので、まず加工に入る前にスタビライザーをよく見てみましょう!!

 

当然ですが、前後にスタビライザーが付いている車の場合、前後でスタビリンクの調整方向が異なる事もよくあります。

 

スタビリンクを伸ばせば良いのか、短くすれば良いのかよく分からない…。

 

そんな人はこちらの記事をご覧ください。
 
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まとめ

 

思っているほど難しい作業ではありません。調整式のスタビリンクが欲しいけど自分の車には設定が無い…設定があるけどちょっと金額が…

 

そんな方にはおすすめの加工だと思います。

 

3000円程度で加工が出来る上特別な技量も必要ありません。個人的には1万円も出して調整式スタビリンクを取り付けると変化が微量過ぎてがっかりするかもしれません…

 

ちなみに今回加工したスタビリンクは約1ヶ月程度走行しましたが不具合や異音、スタビリンクの損傷も無く完璧でした。バッチリ乗り心地の向上効果もあり満足です。

 

 

 

今回は純正品を加工しましたが、既製品のみで加工をしない方法もあります。興味がある方はこちらもご覧下さい。

 

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