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N-ONE(JG1)やN-BOX(JF1)のアクスル交換方法

  • 2022年8月14日
  • 2023年3月20日
  • N-ONE

先日購入してきたN-ONEのアクスル交換を行いました。

 

そこでこの記事では、N-ONE(JG1)のアクスル交換方法について紹介していきます。同年式のJF1(N-BOX)も同じ作業内容です。

 

※多分、N-VANもN-WGNも同じ。

 

 

使用する工具

  • スピンナーハンドル
  • ラチェット
  • ソケット(10、12、14、17)
  • 六角レンチ

 

N-ONE(JG1)やN-BOX(JF1)のアクスル交換

 

N-ONE(JG1)やN-BOX(JF1)のアクスル交換手順は以下の通りです。

 

  1. ジャッキアップする
  2. ドラムカバーを外す
  3. ハブを外す
  4. ブレーキホース類を外す
  5. オートレベライザーリンクを外す
  6. ショックアブソーバーの下側を外す
  7. アクスルの固定ボルトを外してアクスルを外す
  8. 逆の手順でアクスルを組み付ける

 

ジャッキアップ方法については、こちらの記事をご覧下さい。

 

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順番に解説していきます。

 

ドラムカバーを外す

 

ジャッキアップしたら、サイドブレーキを解除し、ドラムカバーを外します。

 

ドラムカバーの外し方は、ドラムカバーにある2つのネジ山に【M8】のボルトを取り付け、工具を使ってボルトを締め込んでいけば簡単に外せます。

 

固着している場合は、2つの穴にボルトを入れて均等に締め込むように外します。固着していない場合は、1つのネジ穴にボルトを入れていけばすぐに外れてきます。

 

サイドブレーキを掛けていると、外れませんので解除を忘れずに…。

 

ハブを外す

 

ドラムカバーを外したら、ハブを固定している4本のボルトを全て外して、ハブ周りをアクスルから切り離してやります。

 

ボルトの頭は【14ミリ】です。特にブレーキシュー等が邪魔になることはありませんので、スムーズにボルトへのアクセルが可能です。

 

ハブ周りをアクスルから切り離すと、裏側にABSのセンサーがあります。こちらは10ミリのボルトで固定されているので、ボルトを外してABSセンサーを一度取り外します。

 

 

ABSセンサーがアクスルの中を通る形で固定されているため、一度外してアクスルの中からABSセンサーを引き抜いておきます。

 

ブレーキホース類を外す

 

ブレーキホースの配管、ABSセンサーの配線、サイドブレーキワイヤーがアクスルに固定されているので、アクスルを外す前にこちらも外しておきます。

 

ブレーキホースの配管部分に関しては、グラインダーで切断してブラケット部分から取り外します。

 

 

もし、ここを切断したくない場合は、ブレーキ配管を一度外す必要があるため、ブレーキフルードのエア抜き作業が必要です。ワンフェイバルブがあれば、比較的簡単に作業可能です。

 

違う車種ですが、ブレーキ配管を切り離しての作業方法はこちらで紹介しています。

 

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オートレベライザーリンクを外す

 

アクスルにヘッドライトのオートレベライザーリンクが固定されていますので、忘れずにこちらを外しておきます。

 

裏側から10ミリのスパナレンチをあてがい、10ミリのソケットで取り外し可能です。アクスル側だけ外せばOKです。

 

これを外し忘れてアクスルを外すと、リンクが折れると思います。合わせて、レベライザーの破損にも繋がるので忘れずに…。順序的には、中盤に来ていますが、実際の作業では1番始に外しています。

 

ショックアブソーバーの下側を外す

 

これでほとんどの部品が外れていますので、そろそろショックアブソーバーの下部を外しておきます。

 

ボルトのサイズは【14ミリ】です。裏側には、ナットではなくネジ山が設けられているので、裏側を抑える必要はありません。(形状的にも抑えられませんが…。)

 

ショックを早い段階で外してしまうと、アクスルが不安定になり作業性が悪いので後回しにしてあります。

 

アクスルの固定ボルトを外してアクスルを外す

 

最後にアクスルと車体を固定している左右1本づつのボルトを外していきます。ボルトのサイズは【17ミリ】です。

 

上の画像は、エクステンションバーが長すぎますが(視界にこれしか無かった)、少しだけエクステンションを使ってやらないと、工具とボディのクリアランスが保てませんので、エクステンションバーが必須です。

 

ここを緩める際には、アクスルの中心に油圧ジャッキをあてがい、アクスルを支えながら作業することをお勧めします。

 

ボルトを2本外したら、アクスルを下に下げて油圧ジャッキと一緒にアクスルを車体後方に引っ張り出せばOKです。ブレーキ配管等を引っ掛けてこないようにだけ注意です。

 

 

軽自動車のアクスルは軽いので、1人で作業していても特に人の手が欲しくなるような場面もないかと思います。

 

逆の手順でアクスルを組み付ける

 

純正のアクスルを引っ張り出したら、今度は交換するアクスルをジャッキの上に乗せて車体の下側にアクスルを運び、逆の手順でボルト類を固定していけばアクスルの交換作業は終わりです。

 

アクスルの付け根のボルトを取り付ける際には、穴位置だけに気を取れられがちですが、アクスルの角度にも注意です。アクスルの角度が左右で合っていれば、必ずボルトはスムーズに入っていきます。

 

無理やりボルトをねじ込んだりしないように…。

 

油圧ジャッキを2つ使うと作業しやすいですね。

 

 

まとめ

 

これまで10台近くの軽自動車にアクスルを組み付けてきましたが、比較的作業はしやすい車種かと思います。作業時間もかなり駆け足で行って1時間程度です。

 

軽自動車のアクスル交換はどの車種も似たような作業ですが…。

 

人生初めて固定式のアクスルを組み付けましたが、取り付けだけで済むのでかなり楽ですね…。

 

キャンバープレートを取り付けるという選択肢も人によってはあるかもしれませんが、軽自動車ぐらいであればアクスル交換をしてしまうことをお勧めします。

 

 

 

交換作業もそれほど大変ではありませんし、アクスルの上げ加工で車高が下がるので、車高調で頑張って下げる必要もなくなるのでアクスル交換はお勧めです。

 

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それでは。

 

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