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車のサスペンション構造4種類を紹介【採用車種の例も添えて。】

 

車のサスペンション構造って何種類ぐらいあるの?車によって全然違うのかな?

 

車のサスペンション構造は外見からでは、なかなか確認出来ません。サスペンション構造にはどんな種類があるのかもイマイチ分からない方も…。

 

そこでこの記事では、車のサスペンション構造4種類を紹介していきます。合わせて、サスペンション構造ごとに、実車名を挙げながら紹介していきます。

 

 

車のサスペンション構造4種類

 

ここで紹介していくサスペンション構造は以下の4種類です。

 

  • ストラット
  • ダブルウィッシュボーン
  • マルチリンク
  • トーションビーム

 

他にもサスペンション構造があったり、外車なんかでは微妙に呼び名が違うケースもありますが、一般的な乗用車に採用されるサスペンションはこの中のどれかであることが大半です。

 

順番に写真を添えて、簡単に紹介していきます。

 

ストラット

 

ストラット構造はもっともシンプルな構造で、ショックアブソーバーとナックルを直接つなぐサスペンションです。

 

ショックアブソーバー(ストラット)でタイヤを支えているイメージです。

 

そのため、ショックの下部にナックルとの連結箇所があるため、ショック単体でもサスペンション構造が分かってきます。(他の構造がショックだけ見ても分からない。)

 

※中には差し込み式のストラットが存在するため、例外もあります。

 

 

日本車の中では、もっとも多くの車に採用されているサスペンション構造でもあります。

 

基本的には、フロントのサスペンション構造に採用されるケースが多いですが、中にはリアのサスペンションにもストラット構造が採用されることも。

 

▪️搭載車種

  • 軽自動車全般
  • プリウス
  • ノア
  • セレナ
  • アルファード
  • カムリ
  • 3シリーズ
  • ミニクーパー
  • ゴルフ

 

挙げればキリがありませんが、国産車のコンパクトカーやミニバンにはほとんどストラット構造が採用されています。

 

スバル車やポルシェ(ボクスター)あたりは、リアサスペンションにストラットも採用しているケースもあります。

 

ダブルウィッシュボーン

 

ダブルウィッシュボーン式は、主にセダンクラスの車に採用されることが多いサスペンションです。

 

ストラットとは違い、2本のアームでナックルを支えつつタイヤを支えます。当然そこにショックも関与していますが、ストラットのようにダイレクトには支えません。

 

 

▪️搭載車種

  • クラウン
  • スカイライン
  • オデッセイ
  • ロードスター
  • A4(アウディ)

 

ストラットよりもサスペンションがしなやかに動き、乗り心地や性能が上がるのですが、コスト面やスペース面から採用される車には限りがあります。

 

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マルチリンク

 

マルチリンクはダブルウィッシュボーン式に性能や形状、共に近い構造のサスペンション構造です。

 

ダブルウィッシュボーンと違う点は、自由度が高く設計者(メーカー)の個性が出るサスペンション構造です。

 

  • アームの配置場所
  • アームの本数
  • アームの形状
  • バネの位置 などなど

 

基本的に、リアのサスペンション構造に採用されます。

 

▪️搭載車種

  • クラウン
  • スカイライン
  • オデッセイ
  • カローラスポーツ
  • ミニクーパー
  • ゴルフ

 

ダブルウィッシュボーン式よりも各部の配置に自由度が高い構造です。

 

バネがショックと一体になっている車種もあれば、バネが別体の車も。

 

 

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トーションビーム

 

トーションビームはリアのサスペンションに採用される構造です。

 

1本のシャフト(アクスル、フォーシング)で左右のタイヤをつなぐもっとも車のサスペンション構造では、シンプルな造りです。

 

 

1本のアクスルに2つのバネが乗っかり、左右に別体でショックアブソーバーが連結されます。

 

 

▪️搭載車種

  • 軽自動車全般
  • プリウス(年式によって変更あり)
  • ノア
  • セレナ
  • アルファード(年式によって変更あり)

 

こちらもストラット構造同様に、コンパクトカーやミニバンと幅広い車に採用されています。

 

コスト面やサスペンション構造自体がスペースを取らないことから、車体価格を抑えられる点に加えて室内空間の確保に優れているサスペンション構造です。

 

まとめ

 

トラックや商用車には、板形状のバネ(板バネ)が採用されることもありますが、一般的な乗用車であればここで紹介した4つのサスペンション構造のどれかが採用されます。

 

  • ストラット
  • ダブルウィッシュボーン
  • マルチリンク
  • トーションビーム

 

車格によって、なんとなくの分類(どの車にどの構造が採用されているか)は可能ですが、年式によって構造の変更が行われるケースも珍しくありません。

 

構造によって性能に違いが出るのは間違いありませんが、どれも路面からの衝撃を暖和する装置には違いありません。

 

コスト面やその車のコンセプトに合わせて最適と思われるサスペンション構造が選択されています。

 

それでは。

 

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