バイクに余っている車用のエンジンオイルを使用しようと思っているんだけど、バイクに車用のエンジンオイルを使っても問題ない？同じエンジンだし、大丈夫だよね？
先日、友人よりこんな質問を頂きました。
そこでこの記事では、バイクに車用のエンジンオイルを使用しても良い場合とダメな場合について紹介していきます。ちなみに、大学時代の通学バイクにはひたすら車用のエンジンオイルを使用しておりました。
安いからね。これを愛用していました。
※基本的に、車用とバイク用で分けられて売られているものですので、専用品を使用した方が良いに決まっている。という前提のもと紹介していきます。
バイクに車用のエンジンオイルを使用しても良い？
バイクと車では、エンジン内部に掛かる負荷が異なるため、基本的には車用のエンジンオイルを使用しない方が良いのですが、車用のエンジンオイルを問題なく、使用できるケースもあります。
その反面、バイクに車用のエンジンオイルを入れると、故障やトラブルの原因になるケースがあります。
それぞれのケースについて、個別に紹介していきます。
- バイクに車用のエンジンオイルを使用しても良い場合
- バイクに車用のエンジンオイルを使用してはダメな場合
車用のエンジンオイルを使用しても良い場合
車用のエンジンオイルを使用しても問題ない、バイクの条件は以下の通りです。
- エンジン内部にミッション関連が無い
- エンジン内部にクラッチの構造が無い
言ってしまえば、スクーターです。
スクーターの場合は、エンジン内部の構造が車に近しいため、車用のエンジンオイルを使用していても、大きなトラブルになるケースが少ないです。（絶対とは断言しませんけど。）
ちなみに、僕自身が学生時代に通学に使用していた、ホンダのスペイシー100という4サイクルスクーターには、ひたすら車用のエンジンオイルを使用していましたが、ノントラブルでした。車用にカストロールのオイルを4L購入して、余ったオイルをスペイシーへ。
使用期間は3年ぐらいですね。走行距離は4万キロオーバーのご老体エンジン…。
※大事に乗っていたはずなのに、写真がこれしか無い…。
このオイルです。（かれこれ、7.8年前から日本車のエンジンオイルにはずっとこれを使用しております。）
車用のエンジンオイルを使用してはダメな場合
エンジン内部に、ミッションであったりクラッチが一緒になっているケースにおいては、車用のエンジンオイルを使用しない方が良いです。
まず、エンジンの中にクラッチがあり、エンジンオイルが浸かる状態になっているケースにおいては、走行時にクラッチが滑ってしまい、走行できないまたは支障をきたす場合があります。
クラッチが滑る理由は、燃費を向上させるためのフリクション軽減を目的とした添加剤によって、クラッチが滑ることがあります。（車用のオイルを入れたら何でもクラッチが滑るとは限らない。）
また、車用のエンジンオイルの場合、ミッションを保護できるほどの性能がありません。
車の場合、エンジンオイルとミッションオイル（MTオイル・ATオイル）は別々になっているため、エンジンオイルにそこまでの性能が要らない。そんなこんなで、エンジンオイルにミッションやらクラッチやらが浸かるミッションバイクの場合は、車用のエンジンオイルは使用してはダメです。
ただ、クラッチがエンジンの中に入っているエンジンに、車用のオイルを入れたことがありますが、滑りませんでしたけどね…。
滑る場合もあるし、滑らない場合もあるみたいです。
車にもバイクにも使用できるオイルもある
あまり数は多くありませんが、車でも使用できてバイクにも使用できるエンジンオイルも存在します。
普段から、モンキーのエンジンオイルだったり、マニュアル車のミッションオイルでお世話になっているニューテックさんのエンジンオイルは、車でもバイクでも使用可能です。
個人的にとても好きなオイルメーカーさんです。
バイクでも使用できるということは、車よりも負荷が掛かる状態でも使用可能なオイルということで、車に使用した際にも他のエンジンオイルよりも保護性能が高いという裏付けにもなるかと思います。
※根拠は何もない、個人的勝手な見解ですけどね。
まとめ
スクーターの場合に関しては、車用のエンジンオイルを使用していても、特別大きな問題が発生するケースはほとんどないかと思います。
僕自身の経験からも、3年近く車用のエンジンオイルを使用していたスクーターはずっと絶好調でした。（あくまでも体験談であって、お勧めしているわけでは無い。）
ただし、車とバイクのエンジンでは、バイクの方がエンジンの温度は高くなりますし、エンジンの回転数に関してもトルクの少ないバイクの方が高回転でエンジンが回っている時間が遥かに長いです。
つまり、バイク用のエンジンオイルはその状況下においても、エンジンを保護するだけの性能を備えた配合になっているということは、頭に入れておいた方が良いかと思います。
後数年しか乗らないとかであれば、車用のエンジンオイルを使用することをあえて止めはしませんが、この先もずっと乗っていく予定であれば、やめておけ。
それでは。
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