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車高調からゴンゴン異音がする…それはショックの伸びきりが原因かも!

先日友人から『車高調からの異音』相談を受けたのですが…

 

内容は段差のたびに車高調から【ゴンゴン】音がする!!とのこと。

 

車高調から大きな音が発生した際真っ先に【底付き】を頭に浮かべる方も多いですが、実はそうとは限りません。というよりこのようなケースでは底付きである可能性は低い!!

 

この記事では車高調から【ゴンゴン】異音がする場合の原因について解説していきます。またその場合の対処方法もお話しします。

車高調からゴンゴン音が出る原因

車高調から【ゴンゴン】酷い金属音が発生している場合、原因はショックの伸びきりにある場合が多いです。

 

どうしても多くの方が『底付きかな?』と誤解しがちでですが、おそらく伸びきっている可能性が高いです。

 

ショックの伸びきりは、それ以上ショックが伸びないところまで伸びてしまっているということです。

 

車体から外した車高調は引っ張ってもそれ以上長くなりませんよね?その状態から段差によって沈んだショックが伸びる際の反動で、ショックのキャパを越えようとしているのです。

 

簡単なイラストを用意しました。

 

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簡単過ぎますが、ショックアブソバーの内部はこんな感じです。

 

ショックが伸び切ってしまうと筒の中の上部に激しく干渉してしまうのがイメージ出来ると思います。

 

これが【ゴンゴン】【ガンガン】など異音の発生原因になっています。

 

ショックが伸びきる原因

 ショックが伸びきってしまう場合の大きな原因は1つです。

 

それは車をジャッキアップした際に、ちっとも伸びない足回りセッティングにあります。自分の車をジャッキアップした際、すぐにタイヤが地面から浮いてしまう状況のことです。

 

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伸び側のストロークが短いという言葉を聞いたことはないでしょうか?

 

原因を細かく砕いていくと…

  • バネレートが硬い
  • プリロードのかけ過ぎ

 

この2つが挙げられます。

 

車高を下げていく上で、フェンダーやインナーの干渉、またストロークによる地面とのヒットを懸念し、どちらも多くの方がやってしまいがちな内容です。

 

プリロードなんてかけた記憶が無くても、車高調取り付け時のミスによって、掛かってしまっているケースも考えられます。

 

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ショックの伸びきりを対策する方法

ショックが伸びきってしまっているに向けて3つの対策方法を紹介していきます。

 

  • ヘルパースプリング
  • バネを遊ばせる
  • バネレートを下げる

 

ヘルパースプリングの導入

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まずは【ヘルパースプリング】の導入です。ヘルパースプリングは車高を下げるために使うと認知している方も多いですがそうではありません。

 

ヘルパースプリングはハイレートなバネを使う際に併用することで、伸び側のストロークを確保することが出来ます。

 

足回りのプロフェッショナル【326power】のハードユーザー向け車高調をご覧になったことがありますか?

 

ちなみにコチラです。ヘルパースプリングがついていますよね?

 

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 これは伸び側のストロークを考えられた上でのヘルパー導入です。全部が全部とは限りませんが…

 

ヘルパースプリングはバネレートが低く、車をジャッキから降ろす際メインスプリングが効く前に荷重によって縮まるのでストロークの確保が可能になります。

 

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 バネを遊ばせてみる

バネを遊ばせるって悪いことのようですが、『現段階では本当にショックが伸びきっているのか分からない』という方にオススメです。

 

スプリングを遊ばせてあげることで、ヘルパースプリングの導入した際と全く同じ原理で伸び側のストローク確保が可能になります。

 

▪️こんな人にオススメ

  • まだショックの伸びきりか定かではない
  • ヘルパースプリング導入までの時間を稼ぎたい

 

段差のたびにショックが伸びきった状態になってしまうのは車高調の寿命を縮める原因のもなりますからね!!

 

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バネレートを下げる

もし買った車高調のスプリングレートが高くて、無意味にハイレートなスプリングを使っているのであればレートの低いバネに交換することをオススメします。

 

バネレートを下げる事で、伸び側のストローク確保に繋がりショックの伸びきりを解消する事が出来ます。

 

無闇にレートのスプリングを使い続けることにはデメリットが多過ぎます。

 

  • 乗り心地の悪化
  • 車体の歪み

 

レートの高いスプリングは金額も高値で取引されるケースも多いので、一度検討してみてはいかがですか?

 

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底付きでは音は出難い

最後に底付きでは『ゴンゴン』異音が発生するケースはほとんどない理由を解説しておきます。

 

ショックアブソーバーが底付きする場合は、金属と金属があたり合うことはありません。なぜならそれを防ぐために【バンプラバー】というゴムの塊が取り付けられているためです。

 

これは車高調のみならず、純正のショックにも取り付けられています。

 

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仮にもバンプラバーを撤去してしまっている場合なら話は別ですが、バンプラバーが正常に取り付けられているのであれば、底付きによる異音発生の可能性は極めて低いです。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

段差を越えるたびに【ゴンゴン】と深いな異音が発生している場合は底付きではなく、『ショックの伸びきり』をまず初めに疑ってみて下さい。

 

ショックの伸びきりかどうか手取り早く確かめたいのであれば、車高調のバネを【1センチ】ほど遊ばせてみて、音が消えるようなら『ショックの伸びきり』であると原因を確定することが出来ます。

 

それでは!

 

 

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