車高を下げたりキャンバーを付けたりすると必然的にトー調整が必要になります。
そこで必要になってくるのが【調整式のトーコントロールアーム】
略して【トーコン】
アッパーアームやロアアームを始めとする調整式や社外品のアームって車検に通らない事は認知されていますが、調整式のトーコントロールアームってどうなんだろう?
そんなユーザーなのために、調整式のトーコントロールアームは車検に通るのか?解説していきます。
トーコントロールアームは車検に通る?
結論を始めにお伝えしておくと、調整式のトーコントロールアームは問題なく車検に通ります。
つまり、構造変更はしなくても大丈夫です。
あれ、この記事ここで終わりでも良いレベル…?
とりあえず、もう少しトーコントロールアームについて深堀して解説を続けておきます。
トーコントロールアームが車検に通る理由
アッパーアームやロアアームは調整式の社外品に交換すると車検に通らないのに、何故トーコントロールアームは車検に通るの?
そんな方もいらっしゃると思います。
これは、トーコントロールアームは【指定部品】では無いからです。
指定部品というのは、メーカー純正の決められた部品を使ってね!という部品になります。
- アッパーアーム
- ロアアーム
- ナックル
- アクスル
挙げればキリがありませんが、車高短ユーザーがよく交換する部品をざっくり挙げました。
これらは指定部品になりますので、社外品では車検には通りません。
通したければ、強度計算書を提出して公認取得する必要があります。
じゃ〜指定部品じゃないものは何か?
代表的なものが【車高調】です。
純正のサスペンションでは、車高調整は出来ないのに調整機能のある車高調を付けてても問題なく車検に通りますよね?
つまり、トーコントロールアームも車高調と全く同じ扱いなのです。
ちなみに調整式のスタビリンクも同じ扱いです。
トーコントロールアームを入れる2つのメリット
純正のトーコントロールアームでも、トー角の調整は可能です。
しかし、調整式のトーコントロールアームには2つのメリットがあります。
- 調整幅が広い
- 調整のし易さ
順番に解説していきます。
調整幅が広い
極端にキャンバー角を付けると、純正のトーコントロールアームではトー角の調整が追い付きません。
つまり、正常なトー角まで調整が出来なくなってしまうのです。
そこで、社外品の調整式トーコントロールアームを使ってあげると、調整幅が格段に広がり純正のトーコントロールアームでは調整出来なかった幅を補う事が可能になります。
トー角調整がしやすい
もう1つは調整のしやすさです。
基本的にどのメーカーの車もトーコントロールアームを使ったトー角調整は【偏心ボルト】を利用した調整方法が用いられています。
- トヨタ
- 日産
- ホンダ
- BMW
- アウディ
僕自身がトーコントロールに触ったことのあるメーカーはこの5社ですが、全て偏心ボルトでした。
ちなみにこれが偏心ボルトです。
偏心ボルトの場合、ナットを緩めてボルトの頭側を回す事でアームの長さが変わります。
アームの長さが変わるというか、取り付けの穴が長穴になっていて、アームがスライドするという表現が正しいです。
これだと、微調整が難しかったり、ナットを締める際に偏心ボルトがズレる恐れがあり面倒です。
調整式のトーコントロールアームに変えてあげれば、アッパーアームやロアアーム同様に調整が可能です。
トーコントロールアームを入れるべき人
- トー角調整を行う頻度が多い
- トー角調整を自分でやる事がある
- キャンバー角をかなり付けている
この3つのどれか1つにでも当てはまる人は、調整式のトーコントロールアームを入れるべきです。
トーコントロールアームは、アッパーアームやロアアームに比べるとそれほど、金額が高くないしメリットが大きいのでおすすめです。
調整式のアッパーアームやロアアームを入れているユーザーはセットで入れちゃう人が多いです。
見栄えも良いですからね。笑
まとめ
あれこれ解説してしまいましたが、トーコントロールアームは社外品を入れても、構造変更無しで車検に通す事が可能です。
その辺の心配をしていて、導入を迷っていた方は迷わず入れるべきだと思います。
また、これから車検に行く方は、純正品に変えなくても問題ないので安心して下さい。
それでは。
関連記事はコチラ!!