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【車のエアコン】マグネットクラッチとは?どんな役割がある?

先日、車のマグネットクラッチのシム調整を行いました。

 

エアコンのマグネットクラッチってなに?

 

こんな疑問を持たれる方も少なくありません。初めてそんな部品の名前を聞いた。という方も多いかも。そこでこの記事では、エアコンのマグネットクラッチとは何か?これについてお話していきます。

 

 

エアコンのマグネットクラッチとは?

 

車のエアコンに使われているマグネットクラッチとは、エアコンのコンプレッサーをエアコンスイッチに連動し、コンプレッサーを止めたり回したりする役割を担っている部品です。

 

もっと簡単に言えば、エアコンのスイッチを入れた時だけ、エアコンのコンプレッサーを回すための部品です。

 

これがマグネットクラッチ。

 

 

エアコンのコンプレッサーは、クランクプーリーと呼ばれる部品と1本のベルトと繋がれているのですが、クランクプーリーはその名の通り、クランクシャフトに固定されているプーリー。当然、エンジンが掛かっている際は常に回転している部品です。

 

※クランクシャフトは、ピストンの上下運動をさせている部品。

 

 

つまり、クランクプーリーとエアコンのコンプレッサーを単純に連結してしまうと、エンジン始動中は常にエアコンのコンプレッサーが回り続けてしまいます…。

 

そこでエアコンコンプレッサーに、マグネットクラッチを付けることでエアコンコンプレッサーを回したり、回さなかったりコントロールすることが可能になっています。

 

エアコンのスイッチをオンにすると、マグネットクラッチに電流が流れる。そうすることで、電磁力によって外側に付いているプレートが磁気によって張り付き、プーリーの回転がコンプレッサーがコンプレッサーに伝達され、回転する仕組みです。

 

▪️エアコンオフの状態

 

▪️エアコンオンの状態

※どちらの画像もエンジンは始動している状態。

 

当然ベルトは回転しているのですが、エアコンオフの状態の写真を見ると、コンプレッサーが回転していないことが分かります。

 

エアコンオフの際には、プーリーだけが空回りしている状態で、エアコンのスイッチを入れ電流を流すと電磁力が発生し、マグネットクラッチが張り付く。これでコンプレッサーの先端に取り付けられているプーリーの回転がコンプレッサーに伝わるのです。

 

マグネットクラッチに起こる不具合

 

マグネットクラッチが原因で、エアコンのコンプレッサーが回せなくなる(エアコンが冷えない)不具合が発生する場合があります。

 

エアコンのマグネットクラッチは先ほども説明した通り、電磁力を使って外側のプレートを張り付かせることでプーリーの回転をコンプレッサーに伝えています。

 

エアコンオンの状態で常に張り付いている訳では無く、エンジンの回転が急に上がる(加速したりした時)と遠心力に耐えられず、離れてしまうこともあります。この離れた状態になると当然、エアコンのコンプレッサーは回らない。

 

そうなれば、車のご主人様に怒られてしまうので再度、リレーより電流が送られまた張り付く。

 

これを頻繁に繰り返すため、マグネットクラッチや外側のプレートは摩耗します。(磨り減っちゃう。)

 

摩耗すると、マグネットクラッチ部分のクリアランス(隙間)が広くなってしまうため、磁力が足りなくなりプレートが張り付かなくなってしまうトラブルが発生することがあります。

 

※コンプレッサーが回せない状態になる。つまりエアコンが効かない状態。

 

 

クリアラン不良に加えて、これらの要因から更にマグネットクラッチが張り付きづらい状態に陥ります。

 

  • 熱膨張によって更に隙間は広く
  • 熱によって電磁力が弱くなる

 

このマグネットクラッチは、クリアランスを調整するためのシムと呼ばれる薄いワッシャーが複数枚入っているため、それを抜いたり増やしたりしてクリアランス調整をすることで元通りエアコンが使える状態にすることが可能です。

 

詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

 

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まとめ

 

車のエアコンに使われている【マグネットクラッチ】は、エアコンのコンプレッサーをエアコンスイッチに連動し、コンプレッサーを止めたり回したりする役割を担っている部品です。

 

この部品があるお陰でエンジンが掛かった状態で、エアコンのコンプレッサーを回したり止めたりすることが可能です。

 

記事中でもお伝えした通り、摩耗によってクリアランスが広くなり上手く作動しなくなる場合があります。その際は、シムの調整を行うことで再度、正常に作動するようにすることが可能です。

 

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それでは。

 

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