まだまだ暑い日が続いておりますが、最近朝方が寒い日もしばしば…
先日通勤中あまりの寒さに暖房を少々!とそこで発覚!
温風が全く出ない…これはもしや!!と思いラジエターのクーラント量を確認するものの規定量がしっかり入っています。
この状態ならかなりの確率でアクチュエーターという部品の故障が原因では無いか?という事が予想出来ます!!ムーヴに限らずこの年代のダイハツ車はよく壊れます…
そこでこの記事ではl150ムーヴのアクチュエーター交換方式についてお話していきます。
こんな方に向けた記事
- 温風が出ない
- 温度調整が出来ない
- 冷房・暖房の切り替えが出来ない
アクチュエーターって何?
僕自身、機械的にそこまで詳しいわけではないのでアバウトな説明しか出来ませんが、『温度調整の切り替えスイッチ』になります。正確には切替スイッチを動かすための部品です。
このアクチュエーター内に仕込まれているギアモーターによってエアコン吹き出し口から放たれる風を『冷たい・温かい』にそれぞれ切り替えています。
当然、これが故障すると温度調整が出来なくなる為、冷風もしくは温風しか出せない状況になってきます。
アクチュエーターを交換する前に
アクチュエーターの脱着は割と面倒なので、作業に取り掛かる前にアクチュエーターに原因があるのかをチェックしていきましょう!!
アクチュエーターは運転席の下側、サイドブレーキペダルの真横に取り付けられています。
写真からも分かるようにこのままでは到底外せそうもありません。
そうです!サイドブレーキペダルを外す必要があります…
こちらの白いアームが見えると思います。
エンジンを掛けて、温度調整を『冷たい→温かい』もしくはその逆で切り替えてみて下さい。
そうするとアクチュエーターが正常であればこちらのアームが動き、温度調整のスイッチが切り替わります!
もし、温度調整をしてもこの白いアームが動かない…と言うのであればアクチュエーターの故障が判明致します。
故障といっても多いのが『接触不良』によって動かないパターンが多いです…
今回もサイドブレーキを外し、アクチュエーターのボルトを外して揺すった所アクチュエーターが動き始めました…
また接触不良を引き起こす可能性があるため新品交換をお勧めしますが、とりあえず様子見をするのもアリかもしれません。
交換に必要な工具
- ラチェット
- 7ミリと12ミリのソケット
- 首振りアダプター
- 10・12ミリコンビレンチ
- プラスドライバー
サイドブレーキを固定している1本のボルトが工具が入りにくい場所にある為、首振りのソケットアダプターが無いと外せません。
アクチュエーターの交換方法
まず始めにそのままだとサイドブレーキの取り付けボルトに侵入できませんのでハンドル下のカバーを外します。
こちらのカバーはプラスネジ2本で固定されていますのでこちらを外して手前に引っ張れば取り外しが出来ます。
取り外すと左側にOBDのカプラーが固定されていますので内側の爪(カプラー両サイド)をつまんでカプラーを外します。
ここが外れたら次にサイドブレーキを取り外します。サイドブレーキはM12のボルト3本で固定されています。
左側のボルト1本だけ写真には写っていませんが、矢印が付いている箇所の平行線上にあります。こちらだけはラチェットが入らないのでコンビレンチを駆使して地道に回して外します。
このボルト3本が外れればサイドブレーキペダルがフリーになりますので手前側にサイドブレーキペダルをずらしていきます。
本当ならブレーキワイヤーを外した方がやりやすいかもしれませんが、面倒なのでブレーキワイヤーは外さずに手前に持ってきます。
この時、ブレーキワイヤーに遊びを作ってあげないと手間に持ってこれませんのでこちらのM10ナットを全て外しておきます。
こちらは緩み防止ナットなので最後まで回すのが面倒くさいです。
この時矢印が示すカプラーも取り外します。こちらはパーキングブレーキの警告灯に繋がる配線です。
あとでサイドブレーキを調整するのが面倒な方や、調整の具合が分からない場合はナットから飛び出しているボルト部分の長さを測っておけば調整する手間が省けます。
ここまでくればようやくアクチュエーターの全面を拝借する事が可能になります。結構面倒です…
あとはアクチュエーターの周りにあるM7ボルト3本と後方部分にあるカプラーを外せば脱着可能です。
取り外しが完了したら、新しいアクチュエーターに逆の手順で交換します。
温風が出ない時は水漏れの可能性もある
冒頭でちょろっと出した内容になりますが、温風が出なくなってしまう大きな原因としてもう一つ挙げられるものがあります。
それは『クーラント』の漏れによるもの。
車の温風はエンジンを冷やすために使われているクーラントという液体を利用して温かい風を作って室内に取り込んでいます。
エンジンを冷やすための液体とは言うものの車が走っている時は80度〜90度程度になっています。
この液体を『ヒーターコア』と言うお部屋に呼び込み温かい風を作り出しているのです。
つまり、クーラントが漏れて液体が無い状態では温風を作り出す事が出来ません…
このような場合はクーラントが漏れている箇所を見つけてそちらを直す必要があります。
クーラントの漏れは、温風が出なくなるだけではなく、エンジンがオーバーヒートしてしまいます。
ムーヴのよく漏れる箇所を挙げておきますので水漏れによって温風が出ない方はこちらを参考にしてみて下さい。
- ラジエター
- ウォーターポンプ
- インテークマニホールド(インマニ)
まとめ
アクチュエーターの故障はこの年代のダイハツ車によく起こりうる事です。
サイドブレーキペダルを取り外さないと、交換が出来ないので手間が掛かりますがあまり詳しくない方でもそれほど難しい作業ではないと思います。
もし自分でやってみようかな?と思う方はこの記事を参考にチャレンジしてみて下さい!!