クーラントを交換したいんだけど、ラジエターから抜ける分だけじゃなくてなるべく全量を自分で交換する方法って無い?
先日、友人よりこんな相談が….。
そこでこの記事では、自宅でクーラントを全量交換する方法について紹介していきます。
使用するもの
- クーラントチャージキット
- クーラント(原液)
- バケツ
リザーブタンクの脱着作業を行うので、リザーブタンクを外すのに必要な工具も別途必要です。
クーラントのチャージキットは厳密にはなくても作業可能ですが、何度もラジエターから水やらクーラントやらを入れるため、確実にあった方が作業は楽ちんです。
自宅でクーラントを全量交換する方法
自宅でクーラントを(可能な限り)全量交換する方法は以下の通りです。
- ラジエターのドレンからクーラントを抜く
- リザーブタンクを外してクーラントを抜く
- ドレンを締めてラジエターから水を補充する
- エンジンを始動し残っているクーラントと水を混ぜる
- 再びドレンボルトからクーラントを抜く
※エンジンを始動する際には、ヒーター温度マックス風量マックス。
これを繰り返して、ラジエターから抜ける水が無色になるまで続けます。
この2つに関しては、最後に原液のクーラントを入れる際に、車体側に残る水の量と掛け合わせて希釈を考慮する必要があるため、押さえておく必要があります。
- ラジエターからどのぐらいクーラントが抜けるか?
- クーラントの全量はどのぐらいか?
車種によって、ラジエターから抜けるクーラントの量も異なれば、クーラントの全量も異なるため、一概に何回やればとお伝えすることは出来ませんが、軽自動車ぐらいの全量であれば、3,4回繰り返すと大分無色に近い色の水が出てきます。
昔スズキの軽自動車でこの作業をした時には、4回ぐらい繰り返してかなりクーラントが抜けました。
▪️軽自動車
- クーラント全量 約3L〜
- ラジエターからの排出 約2L
※あくまでも1つの目安です。
ラジエターから排出される水が無色になったら、あとは全量とラジエターから排出される量を加味して、ラジエターから適量原液のクーラントを入れてエア抜き作業するれば、作業完了です。
これも1つの目安ですが、大概の国産車はクーラントの希釈率は50%です。
間違えて希釈されているタイプのクーラントを入れてしまうと、濃度が薄くなり過ぎるので注意です。希釈済みとか、そのまま使える。と書いてあり売られているクーラントはすでに希釈されているクーラントです。
まとめ
自宅でクーラントを全量交換する場合には、ラジエターから古いクーラントを排出させて、水を補充して混ぜる。これをひたすら繰り返して、車体に入っている冷却水を全て水に変えたところで、クーラントの原液を投入して、ウォーターラインの中でクーラントと水を希釈するほかありません。
これで本当に完全に全量の交換が可能かと言われれば、多少は残るかと思います。
古いクーラントと新しいクーラントが混ざるのはちょっとな〜。という考えのもと全量交換を検討している方であれば、十分過ぎるぐらいの量を交換可能なことだけは間違いないです。
これ以上自宅で完全にクーラント交換する方法は無いかと…。
それでは。
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