そろそろクラッチの交換時期が来るかな?と思っているのですが、クラッチが減ってくると、どのような症状が出てきますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、クラッチが減ってくるとどのような症状が出るのか?と言う話をしていきます。
クラッチが減ってくるとどんな症状が出る?
クラッチが減ってきた際に、最も分かりやすく出る症状としては、以下の2つが挙げられます。
- クラッチのミートタイミングが近くなる
- クラッチの滑りが出る
クラッチディスクが摩耗し、減ってくるとこの2つの症状によって、ほぼほぼ間違いなくクラッチの摩耗が確信できます。
※クラッチの滑りが発生すると、エンジンの回転数だけ上がって車が進まない(進みが悪い)状態になります。(ある一定のタイミングだけ。)
クラッチペダルが上の方で繋がる場合は、クラッチディスクがかなり摩耗している可能性があります。ただ、車によっては調整が可能ですので、一度調整して様子見をしてみるのが良いかと思います。
クラッチディスクの厚みが正常であれば、クラッチペダルを完全に踏み込み、半分戻すよりも手前でクラッチが繋がるぐらいが一般的です。(半分から更に半分ぐらい)
クラッチのミートタイミングは、車種や調整した人によっても変わるため、あくまでも1つの目安に過ぎませんが…。ただ、半分ペダルを戻してもまだ繋がらないとなると、ディスクがかなり摩耗している可能性があります。
先日交換してもらったミニクーパーのクラッチミートタイミングは、クラッチペダルを半分戻してもまだ繋がらないぐらい近くなっていた状態でした。
- 上側 外したクラッチディスク
- 下側 新品のクラッチディスク
そろそろディスクのリベットが削れ出す状態で、完全に交換時期でした。
他に出る症状
先ほど紹介した2つの症状が出ると、ほぼほぼクラッチディスクの摩耗で間違いない典型的な症状ですが、他にもクラッチが減ってくると出やすくなる症状が少しあるのでそちらも簡単に紹介しておきます。
- 発進時にジャダーが発生する
- クラッチが焼けた臭いがする
この2つに関しては、クラッチが減ってくると出やすくなる症状である一方で、乗り方によってはクラッチディスクがそこまで摩耗していなくても、出る症状でもあります。
そのため、先ほど紹介した症状に比べると、この症状が出る=クラッチが減っている。と繋がらない場合もあります。ただ、この2つの症状が出ているケースにおいても、クラッチの減りが疑わしいケースもありますので、1つの判断材料にはなるかと思います。
ジャダーの発生は、クラッチディスクが薄くなっていること。クラッチが滑ってきて、摩擦熱によってディスクに歪みが発生することで出たりする症状。
▪️ジャダーが発生する要因(ディスクの歪みの要因)
- クラッチディスクの厚みが薄い
- クラッチディスクが異常に熱を持ってしまう
クラッチの焼けた臭いに関しても、クラッチディスクがたびたび滑っており、余計な摩擦熱が発生することで発生する症状でもあります。
まとめ
クラッチディスクが減ってくると、以下の症状が発生します。
- クラッチのミートタイミングが近くなる
- クラッチの滑りが出る
乗り方によっては、ディスクが減っていなくても出る症状なので、以下の2つに関しては断定は出来ませんが、これもクラッチディスクが減ってくると出やすい症状ではあるため、1つの判断材料にはなるかと思います。
- 発進時にジャダーが発生する
- クラッチが焼けた臭いがする
ディスクが減っているかどうかに関しては、最終的にはミッションを下ろしてみないことには、確認のしようがありません…。そのため、少しでも不安要素があり、今後も長く乗り続けるのであれば、クラッチの交換時期かな?と思った今がクラッチ交換の時期かと思います。
完全にディスクの交換時期を迎えてから交換になると、フライホイールを痛めて修理費がかさむケースもありますし、出先でのクラッチトラブルともなれば、レッカー代金や時間も無駄になりかねません…。
それでは。
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