ホイールナットを外したいけど、レンチが入らない…
そんな悩みを持たれる方もいらっしゃると思います。その反対も然り。
そこでこの記事では、ホイールナットを締めたり緩めたりする際、レンチが入らない場合の対処方法をお話ししていきます。
大概の場合は、薄口のレンチを使うことでこの問題は解決します。
ホイールナットのレンチが入らない時の対処方法
ホイールナットのレンチが入らない場合の解決策は以下の3つが挙げられます。
- 薄口のレンチを使う
- ホイールナットのサイズを変える
- 内掛タイプのナットを使う
大概の場合は、薄口のレンチを使用してやれば解決する場合が多いです。
順番に解説していきます。
薄口のレンチを使う
ホイールナットを締めたり緩めたりする際に、使用する十字レンチ(クロスレンチ)には、薄口と呼ばれるタイプのものがあります。
ナットの差し込み部分の外径が細く作られているため、ホイールのナットホールが狭くても、レンチを入れる事が可能です。
実際に、薄口タイプのクロスレンチと薄口ではないレンチの外形寸法を計測して比較してみました。
▪️通常のレンチ(19ミリ)
▪️薄口のレンチ(19ミリ)
- 通常タイプ 27.5ミリ
- 薄口タイプ 26ミリ
同じ19ミリ用の差し込み部分の外径を測っても1.5ミリも外径に差があります。
大概の場合は、レンチの外径が薄いタイプを使用する事で解決します。
十字レンチ(クロスレンチ)に、薄口タイプと記載があるものを購入してやればOKです。
ホイールのナットサイズを変える
次に、ホイールナットのサイズを変更する方法です。
これは、ホイールを変えたらレンチが入らなくなってしまった場合の解決策になると思います。
ホイールナットは、【HEX17】【HEX19】【HEX21】とそれぞれ対辺のサイズが分かれています。
※HEXはヘキサゴンの略。レンチサイズに該当する数字を示すモノです。
現在、21ミリのホイールナットを使用しているのであれば、17ミリに変更する事でレンチが入るようになります。
▪️薄口レンチの外形
- 21ミリ 外形28ミリ
- 19ミリ 外形26ミリ
- 17ミリ 外形24ミリ
ホイールナットのサイズを変更するだけで、これだけレンチの外形を絞ることが可能です。
少し面倒ですが、ホイールナットのレンチが入らない場合は、ナットのサイズから変えてやる必要があります。
内掛タイプのナットに変える
大概の場合は、先程の方法どちらかを実行すれば解決しますが、中には例外もあります。
どっちを試しても無理なんだけど!レンチが全然入らない…
その場合は、ホイールのナットホールが【小径穴】である場合が多いです。
小径穴を使用しているホイールの場合は、通常のレンチが使えません。(どうあがいてもレンチは入らない。)
この場合は、内掛(内六角)タイプのナットを使用します。
通常のホイールナットは、ナットの外径にレンチを掛けますが、六角キャップボルトのように、内側にレンチを掛けるタイプのレンチを使用します。
これを使えば、ナットの内側にアタッチメント(六角)を掛けてホイールナットを回すので、レンチが入らない小径穴でも問題ありません。
まとめ
ホイールナットのレンチが入らない場合は、以下の方法で解決します。
- 十字レンチを薄口タイプに変える
- ホイールナットのサイズを変える
- 内掛タイプのナットに変える
基本的には、十字レンチ(クロスレンチ)の外径を確認するのと、ホイールナットのサイズに着目してみて下さい。
この2つのどちらかで解決する場合がほとんどです。(9割型解決する。)
もし、小径穴の場合はレンチサイズやホイールナットのサイズではどうしようも出来ないので、内掛タイプのナットへ変更して下さい。
それでは。
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