キャンバーボルトを取り付けてから、足回りから異音がするようになりました…。原因には何が考えられるでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、キャンバーボルト取り付け後に異音が発生してしまう原因について紹介していきます。
キャンバーボルト取り付け後に異音が出る原因
キャンバーボルトを取り付けたことで異音が発生する原因は、大きく以下の4つが挙げられます。
- ボルトの緩み
- ホイールと車高調の干渉
- トー角の狂い
- ドライブシャフトのドン突き
順番に補足説明を加えながら紹介していきます。
ボルトの緩み
真っ先に疑うべき原因は、ボルトが緩んでいないかの確認です。
キャンバーボルトのナットは、ロックナット(緩み防止)になっていることが多く、ちゃんと締めたつもりでも実はちゃんとしまっていなかったケースが起こり得ます。
※ちゃんと締めていれば起こり得ないですが…。
また、段差の衝撃なのでキャンバーボルトがズレた拍子に、ボルトが若干緩み、ナックルが走行時にズレているケースも有り得ます。ボルトが細くなっている分、ナックルの遊びが大きいので大きな異音が出ると思います。
ホイールと車高調の干渉
次に疑うべきは、ホイール(タイヤ)と車高調の干渉です。
キャンバーボルトを取り付け、キャンバー角をネガティブ側へ調整した場合、ホイール(タイヤ)と車高調のクリアランスが取り付け前に比べて狭くなります。
そのため、キャンバーボルトを取り付ける前にクリアランスがパツパツの場合、キャンバーボルトを導入したことによって、クリアランスが完全に無くなり、干渉してしまうことが起こり得ます。
キャンバーボルトを取り付けた後は、ホイールを回してみて車高調との干渉がないかを確認しておきましょう。
ハンドルを目一杯切ってやれば、目視で確認する事が可能です。
トー角の狂い
キャンバーボルトを取り付けたら、キャンバー角が変わるので当然トー角(アライメント)もズレてしまいます。
それを知らずにトー角の調整をしないで走行している人もちらほらいるようで…。それだけ極端にトー角がズレていると、路上ではロードノイズがうるさくなり、立体駐車場等のコンクリート舗装の道を走行する際、【キュッキュ】タイヤが無く音が発生します。
※かなり前にタイヤが凄い鳴く…。という相談を受けた事が…。
ここに関しては、多くの人が問題ないかと思いますが、過去の事例から一応紹介しておきました。
もし、キャンバーボルトを取り付けたのにトー角を全く触っていないという人がいれば…。
ドライブシャフトのドン突き
最後にドライブシャフトがドン突きしてしまっている事で異音が出るケースです。
キャンバーボルトを取り付け、ナックルに角度を付けたことにより、ドライブシャフトがミッションケース側に押し込まれてしまいます。そうすると、ドライブシャフトのストローク幅が無くなり、ドライブシャフトから異音が出る事が有ります。
- 車種
- 車高
- キャンバー角
乗っている車や車の仕様によっても、ドライブシャフトがドン突きを始めるタイミングは異なりますので、一概には言えませんが、キャンバーボルト程度のキャンバー角追加でも、この異音が発生する可能性は十分有り得る話です。
ドライブシャフトのドン突きについては、詳しく別の記事で解説していますので、こちらをご覧下さい。
まとめ
キャンバーボルトを取り付けた事で異音が発生するであろう容易に見当が付く原因を4つ紹介しました。
- ボルトの緩み
- ホイールと車高調の干渉
- トー角の狂い
- ドライブシャフトのドン突き
順番に想定出来る原因箇所を潰していき、異音の原因を探す他ありません。
もしどうしても異音箇所が見つからない場合は、本当にキャンバーボルトが異音の原因になっているのかを確かめる為にも、一度キャンバーボルトを外してみるのも1つの手です。
それでは。
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