前から使ってみたかった、手動タイプのパイプベンダーをようやく購入しましたので、ベンダーを固定し作業するための架台を制作して、実際に鉄パイプの曲げ加工をしてみようかと思います。
そこでこの記事では、手動パイプベンダーの架台製作と実際に曲げ加工をしてみてのレビューを紹介していきます。
手動パイプベンダーの架台製作
作業テーブルに固定して使用できればベストだったんですが、100キロ程度の重量だと使い物になりません…。架台は必須かと思います。
架台の製作途中の写真はほとんどありませんが、300×300の鋼板をベースにアングルを必要に応じてカットし溶接してやります。
300×300の鋼板を使用するので、アングルを使った正方形も同じサイズで製作。一番上の一番下に使用します。
真ん中の段は鋼板のみです。せっかく架台を製作するので、付属のケースは捨てて全て作業用の架台に道具が収納できるようにしてやります。これ全部入っていると結構重くて、いちいち出し入れするのが面倒過ぎる…。
架台の足は、コンクリートにアンカーボルトを打ち込み、ボルトにて固定するので、角ワッシャーを溶接しています。溶接を終えてから思いましたが、フラットバーを使って2本の足を一緒に溶接してやった方が強かったかも。
アンカーボルトは、架台を退かした際、フラットになるようグリップアンカー(M10)を使用しました。本音はM12が良かったけど、アンカーの下穴が18mmだとドリル代も高くなるので、M10にしておきました。
2段目と3段目には、厚み20mmのNRスポンジを敷いて、付属の工具が全て置けるように場所を製作。

ローラーの置き場は、鋼板に等間隔で穴を開けて、鉄の丸棒を圧入して裏から溶接してあります。
今回溶接に関しては、見える部分は概ね200VのTIG溶接を使用していますが、見えないところは100Vのノンガス半自動溶接機で溶接しちゃいました。黒皮削るのが面倒になったので…。


手動パイプベンダーのレビュー
架台が完成し、コンクリートにアンカーボルトも打ち込み、固定が出来たのでようやく鉄パイプを曲げることができます。
今回テストで曲げてみた鉄パイプは、スチール製のφ19。厚みは1.5mm程度。パナソニックの電線管です。丁度転がってたので…。
架台が土間にバッチリ固定されていますので、このぐらいの太さのパイプは楽勝で曲がります。
3回ほど曲げましたが、失敗は無し。
ただし、曲げる際にパイプを抑える部分に関しては、下の画像のように傷が入ります。ガイドのガタが大きいので、そこをもう少しパイプ径に近づけてやれば、多少は改善の余地があるかもしれません。
肝心のパイプの潰れ具合ですが、写真でも分かる通り、申し分無いほど潰れず綺麗にパイプが曲がります。曲げた箇所をノギスで計測すると、一番細い箇所で17mm。一番太い箇所で20mm。多少の変形はありますが、DIYで使うには十分過ぎるクオリティの曲げ加工かと思います。
パイプを曲げる際、油を塗ってやれば金型のかじりも今のところ心配は無いかな?と思います。
まとめ
この値段でこれだけ綺麗に鉄パイプを曲げることができれば、文句無しですね。手元に19mmのパイプしかなかったので、なんとも言えないですが、19mmは楽々曲げられたので、Max幅の25mmも問題なく曲がるかと思います。
よく見る安い油圧タイプと違って綺麗に曲がります。このタイプでは綺麗に曲がりませんからね。
▪️今回購入したパイプベンダー
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