エンジンが掛かっている状態で、間違えてセルを回しちゃったら、その時凄い音がしたけど、これってやばい?何か壊れたかな?
先日、友人からこんな話が…。
そこでこの記事では、エンジンが掛かっている状態でセルを回すとどうなるのか?音の正体について簡単にお話ししていきます。
1度や2度で壊れることはないので、そこは大丈夫かと思います。
エンジンが掛かっている状態でセルを回すと異音が出る理由
エンジンがすでに掛かっている状態でセルを回すと、金属と金属がぶつかり合うため、結構な音が出ます。
これは、セルモーターがどのような仕組みでエンジンを掛けているのかを把握すると、理解しやすいです。セルモーターを回してリンクギアという部品を回転させることでエンジンが掛かる仕組みです。
下の画像の円盤状のギアがリンクギア。そして矢印部分にセルモーターが固定されています。
※通常はここにミッションなりオートマなりが付いているので、車の下を覗いても内部は見えません。
セルモーターにも同じようにギアが入っています。セルを回すと、このギアが回転しながら横にスライドします。リンクギアにかみ合うように飛び込んでくるイメージです。
そうすると、リンクギアとセルモーターのギアが噛み合い、セルモーターの回転がリンクギアを通じてエンジンに伝わり、エンジンが始動される構造です。
エンジンが掛かっている状態では、リンクギアは回転している状態。
その状態でセルを回してしまうと、リンクギアの歯車にセルモーターのギアは入れてもらえず、弾かれるのです。違いが結構な勢いで回転しているので、噛み合うことはほぼ無いと思います。(そんなチャレンジしたことが無いから分からないけど多分無理。)
つまり物凄い音の正体は、回転しているギアにセルモーターのギアがぶつかった際に発生した音だということです。
結論、壊れてないと思うから大丈夫
エンジンが始動している状態でセルモーターを回してしまったとしても、そう簡単に壊れることはないのであまり気にしなくても大丈夫です。
毎回毎回やっていれば話は別ですが、1度や2度で壊れるようなことはほとんど無いと思います。仮に壊れるとすれば、セルモーターが壊れるかと思います。
その後、セルモーターを回して問題なくエンジンが掛かればOKです。
今後はそのようなことが無いよう、注意するだけです。
まとめ
エンジンが掛かっている状態でセルを回してしまった際、大きな金属音が出る理由は回転しているリンクギアと回転しながら飛び出してくるセルモーターのギアがぶつかることが理由です。
互いに回転している状態になるので、飛び込んでくるセルモーター側のギアが弾かれる状態になります。その後、エンジンを掛ける際に何事もなくセルモーターが回ってエンジンが掛かれば問題ありません。
今後、そのような事にならないよう、注意するだけです。
もし、セルの動きに異変があればセルモーターの交換になると思います。そうそう無いと思いますが…。
それでは。
※ここではリンクギアと呼んでいますが、オートマ車とマニュアル車でもしかしたら部品名が異なるかも。(音が出る原因の説明をしているだけなので気にせずスルーして下さい。)
▪️関連記事はこちら