先日、車のエアフィルターを交換した際、スロットルボディの汚れが目に入ったのですが、少し急いでいたこともあり、その時は無視して部品を元に戻したのですが、やっぱり気になる。
そんなこんなで、日を改めスロットルボディの洗浄を行いました。
そこでこの記事では、スロットルボディの洗浄方法について簡単に紹介していきます。
使用する工具とクリーナー
スロットルボディの洗浄をする際に必要になる工具は車種によって、異なりますがエアクリーナーボックスやダクトホース類の取り外しに必要な以下のような工具が必要です。
- ラチェットとソケット
- 内張外し
- プラスドライバー
- プライヤー などなど
使用するクリーナーに関しては、パーツクリーナーではなく、キャブクリーナーやエンジンコンディショナー等を使用するのが一般的です。
パーツクリーナーを使用して洗浄をする人もいらっしゃりますが…。
スロットルボディの洗浄方法
スロットルバルブの洗浄を行う際には、以下の手順で作業を行なっていきます。
- エアクリーナー等を外す
- ウエスにクリーナーを染み込ませる
- バルブを開けてカーボンを拭き取る
スロットルボディを取り外して、洗浄されてる方もいらっしゃいますが、今回は面倒なので取り外しせずに洗浄しています。
バルブの開け方については、こちらの記事で紹介しています。
スロットルバルブを洗浄する際に、使用するクリーナーは直接スロットルボディのバルブ部分に吹きかけるのではなく、ウエス等に染み込ませて、それを使って拭き上げるように洗浄してやります。
スロットルボディのバルブを開けてやると、その中には蓄積されたカーボンが溜まって、真っ黒になっています…。ちなみに、この車両は、走行距離が14万キロ程度です。
※いつから洗浄されていないかは知らない。
実際にクリーナーを使用してスロットルバルブの内側を拭き上げてやると、この通り…。カーボン汚れがビッチリ取れます。
今回は、この記事でこれだけ汚れが取れたよ。という写真を撮りたいがために、少し強めにゴシゴシしていますが、正直あまり根気よく洗浄するのはお勧めしません…。
色々理解した上で洗浄されている方であれば話は別ですが…。
▪️洗浄前
▪️洗浄後
※スロットルボディが横向きに取り付けてあって、いまいちピントが合っていませんが…。
今回の車両はそこまで汚れていなかったので、軽く撫でる程度にしか洗浄していませんが、バタフライバルブのフチにも汚れが溜まっている場合があります。その際には、ここのフチ洗浄しておくことをお勧めします。
後でも説明しますが、スロットルの内部にあるバタフライバルブの表面(下画像の矢印部分)は、あまり擦らないことをお勧めします。(特に僕みたいなDIYユーザーの方なんかは…。)
今回、この部分はほとんどノータッチです。(軽く撫でたけども。)
洗浄する際の注意点
スロットルボディを洗浄する際には、一点だけ注意しなくてはいけないことがあり、無闇に内部の洗浄を行なってはいけません。車種によってはアイドリングが下がらなくなることも…。
※ダイハツ車のEFエンジン(電子制御のスロットルボディ)あるあるみたいですよ。
スロットルボディのバタフライバルブには、【モリブデンコート】と呼ばれるコーティングが施されています。(されていない車種もあるのかな?その辺は知らない…。)
無闇に、内部洗浄を行うとこのモリブデンコートも汚れと一緒に洗い流してしまう可能性が…。ネットの記事を眺めていると、汚れかと思って一生懸命擦って落とした黒い物体の正体がモリブデンコートだった…。そんな体験談もちょこちょこ落ちています。
※アイドリングが下がらなくなって、調べているうちに気が付くようです。
そのため、洗浄する際にはやたらと擦るのではなく、その辺を把握した上で作業することをお勧めします。
ちなみに、ワコーズさんのスロットルクリーナーは、内部のモリブデンコートを落とさないように、洗浄力をコントロールしているとかなんとか。ワコーズの人間では無いので、詳しくは知りませんが、そういう謳い文句というか売り。不安な方はこちらを使用することをお勧めします。
※これを使用しても、強くゴシゴシ擦ってしまったら、モリブデンコートが剥がれるみたいので、優しく撫でる程度の洗浄をお勧めします。
ちなみに、今回の車はスロットルボディの洗浄をしてから1ヶ月程度が経過していますが、不具合は何も出ていません。
まとめ
スロットルボディを洗浄することで、溜まったカーボン汚れが除去され、アイドリング不調の改善や空気の流速が良くなり、エンジンの吹け上がり改善、燃費改善と効果をもたらしてくれる可能性があります。
※絶対とは言いません。
ただ、スロットルボディのバタフライバルブには、一見汚れのように見えて汚れではない、モリブデンコートが施されている車種がほとんどかと思いますので、その辺は間違って擦り落とさないように…。
スロットルボディの中に直接クリーナーを吹かずに、ウエス等に染み込ませるのはモリブデンコートを誤って落としてしまわないようにするためです。
ワコーズさんから販売されている【スロットルバルブクリーナー】は、モリブデンコートを剥がさないような成分で作られているようですので、不安な方はそちらを使用することをお勧めします。
こちらの動画が分かりやすく使用方法を紹介してくれていますので、参考になるかと思います。
それでは。
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