こちらの記事ではA4アバント(B8)の車高調取り付け【リア編】について解説していきます。
【フロント編】はこちらの記事から確認してみて下さい。画像多めで解説しています。
フロント編同様に画像多めでより分かりやすい記事を目指して解説していきます。
A4アバント車高調取り付け(リア)
車高調取り付けに必要な工具
- ソケットレンチ(16・17・18・21)
- メガネレンチ(16・18)
- スプリングコンプレッサー
- インパクトレンチ
- トルクスレンチT20・T25
リアの車高調取り付け時は『スプリングコンプレッサー』が必ず必要です。持っていない方は用意しておきましょう。
2本爪タイプの方がコンプレッサーが滑ったりズレにくいので作業しやすいです。
またフロント時は使わなかったトルクスボルトも出て来ます。
純正ショックの取り外し手順
- ジャッキアップ
- インナーカバーの取り外し
- 純正ショックアッパー側の取り外し
- 純正ショック下側の取り外し
- スプリングの取り外し
ジャッキアップとリジットラックの掛け方についてはこちらの記事をご覧下さい。
■インナーカバーの取り外し
リアショックを取り外すためにはまず、インナーカバーを取り外す必要があります。
ショックアブソーバーの上側(アッパー)がインナーカバーに隠れてしまっているためです。
インナーカバーは複数のクリップとトルクスボルトで固定されています。
クリップの外し方です。
インナーカバーを固定しているクリップは、指印の爪を小さいマイナスドライバーで起こし、そのままの状態で矢印の方向にクリップ本体をスライドさせると簡単に外れます。
クリップをスライドさせる際に、クリップ剥がしがあると作業がかなり楽になります。
無理矢理外そうとするとすぐにクリップが破損してしまいます。
コツを掴めばどんどん外せるので頑張りましょう。
トルクスボルトは車体後方側に3本〜4本。サイドステップ側から長めのボルトが2本固定されているのでそちらを外します。
クリップとトルクスボルトを全て外すとインナーカバーを取り外すことが出来ます。
■純正ショックアッパー側の取り外し
ショックアブソーバーの上側はボルト2本で固定されています。
こちらのボルトは16ミリのソケットレンチを使って緩めていきます。
この時ボルト1本は完全に外しきらず、ある程度緩めておくだけにしましょう。
この後、ショックの下側の固定ボルトを外してから残り1本を外した方がショックアブソーバーが楽に外せるためです。
■純正ショック下側の取り外し
上側のボルト1本を残して、次は下側です。
写真ではボルトが見えませんが、写真のソケットが刺さっている位置にボルトがあり、ショックが固定されています。
こちらのボルトは21ミリのソケットレンチで外します。
ここのボルトはかなり強いトルクで締められているので、スピンナーハンドルを使うと作業しやすいです。
■スプリングの取り外し
A4アバントのショック外しの中でここが1番苦戦するポイントです。
スプリングコンプレッサーが無いと取り外しがかなり大変です。持っていない方は用意してから作業する事をお勧めします。
ロアアームとフレームの間にバネが入っている車はアウディに限らず面倒な場合が多い…
ロアアームを外す方法もありますがかなり面倒なので、スプリングコンプレッサーを使ってバネを縮めて抜く方法が無難です。
ショックアブソーバーを外しても、バネはバッチリ挟み込まれていて外す事が出来ません…
スプリングコンプレッサーはコレ。
トップのボルトを締め込む事で、2本の爪が可動しバネを縮める工具です。
今回車用のスプリングコンプレッサーが見つからずバイク用のもので代用…
そのため全然バネが縮まらず、アッパーアームとトーコンを外して何とか取り外しました…おかげでかなりタイムロスしました。
スプリングコンプレッサーはしっかり用意しておきましょう!!
僕の車用スプリングコンプレッサーは何処へ行ってしまったのか…泣
車高調の取り付け手順
- スプリングをロアアームに乗せる
- 車高調にアッパーマウントを取り付け
- 車高調のアッパー側取り付け
- 車高調の下側取り付け
純正ショックが外せたら車高調を取り付けていきます。
リアの車高調取り付けは簡単です。なので純正ショックが外れたらこっちのものです!!
■スプリングをロアアームに乗せる
まずはロアアームの上にスプリングを乗せていきます。車高調のキットに付属しているアジャスターをロアアームに乗せます。
ロアアームの下には穴が空いており、その穴にアジャスターの突起が綺麗に入り込みますのでその上にスプリングを乗せます。
バネを乗せる際、純正バネに付いていた上側のゴムブッシュは再利用します!
ブッシュをよく見るとバネの切り掛けが合うように溝がありますのでバネと溝を合わせてセットします。
■車高調のアッパーマウントを取り付け
次に車高調を取り付けるのですがまずその前に、純正ショックに付いていたアッパーマウントを移植します。
こちらがアッパーマウントを上から見た写真です。
隙間からフタを空けるように外す事が可能です。ここは工具無しで外せます。無理ならマイナスドライバーを使って外しましょう。
アッパーマウントのフタを空けるとナットが見えます。
こちらのナットをインパクトドライバーにて外します。こちらもフロント同様インパクトドライバーが無いと外せません…
先端がモンキーなどで摘めるカタチになっているものの、メガネレンチが入らないので、シャフトの供回を防ぐ事が出来ないためです。
トップナットは18ミリのソケットレンチで!外すとアッパーマウントがポロリと外せます。
外したら逆の手順にて、車高調に取り付けていきます。
車高調のトップナットは17ミリでした。またインパクトドライバーで締め込みます。締め込む際はシャフトの供回をしっかり確認しましょう!
■車高調のアッパー側を固定
バネを乗せてアッパーマウントの移植が終われば次に、車高調のアッパー側を固定していきます。
純正ショックを固定していたボルト2本で車高調を固定していきます
■車高調の下側を固定
上側の固定が終わったら次に下側です。
下側を固定する際は、ロアアームにジャッキを掛けてバネがロアアームとフレームに挟まれるまで持ち上げます。
バネが挟まれたら、その状態をキープして車高調のブラケットを回転させ、長さを合わせたらボルトを締めてやれば取り付け完了です!
まとめ
フロントと比べるとリアの方が工程数が少ない分楽に感じます。
しかし実際やってみると、リアの純正バネを外すのに時間がかかるため、掛かる時間は同じかリアの方が掛かりました…
リアの取り付け作業をスムーズに終わらせる鍵は【スプリングコンプレッサー】にある!と言っても過言ではありません!
安いスプリングコンプレッサーだとなかなかバネが縮まらず苦戦します。
1度車屋さんに借りたお高いスプリングコンプレッサーを使った事がありますが安いやつは比べ物にならないぐらい、簡単に時短でバネが縮みます。笑
これから車高調を取り付ける方は参考にしてみて下さい。
▪️フロント編はこちら!