差し込みストラットの悩みでもある【キャンバー調整キャパ】。
1度でも差し込みストラットの車に乗ったことがあるユーザーなら言うまでもなくご存知ですよね。
僕自身今回が3度目の差し込みストラット…
- ミニクーパー
- BMW E91
- BMW E46
ミニクーパーとE91は326Powerさんに加工を依頼しています。
そこで今回、車高調のブラケットを自分で屈折加工する事にしました。
実際にやってみて感じた事や、やり方についてお話ししていきます。
そもそも屈折加工ってなに?
そんなユーザーはコチラをご覧ください。
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ブラケットを屈折加工するとどうなる?
差し込みストラットの車で、車高調のブラケットを屈折加工すると、角度に応じてキャンバー角が変化します。
本来、差し込みストラットは調整式ピロアッパーマウントでしかキャンバー調整が出来ないので、良いところ4度ぐらいが限界。
その辺の車高調メーカーのアッパーマウントでは2.3度ってところです。
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そこで、ブラケットを屈折させてあげる事によって、上の2台のようなキャンバー角を付けることが可能です。
※こちらの加工は【326power (作)】
車高調のブラケットを屈折加工する手順
過去に乗っていたミニクーパーとE91は、どちらも326powerに現物を送り加工してもらったのですが…
今回のE46は自作でいきます。(本溶接はプロに頼みます)
作業手順は以下の通りです。
- ブラケットに印を付ける
- 高速カッターの角度を決める
- ブラケットをセットしてカット
- カット断面の片側を並行にカット
- 面を出して点付け
- プロに本溶接をお願いする
順番に解説していきます。
※あくまで我流ですので真似される方は自己責任でお願いします。
ブラケットに印を付ける
ブラケットをカットした後に、向きが分からなくなってしまうのを防ぐために、背面に印を入れておきます。
背面と言うのは、タイヤの真正面に立って車高調を取り付け際の真裏を意味します。
ここを基準に加工するので、印を付けると言うのも理由の1つです。
高速カッターの角度を決める
ここでは、深く紹介しませんが高速カッターが無いと難しいです。おそらく左右の角度を合わせることが難しい。
それに、サンダーで斜めカットをすると、溶接したい面同士が綺麗に当らず強度が出せないです。
僕が使っているのはこちらの商品です。
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角度は、iPhoneのアプリを使いつつ、単管パイプを試し切りしながら微調整していきます。
角度に関しては、人それぞれの狙いがあると思いますので、自分で調整しましょう。
角度に迷ったらこちらをご覧ください。
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ブラケットをセットしてカット
角度を決めたら、早速カットしていきます。
▪️この時のポイントは2つ
- ブラケットのセット位置に印
- ブラケットの向き
ブラケットをどの位置でカットするかを印しておくと、2本の長さが合わせやすいです。
もう1つはブラケットの向きです。
ブラケットの背面を角度切りの頂点に持っていく必要があるので、ブラケットの背面を真横に向けてセットします。
そこまでシビアになる必要はありませんが、あからさまにズレるのはNGです。
カット完了です。
カット断面の片側を並行にカット
角度切りを終えたら、カット面の片側を並行に切り直します。
片側を並行にカットしなおさないと、ブラケットに角度が付きません。
ちなみに、今回僕は高速カッターの角度をズラさずに2本いっぺんに加工しましたので、左右でそれぞれ並行切りするのが逆になります。
- 片側はブラケットの上部
- 片側はブラケットの差し込み口
高速カッターの角度を1本ずつ変えてしまうと、左右の角度がズレる恐れがあるので、おすすめしません。
どちらを並行切りするかは、加工する方がどのようにブラケットを切るかによって異なります。
そのため、自分のカット断面をよく見て並行に切りましょう。
ブラケットを屈折させる向きは、この下手くそなイラストを参考にして下さい。
ブラケットがタイヤ側に向くイメージで、角度を付けます。
面を出して点付け
- 左 面出し済み
- 右 角度切りのみ
カット断面の片側を並行に切ったら、ブラケットを乗せて見て当たりを確認します。
隙間が空いていると、溶接出来なかったり溶接後の強度に大きく関わります。
そのため、この加工は高速カッターを使い溶接する面と面がしっかり合うように切るのがポイントです。
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本溶接は、プロにお願いするので角度を決めて、点付けまで行います。
あとは一周溶接してもらって終わりになるようにしておきます。
左右の角度を見る
点付けまで終わった、左右のブラケットを2本並べて角度と高さを比べます。
向きを揃えて、2本を並べて背丈が同じであれば、同じ角度が出せてるはずです。(同じ量カットしていれば)
角度はiPhoneのアプリを使って【ザックリ】の計測です。
過去にアップしたスマホを使ったキャンバー角の測り方で、アプリの紹介をしていますのでこちらをご覧下さい。
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車高調仮組み
左右のブラケットの角度と長さが同じであることが確認出来たら、一旦車高調を仮組みします。
■before
■after
直感を頼りに、角度を決めて手持ちのホイールを合わせましたがなかなか良い感じです。
E46のハウスに10.5jを入れるのはかなり無理があるサイズなので、リムだけ飛び出ていますが目を瞑ります。
この時、ブラケットは点付けしかしていないので、ジャッキを下ろして車を地に付けないように。
車重を掛けたら、点付けが外れてしまうと思います。
プロに本溶接をお願いする
車高調の仮組みが終わって、キャンバー角をチェックし終えたら、あとはプロに一周溶接をしてもらって作業完了です。
今回僕が使っている溶接機は、100Vの半自動だし僕の溶接技術ではサスペンションの強度は出ません。
ちなみに僕が使っている溶接機はこれ。
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そのため、本溶接はプロにお願いします。
実際にやってみて感じた事
結論を言うと、工賃45000円の理由に納得しました。
正直、2回326powerさんに加工をお願いしていて、心のどこかで【工賃高いな〜】なんて思ってたりした自分が居ました。
もちろん、自分で出来ない事をやってもらう【対価】である事に間違いは感じていませんでしたので、2回もお願いしたんですけどね。
自分でやってみると、工賃への理解度がかなり高まります。
実際にやってみて感じたことは、ここに尽きると言うのが本音です。
あそこの工賃高いよな〜
そんな声を日々SNS場で目にする機会がありますが、一度自分でやってみることをお勧めします。
まとめ
あくまで、ここで紹介している加工は我流に過ぎません。
参考にしてもらえるのは嬉しいですが、加工方法や実行は自己責任でお願いします。
多分、僕が次に差し込みストラットの車に乗る機会があったとしたら、326Powerさんにお願いしているかも分かりません。笑
慣れない作業って結構大変ですよね。
それでは。
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