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ホイールのクラック修理では割れる前の強度は出ない

  • 2020年12月18日
  • 2020年12月18日

 

クラック修理をしてもらったのに、またホイール割れたんだけど…。クラック修理したばかりなのに。

 

ツイッターを始めとするSNS等では、このような発信を見かけることもしばしば。これの原因は1つではありませんが、大前提として、一度割れたホイールは修理しても元の強度に戻ることはありません。

 

そこでこの記事では、ホイールのクラック修理をして見た目を直しても、元の強度に戻ることはない。というテーマでお話していきます。

 

 

ホイールのクラック修理では元の強度は出ない

 

一度割れてしまったホイールを綺麗に直してくれる業者さん等もいらっしゃりますが、これだけは理解しておいたほうが良いと思います。

 

一度割れてしまったホイールを修理しても、割れる前の強度まで戻すことは出来ません。

 

これは、どんなに凄腕のクラック修理を行ってくれるショップさんに出してもです。どれだけ溶接の技量が優れていても、物理的に不可能なレベルです。

 

材料工学等を少しでも勉強されている方なら、すぐに理解できると思います。

 

もちろん、クラック修理をされる方の技量や知識によって強度に差が出るのは事実です。

 

しかしながら、ここでお伝えしているクラック修理後のホイール強度が、割れる前に比べて劣るというのは、紛れもない事実です。

 

そんな理由から、クラック修理をしたあと、再びクラックが入ってしまうオーナーさんも多いです。

 

もちろん、クラック修理後に問題なく長期的に使用できるユーザーさんもいらっしゃいます。

 

ここで1番伝えたメッセージは、クラック修理の良し悪しではなくどんなに完璧なクラック修理をしたとしても、元通りの強度は出ないからここを踏まえた上でクラック修理をするか否かを決めないといけないよね。という点です。

 

一度クラック修理をしてダメなら諦めも肝心

クラック修理をしては、またホイールが割れる。これをひたすら繰り返す方がいますが、正直このイタチごっこに終わりはないと思います。

 

クラック修理を全否定する気持ちはこれっぽっちもありませんが、一度やってもらってそれでもダメなら諦めてリム交換、なんしはホイールを交換するのがオススメです。

 

何度、クラック修理をやっても結果は同じです。

 

無駄に費用を積むぐらいであれば、早い段階でキリやめるほうが、自分の首を閉めずに済みます。

 

クラック修理後は車の仕様を見つめ直す

もし、ホイールが割れてしまいクラック修理をする機会があるのであれば、その際に車の仕様を見つめ直すと再びホイールが割れることなく済むかもしれません。

 

どんな理由で、ホイールにクラックが入ったかによっても異なるので、一概には言えませんが…

 

  • バネレートが固すぎる
  • タイヤの扁平が低すぎる
  • キャンバーが付き過ぎている

 

ほんの一例に過ぎませんが、このような状況下でホイールが割れてしまっているのであれば、クラック修理をしたとしても、結果は半分見えているに近いと思います。

 

SNS等をみていても、過激なスタイルを実現されているユーザー様は、ホイールのクラック修理はせずに即リム交換をしている人も多く見かけます。

 

おそらく、今の仕様でクラック修理は無理。もしくはまたすぐに割れる可能性を打ち消しているのかもしれません。※完全なる僕個人の憶測ですが、得策には変わりありません。

 

詳しい内容に関しては、こちらの記事でお話しています。もし宜しければご覧ください。

 

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まとめ

クラック修理をすれば、ホイールが完璧な状態に戻る!

 

このように勘違いしているユーザーを目にしたので、記事を書いてみました。

 

ここに書いてあることを全て鵜呑みにする必要は全く持ってありませんが、ホイールのクラック修理では【割れる前の強度には戻らない】ということは頭の片隅に入れておくと良いと思います。

 

それでは。

 

 

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