車高調の有効ストロークが大事と聞いたけど、有効ストロークってなに?
こんな疑問を持たれる方も少なく無いと思います。
そこで、この記事ではそんなユーザー向けに、有効ストロークとは何か?ここについて説明していきます。合わせて、有効ストロークの確認方法についてもお話していきます。
車高調の有効ストロークとは?
車高調の有効ストロークとは、ショックアブソーバーが車重を受けた状態から、【あとどのぐらいストローク幅があるか?】を示す言葉です。
つまるところ、車がどのぐらいストローク出来るかどうかを示します。
有効ストロークが50ミリあったとすれば、その車は50ミリ以上のストロークをしてしまうと、底付きを起こします。
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※大概の場合は、バンプラバーが装着されているので、底付きする前にバンプタッチする。
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有効ストロークの確認方法
有効ストロークを確認する方法を2つ紹介します。
- ショックにタイラップを縛る
- ジャッキアップ前と後の沈み込みを測る
もし有効ストロークを確認したいのであれば、個人的には後手をお勧めします。
どちらも説明しますが、タイラップを縛る方は、無駄な手間がかかるし(2回もジャッキアップしないといけない)タイラップを無駄にします。※いくらもしないけど。笑
※大概の場合は、バンプラバーがあるので有効ストローク長は、バンプラバーの厚みを差し引きで計算します。
ショックにタイラップを縛る
かなり、アナログな方法ではありますが…
車をジャッキアップした状態で、ショックアブソーバーのロッド部分に、タイラップを縛り付けます。
タイラップを縛り付けたら、車を地面に下ろして(ショックに車重を掛ける)再度、ジャッキアップ。
そうするとタイラップが移動しているので、タイラップから上側の長さが有効ストロークになります。
タイラップを縛り付けたまま、車重を掛けるとショックが縮んでタイラップの位置がズレるので有効ストロークが把握可能になります。
ジャッキアップ前と後の沈み込みを測る
こちらのやり方なら…
- ショックのロッド長を計測
- ジャッキアップ前を計測
- ジャッキアップ後を計測
ジャッキアップ前後の計測位置は、フェンダーからホイールなど。地面からフェンダーでも良いし。兎にも角にも、同じ位置で計測すればOKです。※当たり前だけども。
■ショックのロッド長
計測が出来たら…
①−(③−②)=有効ストローク量
当たり前だけど、ショック全体のストローク量から、車重を受けた後の残りストロークを引いてやれば、後どのぐらいストローク可能かは一目瞭然ですね。
まとめ
個人的に、あまり有効ストロークを確認する場面はありませんが…
ヘルパースプリングを取り付ける際には、有効ストローク量の確認はやっておいたほうが良いです。
有効ストロークに余裕が無いところに、ヘルパースプリングなんて導入したら、ショックが底付いちゃいますからね。
有効ストロークを把握する場面は人それぞれ異なりますが、頭の片隅に入れておくことをお勧めします。
それでは。
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