車高調から純正戻しのやり方と注意点

 

車高調を外して純正ショックに付け替えたいのですが、やり方と注意点が知りたいです。

 

先日、こんな質問を頂きました。

 

正直なところ、車種やサスペンション構造によって異なる部分が多いのが事実です。

 

しかしながら、すべての車で共通して言えることもあるので、車高調から純正に戻すやり方や注意点をお話しています。

 

 

必要な工具

  • 十字レンチ
  • 油圧ジャッキ
  • リジットラック
  • ラチェット
  • スピンナーハンドル
  • ソケット(ディープ)
  • メガネレンチ

 

車のサスペンションを固定するボルトは、大きなトルクが掛けられているので、スピンナーハンドルは必須です。

 

 

 

こちらの記事は、車高調の取り付けに役立つ工具を紹介しているのですが、当然純正戻しにも同様役立つ工具になります。※当たり前だけども。

 

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車高調から純正戻しする際の注意点

※前後同時に上げる必要は無いよ…

 

車高調を外して純正ショックに戻す際の注意点は以下の通りです。

 

  • 両輪をジャッキアップしてリジットラックに掛ける
  • 両輪の車高調を外してから純正ショックを付ける

 

大きな注意点となるのは、この2つです。絶対に押さえておくべきポイント。

 

車高調から純正ショックに戻す際、必ず両輪のジャッキアップが必要となります。

 

片側ずつジャッキアップしての作業は、大概【無理なケース】が多いのでそこは注意です。

 

車高調から純正ショックの戻し方

 

作業手順は以下の通りです。

 

  1. ジャッキアップする
  2. ブレーキ配管を外す
  3. 車高調を外す
  4. 純正ショックを付ける

 

ジャッキアップに不安がある方はこちらの記事をご覧下さい。

 

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ブレーキ配管を外す

※画像は純正ショック

 

車によっても異なりますが、車高調(ショックアブソーバー)にブレーキ配管を固定している車は多いです。

 

車高調を外す前に、必ずこちらを外しておきます。

 

固定方法は、ボルトで固定されていたりブラケットにハマっているだけだったり様々です。

 

ブレーキ配管だけではなく、ABSの配線だったりブレーキパッドのセンサーなどなどがある場合があります。※兎にも角にも、車高調に固定されているものすべてを外します。

 

車高調を外す

 

ブレーキ配管等、ショックに固定されているものが外せたら車高調をサクッと外します。

 

車高調は上下で固定されています。

 

車種によっては、上下共にタイヤハウスから外せる車もあったりします。

 

 

ボルトを外す順序としては、【下】→【上】の順番で外すのが良いです。※特にストラット。

 

下側のボルトを外したら、車高調を手で押さえつつアッパーマウント側のボルトを外すイメージです。

 

ボルトを抜く前に、下側にジャッキを当てておくと、足回りが一気に下がるのを防ぐのでおすすめです。

 

 

ただし車高調を持ちながら、アッパーマウントに手が届かないようなサスペンションの場合は、先に上側を外す方がやりやすかったりします。

 

その際は、車高調の下側(ロアアームやナックル等)にジャッキを当てつつ、ボルトを外すと足回りが下に下がらずに済みます。

 

 

写真にも写っていますが、車体を持ち上げるジャッキと足回りを支えるようの小さめのジャッキ二台体制で作業することが多いです。

 

※わざわざ買うほどでは無いけど、効率は遥かに良いです。

 

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純正ショックを付ける

 

車高調が外せたら、そのまま純正ショックの取り付けに移ります。

 

必ず、左右の車高調を外した状態から純正ショックを取り付けるように作業します。

 

多くの車は、スタビライザーが付いているため、片側に車高調をつけた状態で純正ショックを付けるのは物理的に無理があります。

 

これが片側ずつの交換ができない理由です。

 

当たり前だけども、両輪をジャッキ2つで持ち上げたまま作業するのは、危険なのでNGです。

 

 

純正ショックを取り付ける際は、車高調を外した際と逆の手順に組み付けてやればokです。

 

 

車高調の下げ幅にもよりますが、そのまま純正ショックを付けられないことも珍しくありません。

 

写真のように、足回りを足で下げたりしないと組めないことも…

 

最終的にボルトの穴位置を合わせる際は、ナックルやロアアームをジャッキで持ち上げつつ、ボルトを入れてやればokです。

 

※車体を持ち上げる訳じゃないから、簡単に凹んだりするような(バックプレートとかとか)箇所以外ならどこでもOKです。

 

これはストラット車に限った話ですが、ストラットを締め込む際は、車高調でも純正ショックでもナックルを押し込んだ状態でボルトを締めてやって下さい。

 

 

これをやる理由は、ナックルの角度が左右で変わってしまうためです。※ナックルとボルトには隙間があるためです。

 

※凄い微妙な角度の差でしかありませんが、つまるところキャンバー角がズレます。

 

マルチリンクやダブルウィッシュボーンの場合は、ロアアームの固定をフリーにしないと純正ショックが付かないケースが多いです。

 

フリーにしないまま、純正ショックを付けようと思ってもロアアームが下がり切らず取り付け不可な場合が多いです。

 

ショックの取り付け部分を1度、跨がないといけないことが理由です。

 

ストラットとは違い、アッパーアーム側でも固定されているので可動範囲が狭いので仕方が無いです。足回りを足で踏んでも思うように下がりません。

 

※もちろん、ロアアーム側をフリーにしなくても純正ショックが付く車もあります。

 

車高調を外すより純正ショックを付ける方が大変だよ

 

1度でも車高調の取り付けをやったことがある方なら、ご存知かもしれませんが…

 

車高調を外すよりも、純正ショックを付ける(戻す)方が大変です。

 

言うまでもなく、純正ショックの方が全長が長いため、ショックアブソーバーを規定の位置に持っていく時に苦労します。

 

車のサスペンションは限られたスペースを使って、入れたり出したりしなくてはいけません。

 

 

特にダブルウィッシュボーン式は、アッパーアームやナックル等に囲まれており、長い純正ショックを入れるために知恵の輪状態だったりします。

 

※そんなに難易度の高い知恵の輪ではないにしろ。

 

ショックアブソーバーとは直接的に関係のない箇所を外すことも珍しくありません。

 

写真のように、アッパーアームの位置が高い場合はまだマシな方です。ホンダ車とかだとアッパーアームがかなり低い位置にいたりするので、アッパーアームを外さないといけないケースも多いです。

 

そんなこんなで、全長が短い車高調はすんなり外せるけども、純正ショックが思うように付かないことも珍しくありませんのでそこは頭に入れておくことをお勧めします。

 

まとめ

 

車高調から純正に戻す際は、車高調を外すよりも純正ショックを付ける方が大変なことが多いです。

 

日本車に多い、ストラットとアクスルの組み合わせであればそこまで苦労することは無いと思います。

 

その反面、マルチリンクやダブルウィッシュボーン式の場合は、事前に車高調取り付けについて調べておくことをお勧めします。

 

※足回りの交換に慣れていれば別ですが、この記事を読みに来てくれたってことは慣れていない(むしろ初めて)と見受けます。

 

みんカラ等で、車高調取り付けについて詳しく書いてくれている人を探すと良いと思います。

 

どうしても不安な人は、無理せず車屋さんに頼むなり、足回りの交換に慣れている人に手伝ってもらうのが良いと思います。

 

僕自身も、初めて足回りの交換をする際は、先輩にかなり面倒を見てもらいました。

 

それでは。

 

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