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タイロッドに延長アダプターの取り付け。注意点はある?

通勤車のムーヴラテに、延長タイロッドアダプターの取り付けを行います。

 

サスペンションアームの取り付けやキャンバー調整に伴い、トー角が取り切れなくなるユーザーもいらっしゃると思います。

 

そんな時に役立つのがタイロッドエンドの延長アダプター。

 

この記事では、タイロッドエンドアダプターの取り付けについてお話ししていきます。

 

 

取り付けに必要な工具

 

  • ラチェットとソケット
  • スパナレンチ
  • モンキーレンチ
  • タイロッドエンドプーラー
  • インパクトレンチ

 

車種ごとに、ソケットやスパナレンチのサイズは異なります。

 

その辺は各自、自分の車ナットやボルトサイズの確認が必要です。

 

ちなみに使用した延長アダプターはこちら。

 

 

高強度!カーボン配合!とか威勢の良いこと書いてありますが、ただのS45C。熱処理はされていないので、そんなに硬い材料では無いですね。

 

こんな画像の書き込み見て、【これは強度抜群なんだ。そんなに硬いんだ。】なんて思わないように…

 

※そもそも硬ければ硬いだけ良いって話でも無い。

 

お世辞にも造りが良いとは言えません。車重が重たい車なら使うの考えるかも。

 

 

 

 

タイロッド延長アダプターの取り付け

タイロッドエンドの延長アダプターは以下の手順で取り付けします。

 

  1. ジャッキアップする
  2. ロックナットを緩める
  3. タイロッドエンドを外す
  4. タイロッドからエンドを切り離す
  5. タイロッドエンドに延長アダプターを取り付け
  6. アダプターにタイロッドのネジ山を入れる
  7. タイロッド長を調整してロックナットを固定

 

タイロッドエンドは外さなくても、作業可能です。

 

その辺はやりやすいようにやれば良いと思います。

 

※外さない場合は、アダプターにタイロッドを入れる際にネジ山をやっつけないように注意です。

 

この記事では、少しでも参考になるようにタイロッドを外さないやり方と外すやり方の両方やっておきます。(外した方が楽だったよ。)

 

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ロックナットを緩める

 

タイロッドエンドから、タイロッドを切り離すにはロックナットを緩める必要があります。

 

17ミリ程度のレンチサイズを使用する車が多いです。

 

  • 運転席側 時計周り
  • 助手席側 半時計回り

 

運転席側と助手席側の回す向きは、逆回しになります。※ネジ山はどちらも正ネジなんだけども。逆になる。

 

タイロッドエンドを外す前に、ロックナットは緩めておきましょう。(その方が緩めやすい)

 

タイロッドとエンドを切り離す

 

ロックナットが緩んだら、タイロッドを回してタイロッドエンドからタイロッドを切り離します。

 

※タイロッド調整する箇所をひたすら回せばOK

 

完全に切り離せたら、アダプターの取り付け準備完了です。

 

タイロッドエンドにアダプター取り付け

 

延長アダプターを取り付ける際には、タイロッドエンドに取り付けます。

 

この時、アダプターが緩んでしまわないように、がっちり固定してやります。

 

 

※アダプターはロックナットで固定しないため。

 

もしタイロッドエンドを外さない場合は、タイロッド側にアダプターを付けておいた方が作業しやすいです。

 

 

この状態から、アダプターを回転させてタイロッドエンドのねじ山に噛ませていきます。

 

当然、アダプターを回転させると、アダプターはタイロッドエンドから緩んでいくのでそこは頭に入れておいて下さい。

 

ネジ山が噛んだら、タイロッドを回せばスムーズです。

 

アダプターにタイロッドのネジ山を入れる

 

延長アダプターの取り付けが終わったら、アダプターのメネジ(雌ネジ)にタイロッドのネジ山を入れてやればokです。

 

タイロッドエンドに直接入れてた時と、全く同じです。

 

この時、タイロッドエンドを外さない方は、ネジ山をやっつけないように注意です。

 

こういう状況でネジを入れようと、ネジ山をやっつけるユーザーがいます。

 

ネジが正常に入っているか?ネジの角度は問題ないか?確認してから入れ込めば大丈夫です。

 

タイロッド長を調整してロックナットを締める

 

あとは普段通りに(アダプターが付いていない時同様に)タイロッドを回して長さを調整。

 

長さの調整が終わったら、ロックナットを締め込めば作業完了です。

 

トー調整は、目視では正確に調整することは難しいですが、メジャーを使うと比較的狂いなく調整可能だったりします。

 

※メジャーならみんな持っているから真似しやすいと思います。

 

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1番良いのは、サイドスリップ調整に行くことですが。金額も安いし。

 

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まとめ

 

タイロッド延長アダプターの取り付けによって、トー調整のキャパが足りなくなっていた車でもトー調整が出来るようになります。

 

タイロッドのネジ山の噛み込みに不安がある方は、早めに取り付けることをお勧めします。

 

 

ネジの基本ですが、最低でも、ネジの太さ分は噛ませておく必要があります。

  • M12→12ミリ
  • M14→14ミリ

 

M12のp1.25だった場合、10周前後は噛んでいて欲しいということになります。※5.6周程度しか噛んでないとヤバいかも(すぐにどうこうならないにせよ。)

 

その辺りも確認しておくと安心です。

 

タイロッド延長アダプターの取り付けは、エンドを外さなくても作業できますが、外して作業することをお勧めします。

 

アダプターを付けたら、今度は長くなりすぎちゃった…。

 

そんな時はこちらの記事をご確認下さい。

 

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それでは。

 

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