注目キーワード

マニュアル車でギアが入らない原因【クラッチ切れ不良かも。】

先日、久々にマニュアル車を購入して楽しく乗っていたのですが、どうも1速やバックギアの入りが悪い…。

 

特にクラッチの滑りはありませんでしたが、クラッチ周りが怪しいと思い、クラッチ交換を行いました。

 

クラッチ交換を行い、ギアの入らない症状が解明されました。そこでこの記事では、マニュアル車でギアが入らない原因というテーマでお話ししてきます。

 

 

ギアが入らない症状

ちなみに今回の車の状況を確認しておくと、こんな感じです。

 

  • エンジンが静止しているとギアが入る
  • 別のギアに入れてからなら入る
  • 温まると多少マシになるけど…

 

冷えている際には、本当に入りにくいのですが、温まった後も気持ちマシになる程度で入りにくい場面が多々ある状態です。

 

エンジンが掛かっていない時は、すんなりギアが入る。ここから、どうもクラッチが怪しいな〜。とクラッチ交換をしてみることにしました。

 

ちなみに、2速に入れてから1速に入れるとすんなりギアが入っていました。

 

マニュアル車のギアが入らない原因

 

マニュアル車のギアが入らない原因は、クラッチが切れていないことが多いようです。エンジンを止めている時にギアを入れるとすんなり入る場合は特に。

 

ちなみに、今回の車がまさにクラッチが切れていない状態でした。クラッチ交換をしてみると、クラッチディスクの残量はまだある状態だし、クラッチの滑りもありませんでした。

 

こちらの写真がギアが入らない車から取り外した、クラッチディスクです。

 

当然、減ってはいますが、今すぐに変えないとヤバい!というとこまでは磨耗していませんね。

 

 

じゃあ、何故クラッチが切れていない?ディスクの残量が無くなってクラッチが切れなくなるんじゃ無いの?

 

原因は大きく分けて2つです。

 

クラッチ周りの錆びとグリス切れ

 

インプットシャフトやクラッチディスク周りのグリが切れて、錆びやダストが酷いとそれが原因で、クラッチ切れ不良が起こることがあるよ。とメカニックの知人より。

 

今回外した部品の写真を見せると、そのように言われました。(僕は専門家では無いので理由を探るべく。)

 

要するに、クラッチペダルを踏んでもスプライン部分の動きが悪く、クラッチディスクがフライホイールから離れてくれないがために、クラッチ切れ不良が起こるという話です。

 

エンジン側に付くクラッチ周りの錆びを見てもらえば一目瞭然ですが、とにかく錆び錆び…。おそらく錆びが今回の原因かと。

 

 

クラッチカバーやベアリングの削れ

 

  • クラッチカバーが削れて段がある
  • レリーズベアリングが削れている

 

※外したクラッチ3点セット

 

多少は仕方ないにせよ、行き過ぎていると…

 

こちらがクラッチカバーに出来ていた段差です。写真で見るより実物は段差が大きい印象です。レリーズベアリングで押し付ける部分が削れている状態ですね。

 

ダイヤフラムスプリングと言われる部分です。

 

 

この車の削れ方は特別削れが酷い訳でもなさそうな気もします。(削れてはいるけども。)

 

そしてこっちの写真がレリーズベアリングなんですが…

 

 

レリーズフォークが当たる2箇所がかなり削れています。

 

前に別の車のベアリングを見た時はこんなに酷くなかったな。

 

クラッチ交換をした際に、クラッチワイヤー部分を外すのですが、かなり調整キャパが使われている状態でした。前のオーナーから車を引き取る際に、ギアが入りにくいんです…。と言われていたので、おそらくクラッチワイヤーの調整をちょこちょこしていたのでしょう。

 

クラッチ調整をしても、クラッチディスクの磨耗が原因では無いため、調整前と状況が一変しないサイクルかと思われます。

 

もし正常な場合だと、クラッチ調整のキャパが目一杯されているような車であれば、それだけクラッチディスクが摩耗しているはずでは…?

 

この辺は完全に僕の憶測でしか無いので、あまり気にしないでください。

 

クラッチ交換をしたらギアがスコスコ入る

 

そんなこんなで古いクラッチ3点セット(ディスク、カバー、ベアリング)を取り付け、走行してみるとびっくりするぐらいギアがスコスコ入るようになりました。

 

ミッションオイルが新しくなったことも関係あるんじゃ無いの?

 

 

確かに普通なら、クラッチ交換をする際にドライブシャフトを抜く関係もあって、ミッションオイルを新品に交換するのでその影響もあるかもしれません。

 

しかしながら、今回のクラッチ交換では注文していたオイルがクラッチ交換当日に間に合わず、仕方ないのでドライブシャフトを残してミッションオイルも抜かずに作業しています。

 

よって、ミッションオイルはギアが入らなかった時のまま、古いオイルでクラッチの3点だけが新品になり解消しました。

 

まとめ

 

マニュアル車のギアが入らない原因は、クラッチが切れていないため起こっていました。あくまでも今回はの話ですが、クラッチ残量があるのに入らない場合は、今回のようなことが原因で、クラッチが上手く切れないことがあるようです。

 

正確なクラッチ残量はバラしてみないと分からない車が大半ですが…。

 

今回の原因は、おそらくクラッチ周りの錆びとグリス切れが原因かと思われます。

 

なにはともあれ、マニュアル車でギアが入らない場合は、クラッチ交換を検討してみることをお勧めします。

 

街乗りで乗っているぐらいであれば、滅多にギアが欠けたりすることも無い(シフトチェンジミスがない限り)でしょうし、クラッチ切れ不良が起きている可能性は大いにあると思います。(今回の車に限らず。)

 

責任は取りませんけどね。

 

ギアが入らない状態で無理にギアを入れていると、ギアが欠ける原因にもなるので注意です…。

 

それでは。

 

▪️関連記事はこちら

関連記事

先日購入してきた、エッセのクラッチ交換をDIY作業で行いました。 そこでこの記事では、エッセのクラッチ交換についてお話ししてきます。 当然、自宅にリフトはありませんので、ウマとジャッキのみの作業です。[…]

関連記事

クラッチ交換をする際に必要不可欠となる、センター出しツール。 おそらく今回クラッチ交換を行えば、今後やる機会はないであろう...。わざわざセンター出しツールを購入しても使い捨てぐらいの勢いだと思います。 […]

関連記事

 マニュアル車のミッションオイル交換をしたいんだけど、どうやってやるの?エンジンオイルの交換と同じかな? そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。 そこでこの記事では、マニュアル[…]

 

 

 

最新情報をチェックしよう!