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ドライブシャフトブーツバンドの交換【ブーツバンドカッターの使い方】

  • 2022年5月29日
  • 2022年5月29日
  • 作業

先日購入してきた車のドライブシャフトブーツのバンドが緩くなっており、グリス漏れを発見…。

 

1通りブーツの状態確認をしたところ、ブーツ本体の破れはありませんでしたので、ブーツバンドのみの交換を行いました。

 

そこでこの記事では、ドライブシャフトブーツのバンド交換方法に加えて、ブーツバンドの締め上げツール(ブーツバンドカッター)の使い方についても解説していきます。

 

 

使用する工具

 

  • ニッパー
  • ブーツバンドカッター
  • パーツクリーナー
  • グリス

 

 

ブーツの中にあるグリスがかなり外に出てしまっている状態なので、中を掃除し新しいグリスの注入も行いました。

 

ドライブシャフトブーツの交換

 

ドライブシャフトブーツバンドの交換手順は以下の通りです。

 

  • 古いブーツバンドを切断
  • ベアリング部分の掃除
  • ベアリング部分にグリス注入
  • ブーツバンドを取り付ける

 

ブーツバンドの外し方に関しては、ニッパー等で切断して外すだけです。

 

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ブーツバンドが緩くなって、グリスが外に出ている状態なのでブーツバンドを外した後は、内部のベアリング部分(等速ジョイント)に新しいグリスを入れておきます。

 

  • インナー側 リチウムグリス
  • アウター側 モリブデングリス

 

 

 

※経験上、インナーとアウター側のブーツを購入した際、付属するグリスの種類は上記の通りになっているケースが多いです。

 

新しいグリスを入れたら、後は汎用品のブーツバンドを使用し、ドライブシャフトブーツを締め込みます。

 

 

今回のブーツに関しては、日立の分割式ブーツが使用されていたので、交換時にブーツの締め付けが甘かったのかな?と思います。車屋さんが交換したのかDIYで交換したのかは分かりませんが…。

 

ブーツバンドカッターの使い方

 

 

 

ブーツバンドカッターの使用方法は以下の手順で行います。

 

  • ブーツバンドを広げる
  • バンドの先端をカシメ部分に通す
  • バンドカッターを使って締め上げる
  • バンドの先端部分を爪でかしめる

 

 

この手の汎用バンドは、バンドを解放する事が出来るので、解放した状態でドライブシャフトブーツに巻きつけ、手で締め上げられるところまで締め上げておきます。

 

そしたら、先端をブーツバンドカッターのカッター部分に通して、そのまま巻き付け用のハンドルが付いている方の切れかけにも通します。

 

10ミリ程度、バンドの先端が飛び出していればOKです。

 

 

この状態に出来たら、後はハンドルを手で回し、ブーツバンドを適当に締め込みます。

 

締め込み過ぎると、ブーツバンドが切れたりドライブシャフトブーツが切れてしまう可能性があるので、締め過ぎには注意です…。

 

 

ブーツをバッチリ締め上げられたら、そのままブーツバンドカッターを反対側に倒して、ブーツバンドを逆方向へ折り込みます。

 

イメージはこんな感じです。ここでブーツバンドを折る事で、締め上げたバンドが緩まなくなる仕組みです。

 

 

後はこの状態で、カッター側のハンドルを少し回すと、カッター部分がバンドに噛み込み、バンドが切断されます。

 

カッター部分の回す向きは、下の写真で見て手前から奥側にハンドルを回します。

 

 

回転させる部分が刃になっているので、ブーツバンドが切断可能です。

 

安い工具を使用していますが、そんなに凄い力を使わなくても十分バンドを切断する事が可能です。

 

後は折り込んだブーツバンドの先端を押さえ込むように、左右に一個ずつある爪を折り込んでやればブーツ交換が完了です。

 

 

まとめ

 

ブーツバンドを交換後、100キロ弱走行しましたが、ブーツからのグリス漏れは無いのでこれにて一件落着です。

 

ドライブシャフトブーツを交換する際には、付属のバンドを使用すると思うので、この手のバンドを使用する機会はほとんど無いと思いますが、汎用品のドライブシャフトブーツバンドを使用する際には、この手のバンドが多いですね。

 

専用工具(バンドカッター)が必要ですが、やり方を覚えてしまえば比較的簡単に作業が可能です。

 

もし、ブーツは破れていないんだけど、ブーツバンドの隙間からグリスが出てきてしまっている場合は、汎用品のバンドを使ってバンドを交換するのも1つの方法です。

 

グリスが出てくるということは、水等が中(ベアリング部分)に入ってしまうということなので、なるべく早めの交換をお勧めします。

 

 

 

 

それでは。

 

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