ナックルとホイールのクリアランスがパツパツなんですが、これって現状で干渉していなければ、もう当たることはありませんよね?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ナックルとホイールの干渉について少しお話ししていきます。クリアランスはどのぐらいあれば良いのか?というお話しです。
ナックルとホイールのクリアランス
ナックルとホイールのクリアランスは、サスペンションがストロークしても位置関係が変わることはありませんので、ジャッキアップした状態で干渉せずにタイヤが回せれば、紙一重のクリランスでも問題ありません。
ストロークでナックルが移動すれば、それに合わせてホイールも全く同じ動きになるためです。
仮に、今後干渉するようなことがあれば以下の原因が考えられます。
- ホイールのリムが歪んだ
- ナックルが曲がった
ちなみにですが、アッパーアームを短縮したりロアアームを延長したりしてキャンバー調整をしても、ナックルとホイールのクリアランスは変化しません。
キャンバー角がプラスされるように加工してあるナックルに変更した場合は、ホイールのナックルのクリアランスが狭まるので注意です。
多少ならナックルを削っても良い?
ナックルとホイールが干渉する際に、ナックル側を少し削ってしまおうと考える人もいらっしゃるかもしれません。多少削るぐらいであれば、ナックルが折れたりすることもないかと思いますが、なるべくナックル側は加工しないことをお勧めします。
どこの部分を削るか?ナックルの材質によっても話は変わりますが…。
極力、ナックルは削らずにホイールスペーサーを入れて交わすようにすることをお勧めします。
ホイールスペーサーを使って、ホイールの出面を調整したいんですが、何ミリまでスペーサーを使用しても良いですか? 先日、こんな質問を頂きました。 そこでこの記事では、ホイールスペーサーは何ミリ[…]
先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。 ホイールを10ミリ出したく、スペーサーかワイトレかで迷っています。また、10ミリスペーサーを使用する方法も教えて下さい。 ちょうど良いことに、先日10ミ[…]
まとめ
ナックルとホイールのクリアランスは、ジャッキアップ時にタイヤが干渉なく回っていれば、サスペンションがストロークして可動しても干渉することはありませんので、そのままでも問題ありません。
仮に、もし走行してみて干渉するようなことがあれば、ホイールのリムが歪んでしまっているかナックルが曲がってしまったことが考えられます。
上の画像だと、ホイールのクリアランスよりも車高調とのクリアランスがアウトですね…。足回りを組んで調整前の写真なので目を瞑っておいて下さい。
それでは。
▪️関連記事はこちら
新しいホイールに履き替えたけど、ホイールと車高調のクリアランスがパツパツ過ぎて当たらないか心配... SNS等を見ていると、こんな呟きを目にする事も少なくありません。 結局のところ、車高調[…]
アッパーアームを固定するナット部分に、割りピンが使われているけどアレって何のために? 車を弄り始めてまもないユーザーの中には、このような悩みを持たれる方もいらっしゃると思います。 アッパー[…]
先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。 アッパーアームが干渉するので、ナックルの短縮加工を検討していますが、短縮量はどうやって決めるべきですか? ナックルの短縮加工を検討しているものの、短縮量[…]