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【DIY】ブレーキフルードを1人で交換する方法。ブレーキフルードを抜く順番は?

先日、車検の整備を兼ねて家の車のブレーキフルードの交換作業を行いました。

 

そこでこの記事では、ブレーキフルードを1人で交換する方法について紹介していきます。

 

 

使用する工具

 

  • 油圧ジャッキ
  • リジットラック
  • メガネレンチ(8か10ミリ)
  • ワンウェイバルブと耐油ホース
  • ペットボトル

 

1人でブレーキフルードを交換する際には、ワンウェイバルブが必須です。

 

 

使用するブレーキフルードは、日本車の多くの場合は【DOT3】か【DOT4】が入っていますので、どちらでも好きな方を入れればOKです。仮に混ざっても問題ありません。

 

 

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ブレーキフルードを1人で交換する方法

 

ブレーキフルードを1人で交換する際の手順は以下の通りです。

 

  1. ジャッキアップする
  2. ブリーダースクリューにホースを差す
  3. ブリーダースクリューを緩める
  4. ブレーキペダルをひたすら踏む
  5. フルードを補充する
  6. ブリーダースクリューを締める

 

本来であれば、マスタータンク内から吸えるフルードを吸い取って、新しいフルードを追加してから作業に入った方が効果的ですが、スポイトが行方不明なので、タンク内にあるフルードもブレーキ側から排出させて作業しています。

 

車をジャッキアップしたら、ブリーダースクリューに刺さっているキャップを外して、先にメガネレンチを掛けておきます。

 

 

メガネレンチを先に掛けた状態で、ワンウェイバルブを連結させた耐油ホースを差し込みます。先に、メガネレンチを掛けておかないと、メガネレンチが通せなくなってしまうためです。

 

ブリーダースクリューを緩める際には、スパナレンチではなくメガネレンチを使用することを強くお勧めします。(舐めてしまう恐れがあるので…。)

 

また、ホースを差し込んだら、ブリーダースクリュー部分にバンドを固定することも忘れずに…。ここからエアが入ってしまっては、ワンウェイバルブを使用する意味がありません。

 

ブリーダースクリューを緩めると、中からブレーキフルードが少量出てきます。この時、スクリューの緩め具合は、ほんの少しだけ回してやれば十分です。緩め過ぎてしまうと、スクリューのネジ山からエアが侵入する原因にもなりますので、緩め過ぎに注意です。

 

時計の針で説明すると、0分から5分10分程度スクリューが回れば、中からフルードが出て来れますので、そのぐらいで十分です。

 

 

あとは、ブレーキペダルをひたすら踏み込み、中からブレーキフルードを排出させて、綺麗なフルードが出るまで続ければOKです。

 

 

ブレーキペダルを踏み込み、ブレーキフルードの排出に夢中になり過ぎて、タンク内のフルードが空っぽにならないことだけ注意して下さい。空っぽの状態になると、タンクからエアがブレーキ配管内に侵入してしまいます。

 

定期的にタンク内のフルード残量を確認し、減り具合を伺いながら補充していきます。

 

 

ほとんどの車は、ブレーキフルードのタンク内の残量が減ってくると、上の画像のようにブレーキの警告灯が点灯します。再度、ブレーキフルードを補充すれば、自然に消えてくれます。

 

ただ、警告灯が付くのをあまり当てにし過ぎないことをお勧めします。

 

ホースから出てくるブレーキフルードが綺麗になれば、古いブレーキフルードの排出が完了しているので、ブリーダースクリューを締め込み、ホースを抜いてやれば1箇所の作業が完了です。

 

ブレーキフルードって本来そんなに汚れる物ではない(定期的に交換している車両であれば。)ので、ホースから出てくるフルードが綺麗かどうか分かりにくいですが…。

 

 

これを合計4箇所行います。

 

  • 左 新品
  • 中 交換後に排出されたフルード
  • 右 交換したフルード

 

今回の車両は整備記録書を見ると、3年前の車検でディーラーにてブレーキフルードの交換履歴があった車両なのですが、ブレーキフルードの色を見る感じ、交換はされていないですね…。

 

また1つディーラーの闇を見た気がします…。

 

配管の中がだいぶ汚れているせいもあり、ブレーキフルードがブレーキ配管内全てに浸透しても、なかなか新品のフルードよりも汚れたフルードが排出されてしまいます。

 

今回、1リットルのフルードしか用意していませんでしたので、また半年後の車検時にもう一度ブレーキフルードの交換をしようと思います…。

 

ブレーキフルードを抜く順番

 

ブレーキフルードを抜く順番は、ブレーキマスターから遠いところから抜いていくというセオリーが浸透していますが、あれはエアが噛んでいる状態から、エア抜きをする際の手順です。

 

そのため、エアが噛んでいない状態、すなわちブレーキフルードを交換する際にはどこから作業しても問題ありません。

 

今回はリア側から作業しましたが、マスタータンクから最も近い運転席側のブレーキから古いブレーキフルードを抜いて作業した方が、マスタータンクすぐそばにあるフルードがすぐに排出可能なので、効率が良いかもしれません。

 

某正規ディーラーでメカニックをしている友人は、マスターバックから近いところから抜くことが多いとの事です。

 

まとめ

 

ブレーキフルードの交換作業はワンウェイバルブさえ用意しておけば、1人でも十分作業可能です。

 

  1. ブリーダースクリューにホースを差す
  2. ブリーダースクリューを緩める
  3. ブレーキペダルをひたすら踏む
  4. フルードを補充する
  5. ブリーダースクリューを締める

 

この作業を合計4箇所のブレーキごとに行えばブレーキフルードの交換作業が可能です。

 

ブレーキフルードの交換作業において、ブレーキフルードを抜いていく順番に関しては、どこのブレーキから作業しても構いません。最もブレーキマスターの近いところにあるブレーキ(フロント運転席側)から、古いフルードを抜いてやるのが、作業効率は良さそうですね。

 

 

 

それでは。

 

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