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L175SやL375Sのアクスル交換

  • 2022年8月23日
  • 2023年4月12日
  • L175

先日、友人より加工アクスルを購入したので、取り付けて〜。とお願いされましたので、L175Sに加工アクスルの取り付けを行いました。

 

そこでこの記事では、L175S(ムーヴ)やL375S(タント)のアクスル交換方法について紹介していきます。

 

他にも、L575やL275、L675等も同じ作業内容です。

 

アクスルの流用情報については、こちらの記事で紹介しています。

 

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使用する工具

 

  • ラチェット
  • スピンナーハンドル
  • ソケット(10、17)
  • メガネレンチ(17ミリ)
  • トルクス(T55)
  • ラジオペンチ

 

ハブを固定しているボルトがトルクスになっているので、トルクスのビットが必須です。

 

トルクスのビットはホームセンター等には売っていないケースが大半ですので、ネットで入手しておくことをお勧めします。近くにアストロプロダクツさんがある人は、そちらでも入手可能です。

 

 

L175やL375のアクスル交換

 

アクスルの交換手順は以下の通りです。

 

  1. ブレーキホース類を外す
  2. ドラムカバーを外す
  3. ハブを外す
  4. ショックの付け根を外す
  5. アクスルの付け根を外す
  6. アクスルを引き抜き交換するアクスルを乗せる

 

ブレーキホース類を外す

 

まず初めに、アクスル部分に固定されているブレーキホースやABSセンサー、サイドブレーキのワイヤー等を外しておきます。

 

ABSセンサーは全部で3箇所に固定用のクリップがあります。車体後方側のクリップは、見落としがちです。

 

あと、サイドブレーキのワイヤーがアクスルの下側に【M6】のボルトにて、固定されているのでそちらも忘れずに外しておきます。

 

 

写真には収めていませんが、ブレーキホースの固定箇所に関しては、クリップを外した後グラインダーを使用し、固定用のブラケットを切断してブレーキホースを取り外しています。

 

ドラムカバーを外す

 

次に、ドラムブレーキのカバーが邪魔になるので、こちらも外します。ドラムブレーキのカバーは、サイドブレーキを解除した状態で、ドラムカバーにある【M6】のネジ山にいらないボルトをねじ込み、ボルトを締め込んでいけば簡単に外すことが可能です。

 

サイドブレーキを引いている状態では絶対に、カバーは外せませんのでサイドブレーキの解除だけ忘れずに…。

 

 

ハブを外す

 

ドラムカバーが外せたら、ハブを固定しているトルクス(T55)ボルトを外して、ハブとバックパネルを外してやります。

 

 

ボルト3本は、そのまま緩めてボルトを外すことが可能ですが、1本だけドラムブレーキのシューの金具が邪魔になり、ボルトを外し切ることが出来ません。

 

そのため、ブレーキシューを固定するクリップ(バネがセットされているやつ2つ)と左右のシューを連結しているスプリング上下を外してブレーキシューをどかしてやる必要があります。

 

※サイドブレーキのワイヤーは外さなくて大丈夫です。

 

途中雨が降ってきて写真を撮り忘れていたので、別の車の写真を使用していますが、構造は全く同じです。

 

ドラムブレーキをバラす前に、ブレーキの調整を行なっているこちらのギザギザ部分(名前が分からん)の調整具合を抑えておくと、組み付け時の調整が楽になります。

 

 

ABS有りの車体は、ハブを取り出すと裏にABSセンサーのカプラーが刺さっているので、こちらも外しておきます。

 

 

もしトルクスのボルト4本取り外しても、ハブが抜けない場合があります。これは何かボルトが残っている訳では無く、ハブとアクスルが固着してしまっているケースです…。

 

裏を少し叩いて(無闇に叩くとバックプレートが曲がるので注意。)隙間を作りつつ、556などの潤滑剤を吹きつつ少しづつ固着を剥がしてやる必要があります。

 

潤滑剤を使用する場合は、表面に潤滑剤が入り込む可能性があるので、組み付け時にはパーツクリーナー等で洗浄してから組み付けてやります。

 

今回の車両は助手席側だけが固着しておりました。固着していた場合は、ハブの一周をワイヤーブラシ等で錆を綺麗に落としておくことを強くお勧めします。

 

ショックの付け根を外す

 

ハブの固定部分が外せたら、ショック(車高調)の下側を17ミリの工具を使用し、外しておきます。

 

アクスルの付け根を外す

 

ショック側のボルトが外れたら、最後にアクスルを車体に固定しているボルト2本を外してアクスルをフリーの状態にしておきます。

 

ここのボルトも先ほどと同じ【17ミリ】です。

 

この年式のアクスルは、特に邪魔になるものなく、スムーズにボルトの脱着が可能になっていますので、スピンナーハンドルを使ってボルトを緩めて、ラチェットでボルトを回して抜くだけです。

 

この時、アクスルの中心にガレージジャッキをかけて、アクスルを支えながら作業します。

 

 

アクスルを引き抜き交換するアクスルを乗せる

 

後は、ブレーキホースやらABSセンサーなどにアクスルを引っ掛けないように注意しながら、ガレージジャッキの上にアクスルを載せた状態でジャッキを後退していけばアクスルが引っ張り出せます。

 

純正のアクスルが引っ張り出せたら、後は逆の手順で加工アクスルを組み付けいくだけで作業完了です。

 

 

ドラムブレーキを分解しているので、ブレーキの調整も必須です。

 

今回のアクスルは、上げ加工が45ミリだか50ミリほどありますので、車高調側で30ミリ程度車高を上げる方向に調整しています。キャンバー調整方法はこちらをご覧下さい。

 

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まとめ

 

ダイハツのアクスル交換時は、ドラムブレーキ周りを分解してやる必要があるので、ドラムブレーキに触れたことがない人は少し大変かもしれません…。

 

ブレーキ周りの分解に不安がある人は、詳しい人にお願いしてアシストしてもらうなり、ショップさんに作業を依頼されることを強くお勧めします。

 

今回取り付けたアクスルは、キャンバー調整式なので、取り付け後にキャンバー調整を行なって作業完了です。メインのホイールの準備が整っていないので、今回はサブホイールに合わせてキャンバー調整を行なっておきました。

 

調整方法については、過去に紹介済みですので、こちらをご覧下さい。

 

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それでは。

 

▪️アクスルの流用情報

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