シャリーの車高を下げるのに、フロントフォークのアウターカットをしようかと思っているのですが、アウターカットはどのぐらいの量カットすれば良いですか?インナーやスプリングのカットと同じ量でカットすれば良いですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーやシャリー、ダックス等のフロントフォークのアウターカットをする際、カット量はどのぐらいで行えば良いのか?というテーマでお話ししていきます。
ダウン量と同じだけカットする?
結論からお伝えすると、車高を下げた分(バネやインナーのカット量)に合わせて、フロントフォークのアウターをカットしてしまうと、やり過ぎになるケースが多いです。
もちろん、車高を下げた分だけフロントフォークのアウターをカットしてやれば、純正状態の比率(見栄え)をキープするので、そうしようと考えている方も珍しくありません。
しかしながら、いざそれで加工してしまうとインナーフォークの吐出量が多すぎて、バランスが悪い車体になる傾向があります。
実際に、車高を下げられている方の車両を見てみると、ダウン量よりアウターカットの割合の方が少ないユーザーがほとんどです。
アウターカットは何センチカットすれば良い?
あくまでも個人的な持論ですが、アウターカットの量を決める際には、車高を下げてみてインナーフォークのブーツが縮こまらず取り付け出来、かつ横から見たさいのバランスを見ながらカットするのがお勧めです。
あまりにも、インナーフォークの見える量が多過ぎると、車高のダウン量とのバランスが悪くなる傾向にあります。カットせずにブーツが潰れているのも見栄えが悪いですが、それと近しいぐらい。
上の画像のダックスは、90ミリ〜100ミリのダウン量に対して、50ミリ分のアウターカット量になっています。
他の方に比べると、アウターのカット量は少なめ。本当に必要最低限だけカットしたケースですね。アウターとブーツの長さが同じぐらいになるように加工した記憶があります。
インナーフォークがもう少し見えるようにカットしたい。と考える人は、もう少しカット量を多めに取っても良いですね。こればっかりは好みの問題なので、一概には言えませんが…。
2号機のモンキーは、少しカット比率が多めです。
上の画像は、少し前に製作した2号機のモンキーですが、ダウン量70〜80ミリに対して50ミリアウターカットを行なっています。
先ほどのダックスに比べると、ダウン量の比率に対してアウターのカット量が多くなっていますね。これは、インナーフォークの形状が異なることも理由の1つ。
モンキーのインナーフォークの場合、インナーフォークにブレーキワイヤーの留め具が溶接されているため、右側のブーツが早い段階で干渉して潰れます。そんな理由から、必要最低限のダウン量でこのような結果になっています。
あくまでも1つの目程度ですが、ダウン量に対して60パーセント程度の割合でカットすれば、見栄えの良い比率になるかと思います。(あくまでも1つの目安ですので、何も気にせずこの数字を頼りにカットしないでね…。)
まとめ
4miniのフロントフォークは、車高を下げてしまうとブーツが潰れてしまったりフロントフォークのアウター側の比率が多くなり過ぎ、見た目が悪くなることから、アウターカットを検討される方が大半かと思います。
アウターカットの量に関しては、人それぞれの好み的問題があったり、車両の状態によっても話が変わってくるので一概には言えませんが、ダウン量の60パーセント付近でカットするケースが多いです。
まずは、車高を下げてみて、ブーツの潰れ具合等をみたり長さを計測してみカットする量を決めてやるのが良いかと思います。
極論ですが、ダウン量と同じだけアウターをカットしてしまうとツンツルテンの見栄えになるかと思いますので、注意です。(純正比率のままだと、ローダウンした車体にはバランスが悪くなってしまいます…。)
それでは。
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