ロックナットの専用レンチが無くなっちゃったんだけど、どうしたら良いかな?これってもう外せない?
かなり前ですが、だらしのない友人からこのような相談を受けたとことを思い出しまして…
この記事では、ロックナットレンチを無くした場合はどうすれば良いのか?と言うテーマでお話ししていきます。
ロックナットレンチを無くした場合はどうすれば良い?
ロックナットレンチを無くしてしまった場合の対処方法は以下の通りです。
- 正規ディーラーに駆け込む
- ナットにボルトを溶接する
- ホイールナットを外してホイールを回す
- ロックナットレンチを購入する
※ロックナットを専用のレンチ無しで外すことが出来る可能性がある手段を複数紹介していますが、やたらめったら自分でどうこうしようと格闘しないことをお勧めします。
正規ディーラーに駆け込む
使用しているロックナットがメーカー純正品であれば、ディーラーに駆け込むことで何とかなる場合があります。
ただ、これは絶対ではありません。ディーラーに行けば、ロックナット専用のレンチが必ずあるというわけではありません。ロックナットは、全て同じ形状をしているわけではなく、何通りものパターンが存在します。
うる覚えですが、トヨタ純正のロックナットは20通りぐらいだった気が…。(遠い昔にディーラーマンから聞いた話だから、正しいかどうかはさておき、今はまた違うかもしれないし。)
何人か、正規ディーラーに勤めている友人に聞いたことがありますが、多少ロックナットのレンチがピットにある。また、従業員がロックナットを使用している人がいる。そのため、運よくディーラーのピットにあるロックナットと自分のロックナットの形状が一致すれば、ロックナットを取り外すことが可能です。
以前、そのようなお客さんが居て、運よく従業員の車に使用していたロックナットレンチにて、ロックナットを外せた経験があるようです。
ホイールナットを外してホイールを回す
ロックナット以外のホイールナットを取り外し、リアならサイドブレーキを掛けて、フロントであればブレーキを踏んでもらった状態で、ホイールに衝撃を与えて、ロックナットの取り付け部分が軸になるようにホイールを回転させることが出来れば、ロックナットが緩む可能性があります。
車ではありませんが、仕事中に折れたボルトを外す際に、これで回ればラッキー。と言う思いでよくやる手段です。
完全には緩みませんので、多少緩んだところに、タガネや貫通式のマイナスドライバーをあてがい、ナットが緩む方向へ力を掛けることが出来たら、自力で緩められるかと思います。
ただ、ホイールの内側とハブのクリアランスが全くない場合は出来ないし、仮にホイール側のハブ径が大きくとも、それほどホイールを回転させることは出来ませんので、望みは薄いかと思います。
また、この方法は固定されているロックナットをホイールとともに回転させてナットを工具無しで無理やり回す方法です。そのため、リスクもあります。それは、ホイールのナットホール(テーパー部分)が痛む可能性が高いです。
どうなっても良いホイールであれば、試してみても良いですが、大事なホイールであれば、絶対にお勧めしません。あくまでの1つの手段として、紹介していますが、ちゃんと忠告しましたからね…。責任取りませんよ…。
ナットにボルトを溶接する
車屋さんがレンチを紛失した際に、どのような手段でロックナットを取り外すのかは知りませんが、ロックナットに不要なナットもしくはボルトを溶接してやれば、ホイールナットの締め付けトルクぐらいであれば、回すことが可能です。
ホイールの形状や、ナットの形状によっても出来る出来ないあるかとは思いますが…。
- ホイールのナットホールが深い
- ホイールナットが貫通式
- ナットとハブボルトの距離が近い
100Vの自家用溶接機では、キツイかと思いますので、冒険することはお勧めしませんが。間違いなく、僕なら、家にある溶接機でこの方法を試そうとは思いませんね。
ロックナットレンチを購入する
どうしても自力でどうにかしたいと考えるのであれば、この方法がもっと確実かと思います。
自分が使用しているロックナットに、どのぐらいの種類があるのかを調べた上で、自分のロックナットと同じ形状のレンチが当たるまでロックナットのセットを購入し続けると言う荒技。
安物のロックナットであれば、商品代金も安くそれほど種類も多くないと思いますので、実現可能かとかと思いますが、ロックナットで有名なマットガード社さんのような商品だと、この方法は現実的では無いかと…。
あくまでも1つの手段として紹介していますが、これは全くもって参考にならないかも。
外溝タイプならナットツイスたーでイケる
ホイールのロックナットには、内溝タイプと外溝タイプがあり、外溝タイプのロックナットであれば、ナットツイスたーと言う工具を使用して、ロックナットを外すことが可能です。
ナットツイスたーと言うのは、このような工具。
これは、舐めてしまったボルトやナットに工具を無理やり食い込ませて、回転させるための工具で、ナットの外径と工具の内径を合わせてやれば、これがロックナットにも有効です。
ツイストソケットをスピンナーハンドル等に差し込み、ロックナットに当てがった状態で、ツイストソケットの頭部分を叩いてロックナットに差し込み、ナットを回してやることでロックナットが外せます。
※ロックナットは、再利用出来なくなります。
残念ですが、内溝タイプのロックナットには、この方法は使えません。↓これが内側に溝が掘ってある内溝タイプです。
まとめ
ロックナットのレンチを無くしてしまった場合、メーカー純正品のロックナットであれば、正規ディーラーさんの方に事情を説明して、会社の方にロックナットレンチがあるかどうか確認してみるのも1つの方法です。
それ以外の方法に関しても、いくつか紹介しましたが、下手に変なことをすると、取り返しがつかないことになる場合もありますので、自分でどうこうしようとせず、車屋さんに相談してみることを強くお勧めします。
記事中でも紹介しましたが、僕ならホイールナットを全て外して、ホイールを回転させることが出来ないか、まず試してみるかと思います。タイヤがホイールを回転させることが出来れば、おそらくロックナットも微妙に回転するかと思います。
ホイールのナットホール(テーパー部分)が削れるリスクがありますので、あまりお勧めはしませんけどね。
もしロックナットが外溝タイプであれば、ナットツイスターを用意すれば、専用のレンチ無しでロックナットを取り外すことが可能です。
それでは。
▪️関連記事はこちら