モンキーのカムチェーンが伸びてしまったので、これから交換するのですが、カムチェーンが伸びてしまったのには何か原因があったのでしょうか?もしカムチェーンが伸びる原因が何かあれば教えて下さい。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのカムチェーンが伸びてしまう原因について紹介していきます。
【モンキーやカブ】カムチェーンが伸びる4つの原因
モンキーやカブのカムチェーンが伸びてしまう原因は、以下のどこかに原因があるケースが多いです。
- ボアアップしているのに強化品を使用しない
- オイル管理が悪い(オイル交換の頻度)
- 過度なエンジンブレーキを多用する
- カムチェーンテンショナーの張り過ぎ
カムチェーンは走行距離が伸びていけば、少しづつ伸びていくものですので、上の原因に挙げている4つの項目に関しては、カムチェーンの寿命を縮める行為と言うのが正しいニュアンスかもしれません。
ボアアップしているのに強化品を使用しない
ボアアップしたエンジンの場合、ノーマルのカムチェーンを使用していると、カムチェーンがエンジンの力に耐えらず、伸びやすくなります。
メーカーの取扱説明書にも記載がある場合がほとんどかと思いますが、ボアアップキットを組み付ける場合は、基本的に強化品のカムチェーンへの交換を強くお勧めします。
ちなみに、国産メーカーさんの強化カムチェーンの中だと、デイトナさんのカムチェーンが最安値かと思います。
オイル管理が悪い
エンジンオイルの管理が悪いのもカムチェーンが伸びる原因です。
オイル交換サイクルはもちろん、油温が上がり過ぎてエンジンオイルの性能が低下してしまったオイルを使用するのも、カムチェーンの寿命を縮める行為だったりします。
※これらは、カムチェーンだけに限った話ではありませんが…。エンジン全体的にの話にもなってきます。
エンジンの仕様によっても話が変わってきますが、ボアアップしてカスタムしているエンジンだと、速い人で500キロ〜1000キロ程度でオイル交換をする方も。
モンキーに限らず、車でもオイル管理の悪い車体はエンジン内部のチェーン(タイミングチェーン)に伸びが発生しているケースが多かったりします。
ちなみに、個人的にお勧めのエンジンオイルはニューテック。
過度なエンジンブレーキを多用する
適度にエンジンブレーキ(シフトダウン)をする分には問題ありませんが、エンジンの回転数が高い状態でのエンジンブレーキは、カムチェーンにも大きな負担が掛かります。
過度なエンジンブレーキを多用されている方は、それがカムチェーンの寿命を縮めている可能性もあります。
そのため、過度なエンジンブレーキを控える運転をすることが、カムチェーンの寿命を伸ばすことにも繋がります。
エンジンブレーキは程度に…。
カムチェーンテンショナーの張り過ぎ
オート式のカムチェーンテンショナーを使用しているエンジンであれば、カムチェーンを張り過ぎるという状態にはなりません。
しかし、マニュアル式のテンショナーを使用されている場合、カムチェーンの貼り具合は任意で調整が可能なため、カムチェーンの張り過ぎ状態になりうる可能性があります。
カムチェーンを張り過ぎると、カムチェーンが目一杯張る状態になった際に、カムチェーンに余計な負荷が加わるため、カムチェーンが伸びやすくなります。(カムチェーンには適度なたわみが必要です。)
同時に、カムチェーン周りの部品を痛める原因になります。詳しくは、こちらの記事でお話ししています。
基本的には…
- 12V エンジン オートテンショナー
- 6V エンジン マニュアルテンショナー
ただし、12Vエンジンにもマニュアルテンショナーは流用可能で、カスタムエンジンなんかだと、12Vエンジンでもマニュアル式のテンショナーが入っていたりします。
まとめ
モンキーやカブのカムチェーンが伸びる原因は以下の4つにあります。
- ボアアップしているのに強化品を使用しない
- オイル管理が悪い(オイル交換の頻度)
- 過度なエンジンブレーキを多用する
- カムチェーンテンショナーの張り過ぎ
要因は様々ですが、これらがカムチェーンの寿命を低下させる原因ですので、注意が必要です。
カムチェーンが伸びてしまうと、バルブタイミングに少しづつズレが生じて、エンジン不調やトラブルの原因になりますので、気を付けることをお勧めします。
それでは。
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