車の用語で【フルアーム】と言う言葉を耳にする機会があるけど、フルアームってどんな意味?
こんな疑問を持たれる方も少なくありません。
そこでこの記事では、そんなユーザーに向けて、フルアームとは何か?というテーマでお話していきます。
結論を述べておくと、全てのアームを交換している車両を意味する言葉です。
フルアームとは?
冒頭でもお伝えしている通り、フルアームとは全ての(サスペンション)アームを調整式に交換している車両を意味する言葉です。
- アッパーアーム
- ロアアーム
- テンションロッド
- トーコントロールアーム など
車種によって、存在するアームの種類は異なりますが、兎にも角にも全てのサスペンションアームが調整式に交換された車をフルアームと呼ばれます。
ただし、全ての車でフルアームと呼べる状態にできる訳ではありません。
それはサスペンション構造次第です。
- ダブルウィッシュボーン式
- マルチリンク式
基本的には、この2つのサスペンション構造の車に使われるワードだと言うことです。
例えば、フロントがストラット、リアがアクスルの車(日本の車だとこの組み合わせが1番多い)には【ロアアーム】しか交換できるアームがありません。
※厳密にはトレーリングアームを交換しようと思えば交換出来るけども、そう言うツッコミを入れることを【揚げ足を取る】って言うよ。
じゃ、ストラット車ならフロントのロアアームを交換すれば、フルアームと言う?
理論的には、ロアアームしか交換できるアームが無いのであれば、フルアームとも言えなくないかも知れません。でもそれをあえてフルアームと呼ぶ人はいません。※たまに居る…(ジョークかな)
しかし、【フル】って全部という意味です。一個しか無いものを手に入れて全部と言えるか否かは、考えるまでも無いと思います。
フルアームにする目的
何のためにフルアームにするの?
フルアームにする目的は人によって違います。
- サスペンションのセッティングに幅を効かせる
- 見た目の問題(自己満足)
- ド派手なキャンバー角を得る
- 乗り心地の追求
他にも人それぞれの目的があるので、一概にこれ!とお伝えすることは出来ませんが、パッと思い付く目的はこの4つです。
フルアームにしたくてする人もいると思いますが、理想の追求に応じてフルアームになる人もいます。
キャンバーをド派手に付けるだけが、フルアームの目的ではありません。
社外品のアームには、サスペンションの可動を考慮した仕組み(構造)が備わっている場合もあります。※メーカーによる
例えば、アームの形状だったり、ピロボールを採用したり。こういう些細なことでサスペンションアームの可動が滑らかになり、ストロークの妨げ(抵抗)を無くす効果もあったりします。
まとめ
フルアームって何?
そんなユーザーに向けて、簡単ではありますが、フルアームの定義と目的についてお話しました。
実際には、共通定義がある訳では無いので、ここの情報が絶対に正しいということはありません。
あくまで、一般的に良く言われているフルアームとは、全てのアームを調整式のアームに交換されている車に対して使われる言葉だということは事実です。
それでは。
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