ホイールナットって緩むんでしょ?増し締めが必要なんでしょ?増し締めはどのタイミングでやるの?
ホイールやワイドトレッドスペーサーを固定するナットに対して【増し締め】と言う言葉を耳にする機会は少なくありません。
結局、ホイールナットって増し締めが必要なのか?そんな疑問を解決すべく記事を書いていきます。
結論を先にお伝えしておくと、ホイールナットは増し締めが必要です。※ただし、注意点有り。
ホイールナットは増し締めが必要?
冒頭でも既にお伝えした通り、ホイールナットは増し締めが必要です。
注意してほしいのですが、ホイールナットに関する増し締めとは、【締め増す】(更に締め込む)という意味では無いです。
※これだと増し締めするたびに、トルクが掛かっていくのでオーバートルク(締め過ぎ)になってしまいます。
ホイールナットに使われる【増し締め】というのは、ホイールナットが緩んでいないか?確認する行為だと言うのが正しい表現です。
つまるところ、緩んでいれば締め込むし、規定トルクが既に掛かっているのであれば締め増す必要はありません。
増し締めという言葉を聞くと、更に締め直すのかな?と感じる人もいらっしゃるかもしれませんが…(文字だけ見れば確かにそうだよね。)
ホイールナットの増し締めは【緩んでいないかの確認】だと思って下さい。
そもそもホイールナットは緩む?
そもそもホイールナットは緩むものなの?
ホイールナットに限らず、ボルトやナット(ネジ)は緩みます。
緩むと言う表現よりもボルトナットやハブボルトが【伸びる】と言う表現が正しいかもしれません。劣化しているボルトナットは特に。
※当たり前だけども、脱着回数が多いボルトナットは劣化します。
ホイールナットはネジの性質上、多少なりとも緩んでしまいます。※緩々になる訳じゃなくても。
もちろん、ゆるゆるになるケースもあるだろうけども、それは締め込み時に問題がある可能性が高いです。
場合によっては、ホイール側が潰れてホイールナットが緩くなるケースもあります。
あとホイールナットが緩む原因でありがちなのが、ホイールナットが全て均等に締め込まれいないケースです。(4本でも5本でも)
全てを規定トルクよりオーバーさせていても、トルクの掛かり方にバラつきがあると緩みやすくなります。
増し締めのタイミングはいつやる?
ホイールナットには増し締めする必要(緩みの確認)ってことは分かったけども、いつどのタイミングでやれば良いの?
ここに関しては、ホイールを脱着したタイミングで1週間程度(100〜200キロ)時間が経ってから、一度ホイールナットを増し締めしてやればOKです。
- ホイールを履き替えた時
- タイヤ交換をした時
- 整備でタイヤを外した時 など
※僕自身が友人の車を触った時などは、試走でぐるっと近所を走行した後に、トルクレンチで再度確認をしています。(確認の意味も込めて。)
頻繁に行う必要はありません。
定期的に確認(増し締め)をしなくてはいけないようなケースだと、何かしら問題があると思ってもらえば良いと思います。
正常なホイール、スペーサー、ハブボルト、ナットを使用していれば定期的にホイールナットが緩むことは考え難いです。
まとめ
結論、ホイールナットの増し締め(緩んでいないかの点検)は必要です。
もし、規定トルクに達していなければ、規定トルクまで締め込むし、規定トルクに達していればホイールナットを締め込む必要はありません。
増し締めをされる際は、トルクレンチを使用してトルクの確認をしておきましょう。
※慣れている人は、感覚でトルク管理をさせる方が多かったりしますが。
ホイールを外す機会がちょこちょこある方で、トルクレンチを一度も使用したことがない方は購入することを強くお勧めします。
締め込む際のトルクも大切ですが、全てのホイールナットを均一に締め込む(トルクにバラつきを出さない)ことも大切なので頭の片隅に置いておくと良いと思います。
それでは。
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