モンキーエンジンのレスポンスを良くしたいのですが、どんな方法がありますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのエンジンのレスポンスをよくする3つの方法について紹介していきます。
【モンキー】レスポンスを良くする3つの方法
モンキーエンジンのレスポンスを良くする王道の方法は、以下の3つが挙げられます。
- クラッチを2次側に変更する
- 軽量フライホイールを使う
- 軽量クランクシャフトを使う
モンキーのレスポンスを良くしたいな〜。
そんな風に思った際に、真っ先に考えるのがこの3つです。
クラッチをクランクシャフトからメインシャフト側に移設する事で、クランクシャフトの負担が減るのでレスポンスが良くなります。(一番初めに手を付けるのはクラッチ。)軽量フライホイールも同様の理由です。
▪️1次側クラッチ(純正)
▪️2次側クラッチ(武川)

大概、レスポンスが良い車両は、クラッチを2次側に変更しつつ、フライホイールを軽量化している車両が多いです。(使用しているキャブレターやシリンダーヘッドによる効果も合わさっているケースも多いですが…。)


クランクシャフトそのものを軽量化するのもレスポンス向上に繋がります。純正品を軽量化したり、社外品の軽い物を使用したり…。
エンジンを組み終えて50キロ程度走行してから、デイトナさんの軽量クランクシャフトを導入したところ、さらにレスポンスが向上しました。

本当にレスポンスに拘るのであれば、軽量かつロングストロークのクランクシャフトを導入してやることを強くお勧めします。
ノーマルストロークのクランクシャフトもロングストロークタイプの軽量クランクどちらも自分のバイクに組み付けた経験がありますが、排気量がアップする分、ロングクランクの方が遥かにレスポンスは向上します。
お金を掛けないならジャズのフライホイール流用
2次側のクラッチに交換するほどの予算は無いな…。
そんな人も少なく無いと思います。そんな人にお勧めなのが、ジャズ(AC09)の純正フライホイール(ジェネレーターも)を流用する方法です。
- モンキー純正フライホイール 約1000g
- ジャズ純正フライホイール 約760g
※6Vモンキーには流用不可。(クランクシャフトの寸法が異なるため。)
※年式によって多少の重量差があるかも。
お手軽にフライホイールの軽量化が可能です。モンキー純正を軽量化するという選択もありますが、ジャズほど軽くはならないし、強度面を考慮するなら、元々軽いジャズ純正を流用するのが良いですね。
フライホイールとステーターベースコイルを同時に流用する必要があるので、そこだけ注意です。(フライホイールだけでは流用不可。)
クラッチを2次側に交換せず、社外の軽量アウターローターを取り付けるユーザーもいらっしゃいますが、クラッチ側との重量バランスが極端に崩れるし、費用対効果も薄いのであまりお勧めしません。
社外の軽量アウターローターだけ組んでも言うほどレスポンスは良く無いですね…。
さらにレスポンスの向上を求めるのなら…
先ほどお伝えした3つ(クラッチ、フライホイール、クランクシャフト)が簡単にレスポンスを良くする方法ですが、細かい点を言えばまだまだレスポンスを良くする方法はあって…
- レーシングキャブを使用する
- スロットルバルブを強化する
- エンジンオイルのメーカーを見直す
あえて上では紹介しませんでしたが、キャブレターをレーシングキャブに交換してやると、レスポンスがかなり向上します。
- TMR
- FCR
- TDMR
- CR などなど
キャブセッティングが大変かもしれませんが、レーシングキャブを導入してやると確実にレスポンスが良くなります。以前、シャリーのキャブレターをVM26からTMR28に変更した際に、こんなにキャブでレスポンスが変わるんだ。とびっくりしたぐらいです。
まるで、別のエンジンになったかと錯覚するぐらい。

先日、VM26のスロットルバルブを強化品にしたところ、レスポンスが向上しました。些細な変化ではありますが…。このような小細工をしてレスポンスを良くする方法もあったりします。
お金はそれほど掛からないので、レーシングキャブを導入するのはちょっと…。と言う方は試してみても良いと思います。

最後になりますが、エンジンオイルのメーカーや種類を見直すことで多少のレスポンス向上に繋がる場合があります。質(性能)の良いエンジンオイルを使用することで、エンジン内部のフリクションロスが軽減してレスポンスが良くなるメカニズムです。
個人的に、おすすめしたいオイルはニューテック。
インナーローターという手段もある…
兎にも角にもレスポンスを良くしたい。
そこまでレスポンスの良さに重点を置くのであれば、インナーローターの導入が最も手っ取り早くレスポンスを向上させることが可能です。
アウターローターでは、重量が軽いもので400g程度ですが、インナーローターになると、一気に重量が軽くなり、200gを切るぐらいの重量感になるため、レスポンスの良さは段違いです。
▪️モンキーに使用しているインナーローター 160g


まとめ
モンキーのレスポンスを良くしたいのであれば、クラッチを2次側に変更し、軽量のアウターローターを組み付ければそれなりのレスポンスを手に入れることが可能です。
あとは、プラスで社外品のロングクランクや軽量クランクを入れるのも1つの手ですね。1号機のダックスにはロングクランクを組み込んでいますが、純正クランクの時よりもレスポンスは良くなっています。
4VやDOHCの腰上を組んだ車両に比べたら、劣りますが…。
それでも、アクセルを開けるのが楽しいエンジンにはなると思います。

それでは。
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