先日、購入してきたスズキのワゴンR。気分屋なのか、暑いとエアコンが効いたり効かなかったりする…。
そこでこの記事では、車のエアコンが冷えたり冷えなかったりする際の原因について2つ紹介していきます。
真っ先にエアコンガスの補充をしてしまうと、コンプレッサーを壊してしまう可能性があるので注意です。
車のエアコンが冷えたり冷えなかったりする2つの原因
車のエアコンが冷えたり冷えない症状が出た時に真っ先に考えられる原因は以下の2つです。
- エアコンリレーの故障
- マグネットクラッチのクリアランス不良
順番に紹介していきます。
エアコンリレーの故障
もっとも先に疑うべきポイントは、エアコンリレーの故障です。
このエアコンリレーとは、エアコンのスイッチを操作(オンオフ)した際に、マグネットクラッチという部品に電流を送り、コンプレッサーの主導権を握っている部品です。
この部品が壊れると、上手いこと伝達が行われずエアコンのコンプレッサーが回ったり回らなかったりして、エアコンが冷えたり冷えなかったりすることが起こります。
このエアコンリレーの故障は、スズキ車に多いようです…。
マグネットクラッチのクリアランス不良
次に考えられるのは、マグネットクラッチのクリランス不良です。
このマグネットクラッチと呼ばれる部品が先ほどのリレーから送られる電流によって電磁力を発生させ、コンプレッサーを回したり回さなかったりコントロールしている部品。
マグネットクラッチが擦り減り、画像の矢印部分のクリアランスが広くなっていると、マグネットクラッチが張り付けたり、張り付けなかったりして、エアコンから冷たい風が出たり出なかったりするケースがあります。
気温が上がれば上がるほど、コンプレッサー周りの温度も上がり、その症状が悪化する傾向にあります。
これが原因であれば、シムの調整をして簡単に解決することが可能です。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
無闇にエアコンガスの補充をしないこと
※これの画像はエアコンガスの補充をしている訳では無いけど。
エアコンが効かないとすぐにエアコンガスの補充をしたがる人が目立ちますが、エアコンが効いたり効かなかったりするようなケースでは、無闇にエアコンガスの補充をしないことをお勧めします。
エアコンがちゃんと冷えることがある時点で、エアコンガスがちゃんと入っている可能性も十分考えられ、この記事でも紹介したレリーの故障やマグネットクラッチの不具合である可能性が高まります。
エアコンガスを入れ過ぎると、コンプレッサーの内圧が上がり、最悪の場合コンプレッサーが壊れる可能性もあります。
そうなれば、無駄なエアコンガス補充代金に加え、コンプレッサーの修理費用も上乗せ…。修理費は無駄に高くなるだけです。
※本当にガスが少ない状況であれば何の問題もありませんが…。
まとめ
車のエアコンが冷えたり冷えなかったりする場合は、エアコンガスの補充を真っ先に考えるのではなく、リレーやマグネットクラッチのクリアランス不良を先に疑うことをお勧めします。
エアコンが冷える時もある時点でエアコンガスは入っているケースが多いと思います。
無闇に自己判断でエアコンガスの補充はしない方が良いです。エアコンが冷えたり冷えなかった時には、ガスが減っているので補充を促す記事も多いですが…。
車種によっては、エアコンガスの点検窓からガスの有無を確認できます。(ワゴンRには無かった。)
エアコンガスを入れ過ぎると、コンプレッサーが故障し修理費が余計に高くなる恐れもありますので注意です。
それでは。
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