エンジンを始動すると、エンジンルームから【キュルキュル】音が発生することがあります。また、この音は冬場になるとキュルキュル音が発生しやすくなります。
あれって何の音?壊れている?
こんな声を耳にすることもしばしば…。そこでこの記事では、エンジンルームから発生する【キュルキュル】音の正体についてお話ししていきます。俗に言うベルト鳴きと言うやつです。
原因に加えて、直し方(何をすれば鳴き止むのか?)についてもお話ししていきます。
エンジンから出る【キュルキュル】音の正体
エンジン始動時に、エンジンルームから出るキュルキュル音の正体は、エンジンに使われている【ベルト】が鳴いている音です。
特に、冬場にキュルキュル音が発生することが多いです。
これは、冬場になると外気温が下がることで、このベルト本体が硬くなることが原因です。ゴムで出来ているベルトなので、温度差によって影響をかなり受けます。(古くなればなるだけ受ける影響も大きくなります。)
どの車にも、このベルトが使われており、エンジンの回転を(クランクプーリー)このベルトを通して、エンジンに取り付けられてる重要なパーツ達を共に回転させる役割があります。
- オルタネーター
- ウォーターポンプ
- エアコンコンプレッサー など
そのため、エンジンが始動している間は休むことなく、回転を続けています。
音が出る原因
エンジンを始動した際に、ベルト鳴きが発生する原因は以下の通りです。
- ベルトの劣化
- ベルトの張り不良
- プーリーの劣化
最も多い原因は、ベルトが古くなってくることで、ベルトが伸びてしまう(長くなる)ことで、ベルトの張りが甘くなり、キュルキュル音が発生するケースが多いです。
また、ベルトには溝があるのですが、この溝が摩耗することによって音が発生してるケースも。
- 左側 劣化したベルト
- 右側 新品のベルト
このベルトは、取り付け後にテンションを掛けて張っているのですが、古くなってくるとベルトが徐々に伸びてしまいます。
ベルト本体ではなく、ベルトを回すための【プーリー】と呼ばれる部品がダメになって音が出るケースもあります。
対処方法
ベルトがキュルキュル鳴り出してしまったら、以下の方法で対処が可能です。
- ベルトの張り調整をする
- ベルトを新品に交換する
- プーリーを交換する
多くのケースでベルトの張り調整をやり直すか、ベルトを新品に交換することで【キュルキュル】音が鳴き止みます。ベルトの張り調整をすれば、音が出なくなるケースが多いですが、ベルトの劣化具合も加味しながら、ベルトを交換するケースが多いです。
ベルト自体はそれほど高い部品ではありませんので、張り調整をするついでに交換してしまった方が効率が良いケースも。
ここは、現状のベルトの状態次第ではありますが…。
中には【ベルトの鳴き止めスプレー】が商品として販売されていますが、これを使用しても一時的な音を止めることは可能ですが、根本解決には至りませんので、時間が経つと再び音が再発します。
場合によっては、ベルトが原因で音が出ているわけではなく、ベルトを回しているプーリーと呼ばれる部品そのものが原因になって音が出ているケースもあり、この場合はプーリーを交換する必要があります。
ここに関しては、ベルトを一度外しプーリーを単体で回してみないと確認が出来ませんので、一度ベルトを取り外し確認が必要です。
ベルトを新品に交換した際には、ベルトが伸びやすいので、交換直後に再びキュルキュル音が発生しやすいです。そのため、しばらく時間を置いたら再度、ベルトの張り調整が必要になるケースも珍しくありませんので、頭の片隅に入れておきましょう。
まとめ
車のエンジンルームからキュルキュル音が出る原因は、エンジンに使用しているベルトが劣化したり張りが甘くなってくることで音が発生します。
特に、冬場になると外気温が下がり、ベルト本体が硬くなることで音が発生しやすくなります。
この症状は、どの車でも発生する可能性があるのですが、特に【スズキ車】で起こりがちです。街中でエンジンルームからキュルキュル音を奏でている車を見ると、【8割、9割】スズキ車が近くにいます。
あ、どこかの車からベルト鳴きの音がする。近くにワゴンRがいるな。
どうやらプーリー周りの設計がよろしく無いとか….。それの影響ででベルトが偏摩耗を起こしやすことが原因だとか…。
少し話が脱線しましたが、エンジンルームからキュルキュル音が鳴くようになった場合は、ベルトを新品に交換するかベルトの張り調整をしてみて下さい。大概の場合はこのどちらかで音が鳴らなくなります。
それでは。
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