車を購入した際から、タイロッドエンドブーツからグリスが滲み出ていたのですが、ようやく交換する気になったので交換作業を行いました。
そこでこの記事では、MH21S(ワゴンR)のタイロッドエンドブーツの交換方法について紹介していきます。
使用する工具
- ラチェット
- ソケット(19ミリ)
- タイロッドエンドプーラー
- ピックツール
- グリス
- パーツクリーナー
【MH21S】タイロッドエンドブーツの交換
作業手順は以下の通りです。
- ジャッキアップする
- 割りピンを外す
- ロックナットを緩める
- プーラーでタイロッドエンドを外す
- ブーツを外す
- 古いグリスを拭き取る
- 新しいグリスを入れる
- ブーツを取り付けタイロッドエンドを固定
ジャッキアップ方法については、こちらをご覧下さい。
車をジャッキアップし、割りピンを外したら19ミリのコマを使って、タイロッドエンドを固定するナットを緩めてやります。ナットは一度外し、ナットを反対向きで取り付け直します。
※ナットとボルトがツラになるぐらいまで、再度反対向きで取り付け。
これでタイロッドエンドの取り外しが可能です。
スズキのタイロッドエンドブーツは、圧入式ではなくバンドで固定されているタイプなので、バンドを外して古いブーツを外してやります。この手のバンドを外す際には、ピックツールを引っ掛け、先端を持ち上げた状態でピックツールを2周ほど回すと簡単に外せます。
人それぞれ色々な外し方があると思いますが、個人的にはピックツールを使って外すのが一番早くて楽ちんです。
古いブーツを外したら、ボールジョイント部分の古いグリスを綺麗に拭き取り、新しいグリスを入れて新品のブーツをはめ込む。再びバンドを固定したら、エンドを元通り組み付け作業完了です。
バンドをはめる際にも、ピックツールを使用し、外すときの逆手順で取り付けします。ピックツールをブーツに差してしまわないようにだけ注意です…。
不安な人は、タイラップをバンドに巻き付け、タイラップで下側に引っ張りながらはめ込む方法もあります。
- 左側 新品のブーツ
- 右側 古いブーツ
今回使用したのは、大野ゴムのブーツです。(ブーツ単体のみでの販売。)
タイロッドエンドに使用するグリスに関しては、こちらの記事で紹介しています。
今回、バンドはそのまま使い回していますが、取り外しに失敗すると再利用できないので、不安であればバンドも新品を用意しておくことをお勧めします。
割りピンに関しては、新品に交換しておくことを強くお勧めします。(基本的には再利用しない部品です。)
まとめ
ブーツからグリスが滲み出ていたり、ブーツが完全に切れてしまっている場合は、なるべく早めに交換してやることをお勧めします。車検にも通りませんし、何よりボールジョイントにガタが出てしまう恐れがあります。
特殊な工具はタイロッドエンドプーラーだけあれば作業可能です。
プーラーを使わずに外す方法もありますが…。
それでは。
▪️関連記事はこちら