クーラントの量が減っているから、補充したいんだけど、ラジエターに水道水を入れても良いのかな?
こんな疑問を持たれる方も少なくありません。
そこでこの記事では、クーラント補充に水道水を使用しても良いのか?というテーマでお話ししていきます。結論、少量であれば問題ありません。
クーラント補充に水道水を使用しても良い?
クーラントを補充する際に、水道水を補充しても問題ありません。補充する量によっても話は異なりますが、サブタンクの容量が減っている程度の補充であれば、水道水を入れてもOKです。
車のエンジン内部からラジエターへと繋がる冷却水路内には、約4リットル〜10リットル程度のクーラントが入っています。
※車種によって入っているクーラントの量は異なります。数字は1つの目安です。軽自動車で3〜4リットル程度です。余談ですが、ホンダのNSXだと年式によっては15リッターほども入っています…。
そのため、水道水をサブタンクから少量入れたところで、クーラントの濃度にはほとんど影響はありません。そもそもクーラントは水で希釈されているものが入っています。
販売されているクーラントには、【自分で希釈するタイプ】と【すでに希釈されているタイプ】の2種類が存在します。
▪️希釈済み
▪️希釈用
水道水の割合が増え過ぎる場合はだめ
クーラントに水道水を補充しても、問題ありませんが明らかに水道水の量が増え過ぎるケースではあまりよろしくありません。
クーラントには様々な役割があるため、水道水の割合が増え過ぎると以下のようなトラブルが発生します。
- 冷却水路が錆びる
- 冷却効率が下がる
クーラントには、エンジン内部やラジエター内の錆を防ぐ役割があるため、クーラントの割合が著しく低下してしまうと、冷却水路内に錆が発生して今います。錆が発生すると、冷却効率が下がったり水路が目詰まりを起こすなど、オーバーヒートに繋がる恐れもあります。
クーラントの役割についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
緊急時に水道水の割合が高い状態で走行しているぐらいであれば、特にトラブルが起こることはありませんが、ずっと水道水の割り合いが高い状態で走行を続けると、トラブルの原因に繋がります。
もし、緊急時にクーラントの入手が困難で、水道水の割合が極端に増えてしまうようなことがあれば、後日クーラントの交換をすることをお勧めします。
まとめ
車のクーラントが減っている際には、クーラントではなく水道水を補充しても問題ありません。クーラントは、水で希釈されているものがエンジン内部、ラジエター内に入っているので、希釈の割合が少々変わるぐらいでこれといったトラブルになることはありません。
ただし、クーラントには様々な役割があり、水道水の割合が増えて希釈率が上がってしまうと、冷却効率が落ちたり内部に錆が発生し、目詰まりを起こすなどのトラブルにも繋がりますので注意が必要です。
目安としては、サブタンク1本分ぐらいまでなら、水道水のみの補充でもOKです。ラジエター内の入り切るぐらいの量であれば、1リットル以上のクーラントが入るので、水道水ではなくクーラントを使用することをお勧めします。
それでは。
▪️関連記事はこちら