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【l150】ダイハツムーヴのラジエター交換方法

  • 2019年9月8日
  • 2024年3月14日
  • L150

先日ムーヴでコンビニに寄った際、何やら甘ったるい香りが…

 

ボンネットを開けるまでもありません。アイツの仕業です。ボンネット付近から甘い匂いがしたら『クーラント漏れ』の合図…

 

家に帰ってボンネットを開けてみるとやっぱり!!ラジエターのアッパータンク部分が真っピンクに…

 

そこでこの記事では、l150ムーヴのラジエター交換の作業について、素人目線から分かりやすく写真を添えて交換方法について説明していきます。

 

 

ラジエター交換に必要なもの

  • クーラント4リットル
  • プライヤー
  • ラチェット
  • 10・12ミリソケットレンチ

 

コンビレンチやメガネレンチだと工具が入らない所がありますのでラチェットとソケットを用意しましょう。基本的に使う工具は10ミリと12ミリのみです。

 

ラジエターは上から引き抜きますのでジャッキアップはしなくても大丈夫です。今回僕のムーヴは車高が下がっているためジャッキアップにて作業を進めています。

 

ラジエターの取り外し手順

 

結構外す部品が多いですが、一個一個yゆっくり外していけば大丈夫です。

 

  1. バンパーを外す
  2. ヘッドライトを外す(右側)
  3. バッテリーとバッテリーケースを外す
  4. サブタンクを外す
  5. コンデンサーとファンの取り付けボルトを外す
  6. ラジエターの水抜き(下部ドレンボルトより)
  7. ラジエターホースを外す(上下)
  8. ATFホースを外す(MT車にはありません)
  9. ラジエター本体の取り外し

 

ざっとこんな感じの手順で交換をしていきます。基本的にはAT車、MT車の作業は同じです。ATFのホースがあるか無いかの違いですね。

 

ラジエターを引き抜くのにスペースが足りないため、バッテリーとヘッドライト(右側)の取り外しが必要です。

 

注意

ラジエター交換は必ずエンジンが冷えている状態で行って下さい!エンジンが熱い状態で作業してしまうと火傷をする恐れや、ラジエターキャップを開けてしまうとクーラントが吹き出す事があります。

 

バンパーを外す

フロントバンパーの取り外し画像が撮れなかったのでこちらを参考にしてみて下さい。

 

分かりやすく写真付きで説明してくれています。

 

みんカラ

ダイハツ ムーヴカスタム(L150/160S)|フロントバンパー取り外し|工程1:L152S後期のバンパー取り外しです。…

 

ヘッドライトを外す

まず始めにヘッドライトとスモールのカプラー2つを取り外します。忘れてボルトを外すといざヘッドライトを取ろうと思った時に取れませんので忘れずに。

 

ヘッドライトは計3本のM10ボルトと1本のクリップにて固定されています。

 

2本はボンネットを開けて上から見ればすぐに見つかると思います。写真の○印箇所です。矢印が示す場所にクリップがあります。写真は取り外した後なので付いていません…

 

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もう一箇所は車体の横側から見て、バンパーにて隠れる位置にあるこちらのボルトになります。知っている人でも忘れがちになるので気をつけましょう。

 

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バッテリーを外す

まずマイナス端子→プラス端子の順番に端子を外します。

 

端子が外せたらM10のナットを外すとバッテリーが持ち上げられますのでバッテリーを取り外し、あとはバッテリー下にあるM10を4本外してケースの取り外しを行いないます。

 

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左側のナットは外して、右側の矢印が示すボルトは緩めればステーをずらせるのでバッテリーの取り外しが可能になります。

 

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サブタンクを外す

サブタンクの中はクーラントが入ったままでも構いませんのでラジエターに繋がるホースを抜いて○印のボルトを緩めて外します。

 

固定ボルトを緩めれば取り付けステーごと上に引き抜けます。

 

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コンデンサーと電動ファンを外す

ラジエターにボルト4本で取り付けられているエアコンのコンデンサーとラジエターファンはボルトを計8本(4つ角にある)M10にて固定されていますので取り外します。

 

写真はコンデンサーのみしか撮っていませんが、同じような位置関係でファンも固定されています。

電動ファンの取り付けもボルト4本です。

 

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写真:コンデンサー

 

ラジエターファンはカプラーを外せばラジエターと一緒に引き抜けますが、引き抜くスペースが狭いためファンは置き去りにラジエターのみを引き抜いた方が楽だと思います。

僕は作業効率を考え、そのような手段で交換作業を進めました。

 

電動ファンも一緒に交換したい場合はファンのボルトは外さずにカプラーを抜き、近くにはある配線を固定しているステーを外すのを忘れずに。

 

ラジエターの水抜き

 

ラジエターのホースを抜く前にラジエター内に残っているクーラントを下のタンク部分(左側)にある白いドレンボルトから抜きましょう。

 

ドレンは手で回せる形になっていますが熱が加わっているため少し硬いです。プライヤーなどで軽く摘んで回せば簡単に回ります。

 

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ドレンボルトを外すと車体後方に向かって勢いよく飛び出しますので、受け皿のセット位置には注意が必要です。

 

すぐ近くに、マフラーもあります。エンジンが熱いうちに作業すると、暑くなったクーラントとマフラーのダブルパンチになる恐れがありますので、注意しましょう。

 

ラジエターホースを外す

ラジエターのホースは上側、下側の各2本接続されています。太さが1番太いホースですね。

 

バンドにて固定されていますのでプライヤーで摘んで後方にずらしてホースを引き抜きます。

 

ホースは張り付いている場合が大半なので一箇所に細い棒を突っ込みパーツクリーナーなどを吹きかけて回すようにしてやると簡単に引き抜けます。

 

今後も水回りの作業をするかも…

 

そんな方は、ピックツールを購入しておきましょう。安いやつで十分です。これがあると、水回りのホース類が超簡単に外れます。

 

 

あまり強引に引っ張ったりするとホースをダメにしてしまう場合がありますので注意して下さい。

 

本来ならこのホースも一緒に交換するのがセオリーかと思いますが、特別損傷箇所があるわけではないので僕はそのまま使いました。

 

 

ATFホースを外す

これはAT車限定ですが、ラジエターの下部分にATFの通り道があり、IN側とOUT側の出入り口にホースが繋がっておりこちらも外していきます。

 

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こちらのホースも他のホース同様にバンドにて固定されているのでプライヤーで摘んで後方にずらして外していきます。

 

ホースを引き抜くとATFが溢れますので下には何か引いておいた方がいいと思います。ホースが引き抜けたら急いでM12のボルトを差し込んであげるとATFが垂れてこなくなります。

 

ちょうどラジエターを固定しているステ部分のボルトがM12ですのでそいつでホースの出口を塞いでやればいいと思います!これでピタリと止まります。笑

 

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ただし、ラジエター側からもATFが漏れますので注意です。

 

ラジエターステーを外す

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ラジエターはこの4本のM12で固定されています。

 

こちらを外すとステーを持ち上げる事でラジエターからステーが引き抜けます。見るとわかるようにゴムブッシュがはめてあり、そこにラジエターを入れ込み固定されています。

 

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ラジエター固定のステーは始めの段階で外してもいいですが、ラジエターが動いてしまうとホース類の取り外しに力が入らないため、僕は最後に取り外します。

 

しかし、先ほど紹介したATFのホースにボルトを差し込むので側面2本は最初の段階で取り外してしまいます。

 

ラジエターを引き抜く

ここまできたらようやくラジエターを取り外していきます。

 

大体どの車もそうですがラジエターの取り外し作業の締めは知恵の輪状態になる事が多いです。特に軽自動車なんかだとスペースが狭いのでなりがちです。

 

必ず上手にラジエターを引き抜く事が出来る角度や向きがありますので、無理やり引き抜こうとせずに落ち着いて引き抜きましょう。

 

L150ムーヴの場合は、ヘッドライトやバッテリーまで外しておけば、かなりすんなり外せます。

 

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ラジエターの取り付け

無事ダメになったラジエターを摘出出来たら、あとは全く逆の手順でラジエターを元に戻して、ラジエターを外すために外したヘッドライトやバッテリー、バンパーなどを戻していけば取り付けは完了になります。

 

注意点としては、ラジエターホースとATFの固定バンドは以前に取り付けられていた位置(しっかりバンドの跡が残っていると思います)に合わせてバンドを固定してあげて下さい。

 

ホースを新品に変えるという方はどの位置でも大丈夫です。

 

 

忘れちゃいけないエア抜き作業

ラジエターの交換が終われば、最後にクーラントを入れてエア抜きをすれば作業完了になります。

 

  1. クーラントを入れる
  2. エンジンを掛ける(ACはOFF)
  3. 温風MAXにする
  4. ファンが回るまで放置
  5. ファンが回ったらエンジンを切る
  6. 10分ほど放置した後再びエンジンを掛ける

 

まず始めにエンジンを掛ける前に入るだけクーラントをラジエターの上から入れていきます。

 

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エンジンを掛ける際ACをOFFにする理由はファンが回って水温が上がりにくくなるためです。

 

エンジンを掛けて10分ぐらい経ったらACはOFFのまま温風をMAXにします。これは『ヒーターコア』と呼ばれる部分にクーラントを送り込むためです。

 

温風を出しておかないとヒーターコアにクーラントが流れないため、そこのエアーを抜くことが出来ません。

 

あとは電動ファンが回るのをひたすら待ちます。この時ラジエターを見ているとポコポコエアーが抜けると思いますのでクーラントが減ったらその都度補充してあげてください。

 

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これを3回繰り返せばほとんどのエアーは抜けきると思います!最後にエンジンを切ったあとはキャップを閉めて数時間放置し、(完全にエンジンが冷めてから)クーラントの量を確認してあげると良いと思います!

 

エア抜き中はサブタンクにクーラントを入れておく必要はありませんが、エンジンを止めてキャップを取り付けるときにはクーラントを入れておきましょう。

 

仮に多少のエアーが抜け切っていなくても走っているうちに抜けますので大丈夫です。

 

そのため、ラジエター交換後はちょこちょこクーラントの量を気に掛けてやりましょう。

 

エア抜きの際、こちらの道具があるとかなり楽になります。僕はペットボトルを切って使おうと思いましたが、あまりにも溢れるため、諦めました…

 

これがあればクーラントは溢れないし、クーラントを貯めておけるのでクーラントをいちいち補充する必要もありません。無くても作業は出来るので無理に買うものではありませんがあったら便利…

 

 

ラジエターのエア抜き方法はコチラの記事で、さらに詳しく解説しています。

 

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まとめ

やり方さえしっかり押さえておけばそれほど難しい作業ではありません。

 

車を直す費用を少しでも押さえたい。

 

そんな方は是非DIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

ラジエター交換ではエンジン周りや、高温になるクーラントに関わる作業になりますので、エンジンが冷えている状態で作業しましょう!エンジンが熱い状態でラジエターのキャップを開けてしまうとクーラントが吹き出す恐れもあります。

 

そこだけは注意して下さい。

 

 

 
 

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