先日車を走らせ、駐車場に車を停めたのですが…
車に戻るとBMWのボンネットから物凄い蒸気がムンムンとしているではありませんか。
察しました。【どこからかクーラントが漏れ出している事をね。】
原因を探るためボンネットを開けるとe90系定番箇所でもある【ウォーターホース】のプラスチックが分裂していました…
DIY作業で修理しましたので、作業方法について詳しく解説しています。
作業自体の難易度は低めです。
今回使った工具と部品
- M10ソケット
- ラチェット
- ウォーターホース
- クーラント(5〜6リットル)
- ピッキングツール
ウォーターホースはM6のボルト1本と、BMW独特のクリップで固定されているのでM10のソケットとラチェットがあれば交換可能です。
ピッキングツールに関しては、本来使う必要は無いのですが問題発生で急遽使いました。
そちらも合わせて解説します。
今回使った部品はコチラです。
【e90/91】ウォーターホースの交換方法
ウォーターホースを交換する際の作業手順はこんな感じです。
- エンジン側の固定部分を外す
- 反対側の連結部分を外す
- ウォーターホースの取り付け
- クーラントのエア抜き
手順に沿って順番に解説していきます。
エンジン側の固定部分を外す
エンジン側の固定部分にはM6のヘキサゴンボルトで固定されていますので、ボルトを外して取り外します。
BMWなのにはトルクスじゃないボルトは珍しいですね。
ここでトラブル発生…
ボルトを外して、折れた残りのウォーターホースを取り外そうとしたら、さらに割れてエンジンブロック内にプラスチックが残りました…
残ったやつも取らないと先に進めませんので、ピックツールを使って取り除きます。
ちなみにこれです。
水回りの作業時に、ホースを抜く作業が楽になる工具です。
本来の使い方ではありませんが、役に立ちました。
プラスチックが経年劣化で割れてしまっている場合なんかだと、こんな場面も珍しくはないと思います。
反対側の連結部分を外す
コチラは特殊なクリップにて固定さています。
ここの2箇所を持ち上げで引き抜くとこんな感じで外れます。(完全には外さない)
車体にホースが付いている状態だとクリップが見えないので、手探りで何とかクリップを持ち上げて引っ張ります。
ここに割と苦戦しましたが5分程度で終戦しました。
クリップを持ち上げたら、ホースを引っこ抜く事が出来ます。少し力を入れると引き抜けます。
間違ってもホースを上下にしたりせずに引き抜いて下さい。
あまり無駄な力をかけると、ホースの刺さる部分のプラスチックも割れちゃう恐れがあります。
本当はコチラも交換した方が良いですね。
こちらの画像は新旧比較です。
古い方はもうぼろぼろです。プラスチックがプラスチックの原型を留めていません…
過去にBMWMINIに乗っていた際にも同じようなウォーターラインのプラスチックを交換しましたが、同様の状態になってました…
ドイツ製のプラスチックはもろいです…
ウォーターホースの取り付け
古いウォーターホースが外れたら早速新しいウォーターホースを取り付けていきます。
と!その前に。
ウォーターホースが刺さるエンジンブロック側の内部を清掃します。
古いプラスチックが残っている状態で、新しいホースを付けてしまうと再びクーラント漏れの原因に繋がります。
ウォーターホースは、エンジンブロック側ではない方から取り付けました。
エンジンブロック側は取り外す時の反対でボルトを締めて固定します。
この時、ウォーターホースのパイプがしっかりエンジンブロック内にハマっているかを確認してからボルトを締めます。
ボルトが1本止めなので、ちゃんと入っていないとクーラントが漏れるもしくは、ホースが割れる可能性があります。
クーラントのエア抜き
ウォーターホースの交換が終わればクーラントのエア抜きをして作業完了です。
エア抜きについてはこちらの記事で解説しています。
BMWは電動のウォーターポンプを採用しているため、エンジンをか掛けずにクーラントのエア抜きが可能です。
今回緑色のクーラントが入ってましたので、緑色のクーラントを使っていますが、本来BMW純正のクーラントは青色です…
本当はBMW純正のクーラントを使った方がいいです。
欧州車と国産車のクーラントで入っている成分が微妙に違うらしく、ゴムホースやプラスチックを傷める原因になり、結果としてクーラント漏れが起こりやすくなるそうです。(BMWメカニック曰く)
まとめ
e90系(e90/91/92)は今回交換したウォーターホースがよくダメになり、クーラント漏れが発生します…
欧州車のプラスチックは経年劣化が激しく、割れてしまう事がよくあるので頭に入れておきましょう。
今回自分で交換作業をしましたので、掛かった費用は【4000円】程度で収まりました。
おそらくディーラーや修理工場に依頼すると2万円前後の費用が必要になるかと思われます。
自分で交換してみようかな〜?という方は参考にしてみて下さい。
※あくまでDIY作業なので自己責任で作業の方お願い致します。
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