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アッパーアームが当たる…干渉を防ぐ3つの対策方法のハナシ

ダブルウィッシュボーン式サスペンションの定番問題の1つ、【アッパーアーム】の干渉に悩まされる方は多い。

 

ただ単純に車高を下げていくとどうしてもフレームとアッパーアームの干渉は逃れられません…

 

とは言えしっかり対策をしてあげれば何の問題はありません。

 

この記事ではアッパーアームとフレームの干渉に悩む方に向けて【3つの対策】について解説していきます。

アッパーアームが当たる原因

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ダブルウィッシュボーン式サスペンションの場合、車高を下げていくと、アッパーアームとフレームが干渉してしまいます。

 

アッパーアームの上側。写真の赤丸部分に干渉します。

 

これは車がストロークするとアッパーアームが可動するためです。

 

  • 左・・・純正車高
  • 右・・・ローダウン後

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車高を下げる事で、アッパーアームとロアアームが円弧を描きながら上に持ち上がっているのが分かります。

 

アッパーアームとフレームの距離は限られていますので車高を下げ過ぎると干渉してしまうのです。

 

アッパーアームの干渉を防ぐ3つの対策

ローダウンに伴う、アッパーアームとフレームの干渉を防ぐ対策方法は【3つ】あります。

 

  • ナックルのショート加工
  • バネレートを上げる
  • フレームの叩き上げ

 

もっとも効果的な対策方法は【ナックルのショート加工】です。

 

全て順番に解説していきます。

 

ナックルのショート加工

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アッパーアームとフレームの干渉が起きてしまった場合、最も有力な対処方法は【ナックルのショート加工】です。

 

ナックルのショート加工を行う事でアッパーアームとフレームの干渉を回避出来る事が出来ます。

 

これはナックルをショート加工する事で、バンザイしてしまったアッパーアームを並行に戻す事が出来るためです。

 

簡単なイラストで解説します。

 

  • 左・・・純正ナックル
  • 右・・・ショート加工済みナックル

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ナックルをショート加工する事で、ロアアームの角度はそのままで、アッパーアームが並行になっているのが分かると思います。

 

アッパーアームが並行になった分、フレームとアッパーアームのクリアランスが確保出来ています。(○印部分)

 

ロアアーム側に車高調が取り付けられているため、ロアアームの位置が基準になります。

 

その為、ナックルを短くした分、アッパーアームの位置が下がるのです。

 

ナックルのショート加工についてはコチラの記事で詳しく解説しています。

 

www.send-freedom.com

 

 

バネレートを上げる

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ナックルを加工してもらうコストやナックル交換の手間を抑えたい方や、たま〜にアッパーがヒットする!という方は【バネレート】を上げる事で干渉を回避出来る場合があります。

 

単純に、バネレートを上げる事で車のストロークを抑える事が出来るため、干渉の回避を行えるという事です。

 

但し、頻繁にアッパーとフレームが当たってしまっているユーザーにはあまり大きな期待は持てません…

 

バネレートの変更で回避出来るのは、大きな段差やスピードが出ている時だけ干渉する!というユーザーです。

 

フレームの叩き上げ

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フレームの叩き上げでアッパーアームとフレームの干渉を回避する事が出来る場合があります。

 

※【フレームの叩き上げ】はあくまでこのような方法もありますよ〜!という事をお伝えしているだけであって、お勧めしている訳ではありません。

 

これもバネレートアップと同様に、たまに干渉するユーザーに改善の余地がある方法です。

 

但し、フレームを叩き上げてしまうと当然車に傷が付いてしまうため、よく考えてから叩き上げをしましょう。

 

もちろん、外から見ても叩き上げしている事は誰にも分かりません。(ボンネット側からは分かる)

 

アッパーアームが干渉したまま走り続けるとどうなる?

アッパーアームとフレームが干渉したまま走行を続けているユーザーも多いのでは無いでしょうか?

 

しかし、アッパーアームとフレームが干渉したまま走行を続けると【アッパーアームの破損】を引き起こす原因になります。

 

具体的にどう破損するの??

 

アッパーアームが折れてしまったり、ボールジョイントが抜けてしまう可能性があります。

 

実際に友人がアッパーアームの干渉をそのまま無視して、乗り続けた際に起こった末路についてこちらの記事で紹介しています。

 

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まとめ

アッパーアームとフレームの干渉を防ぐ3つの方法に付いてお話ししました。

 

  • ナックルのショート加工
  • バネレートを上げる
  • フレームの叩き上げ

 

最後にお話した通り、アッパーアームとフレームが干渉したまま走行を続けていると大惨事に繋がる可能性も無きにしもあらず。

 

そうならぬように、早めの対策を心掛けましょう!

 

予算に余裕がある方はナックルのショート加工をお勧めですね。

 

それでは!

 

 

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