リアのサスペンション構造がマルチリンク式を採用しているBMWの3シリーズからは純正のロアアームでキャンバー角の調整が可能です。
この記事では【E90】【E91】【E92】の純正ロアアームでキャンバー角調整をする方法について解説していきます。
セダン、ワゴン、クーペ全車種で同じシャーシを使っているので調整方法は全く同じです。
キャンバー調整に使う工具
- 油圧ジャッキ
- リジットラック
- メガネレンチ(18ミリ)
- ソケット(18ミリ)
- スピンナーハンドル
ロアアームの付け根を固定するボルトを緩めて、調整するのでメガネレンチとスピンナーハンドルが必要です。
もしくは、メガネレンチ2つでも作業可能です。
ジャッキアップしなくても、作業は可能ですがキャンバー角が変わるとので、タイヤを浮かせた状態での作業をお勧めします。
純正ロアアームでキャンバー調整する方法
- ジャッキアップする
- ロアアームの付け根を緩める
- ボルトを回転させる
- ロアアームの付け根を締める
ジャッキアップ方法についてはこちらの記事で解説しています。
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ロアアームを内側に辿っていくと、ロアアームの付け根を固定しているボルトがあります。
まずはこちらのボルトを緩めていきます。
緩めるだけで、外す必要はありません。
- ボルトの頭 18ミリ
- ナット 18ミリ
- 上側 トー角調整
- 下側 キャンバー調整
ロアアームの付け根のすぐ上に、トーコントロールアームの調整ボルトがあります。キャンバー調整をする場合は下側になりますのでお間違いなく。
18ミリのメガネと18ミリのソケットでナットを緩めたら、車体前方側(ボルトの頭)からボルトを回転させてキャンバー調整を行います。
ボルトを回転させる事で、ロアアームの位置が変わってキャンバー角の調整が出来ます。
このボルトが刺さっている穴が長穴になっているのです。
ボルトを回しながら、ロアアームをよ〜く見ていると、ロアアームが稼働しているのが確認出来ると思います。
キャンバー角の調整が終わったら、ボルトの頭側を動かさないように、ナットを締め付けてあげれば作業完了です。
もっとキャンバーを付けるには?
純正のロアアームでもキャンバー調整が可能ですが、おおよそ【1度〜2度】程度の調整しか出来ません。
- もっとキャンバーを付けたい!
- もう少しキャンバーを起こしたい!
そのような場合は、社外品の調整式アッパーアームを導入します。
- 左側 テンションロッド
- 真ん中 アッパーアーム
- 右側 調整式トーコントロールアーム
調整式のアームを入れると、ある程度自由自在にキャンバーを付ける事が可能です。
もちろんキャンバーを起こす事も可能です。
キャンバー角の調整範囲次第では、調整式のトーコントロールアームを導入しないと、トーが取りきれなくなる場合があります。
アッパーアーム、トーコントロールアームの取り付けはこちらの記事で解説しています。
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まとめ
マルチリンク式サスペンションの多くは、ここで紹介したやり方でキャンバー角を調整する事が可能です。
工具さえあれば、誰にでも調整する事が可能です。
自分でやってみようかな〜?
なんて思っていた方は是非チャレンジしてみて下さい。
キャンバー調整後は、アライメントがズレてしまうので、アライメント調整(トー角調整)も忘れずにね。
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それでは。
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