ロアアームの上げ加工をしようと思っているんだけど、車高も下がるよね?
こんな質問を過去に頂きました。(あれからかなりの時間が経過しましたが。)
そこでこの記事では、ロアアームの上げ加工に伴う車高の変化についてお話していきます。具体的には、車高が下がる車と下がらない(車高は変化しない)車の違いについてです。
ロアアームの上げ加工で車高が下がる車と下がらない車の違い
ロアアームの上げ加工で車高が下がる車と下がらない車の違いはサスペンション構造の違いです。
- ストラット
- ダブルウィッシュボーン
- マルチリンク
- アクスル(フォーシング) とかとか
ロアアームの上げ加工で車高が下がるサスペンション構造は、この2つです。
- ダブルウィッシュボーン
- マルチリンク
日本車の多くに採用されている【ストラット車】は下がりません。詳しくはこちらの記事で解説済みです。
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車高が下がるにはさらに条件付き
ダブルウィッシュボーンやマルチリンクなら、ロアアームの上げ加工で車高が下がるとお伝えしましたが、絶対に車高が下がるわけではありません。
条件が1つだけあります。
- ロアアームにショックが取り付けられているコト
ショックアブソーバーがロアアームに固定されている車に限って、ロアアームの上げ加工に伴う車高の変化が生まれます。
理由はシンプルでロアアームの上げ加工によって、ロアアームの角度が変わりショックアブソーバーの取り付け位置が変化するためです。
上側の取り付けから下側の取り付け(ロアアーム)までの距離が長くなるため、車高が下がります。
余談ですが、もしバネが別体式である場合は、ロアアームの上げ加工に伴い、バネが遊んでしまう原因にもなるので注意です。
下の画像がまさにその構造です。
バネとショックがともにロアアームに固定されるのであれば、バネが遊ぶことはないのですが…
上の写真のように…
- バネはロアアーム
- ショックはナックル
このような取り付け構造の場合は、バネが遊んでしまいます。(調整が必要です。)
ショックを縮めて調整すれば、車高が下がるしバネ側のアジャスターで調整すれば、車高の変化を抑えることが可能です。
※画像はフーガ(Y50)
まとめ
ロアアームの上げ加工で車高が下がる車は、ダブルウィッシュボーンやマルチリンク。かつロアアームにショックの取り付けがされている車に限ります。
自分の車はどこにショックが取り付けられているかを確認したら、すぐに分かります。
これからロアアームの上げ加工を検討されている方は、参考にしてみてください。
当たり前ですが、ロアアームの上げ加工で車高が下がる車は同様にロールセンターアダプターでも同じように車高が下がります。
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それでは。
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