ホイールを交換するようなケースで、ホイールナットはそのまま使い回しても大丈夫ですか?
先日、このような質問を頂きました。
詳細が無いので一概に回答することが出来ませんが、同じような疑問を持たれる方向けに記事を書いていきます。
結論ですがケースバイケースです。(それぞれの条件が指定されていないとこれ以上の回答が出来ない…。)
ホイールナットは使い回しても大丈夫?
ホイールナットは使い回しても良い時もあるし、ダメな時もあります。
結論ですが、ホイール側のナットホールとホイールナットの形状が合っていれば使い回し可能です。
ホイールナットには3種類の形状があり…
- テーパー座ナット
- 平面座ナット
- 球面座ナット
詳しくはこちらの記事で解説済みです。
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ここの形状が同じであれば、ホイールナットの使い回しが可能です。
純正ホイールが60度テーパーで、社外ホイールも60度テーパーの場合とかですね。
※テーパー座ナットのテーパー角はほとんど60度テーパーです。
これはホイールナットが純正であろうと、社外の汎用品であろうと結論は同じです。
社外ホイール用に使用していた社外の汎用品ナット(テーパー座)でも、純正ホイールがテーパー座であれば、そのまま純正ホイールに使用することが可能です。
純正ホイールから社外ホイールは注意
純正ホイールから社外ホイールへと交換する際は、ホイールナットの使い回しに注意が必要です。
その逆も然り。(社外ホイールから純正ホイール)
スタッドレスタイヤの履き替えシーズンになれば、これらのホイールチェンジは盛んに行われると思います。
理由はシンプルで、社外ホイールの大半は60度テーパー(テーパー座ナット)ですが、純正ホイールはメーカーにより60度テーパーではありません。
王道なのは、トヨタ(レクサス)とホンダですね。
詳しくはこちらの記事で詳しくお話していますので、これだけ読んでも理解出来ないよ。と言う方はこちらを読んで頂くと理解しやすいかと思います。
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他車種への使い回しも可能ですか?
昔乗っていた時の車のホイールナットが余っているんだけど、これを今の車に使い回しても大丈夫かな?
使い回しって一言に表しても色々な使い回しがあるので、念には念を色々な角度からお話しておきます。
他車種への使い回しですが、これは先程お話したナット形状が合うか否かの見極めが必要です。
さらにココに加えて、ナットのネジピッチも気にしてやる必要があります。
国産車のホイールナットは【P1.5】と【P1.25】の2種類ありますので必ずピッチが同じかだけは忘れずに確認を。
ピッチが異なれば当然、使用出来ないので注意です。
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まとめ
ホイールナットは使い回し可能な場合もあるし、使い回し出来ない場合もあります。
今履いているホイールとこれから履かせるホイールのナット形状が同じであれば、ホイールナットの使い回しが可能です。
テーパー座や平面座、球面座があることは分かったんだけど、自分で見極める自信が無い…
そんな方は無理せずに車屋さんにでも確認することを強くおすすめします。
形状の合わないホイールナットを使用すれば、ホイールが固定出来ているようで固定出来ていない状況が生まれてリスクが高過ぎます。
無理に自分で判断するメリットが全くありませんからね。
それでは。
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