僕もこれからローダウン仕様のモンキーを製作しようと思っているのですが、車高の下げ方がイマイチ分かりません。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーの車高の下げ方(ローダウン方法)についてフロントとリアをセットで紹介していきます。合わせて、実際にローダウンしたモンキーの画像とダウン量も紹介していきます。
【モンキー】車高の下げ方
モンキーの車高を下げる(ローダウンする)場合、フロントとリアで下げ方が異なるので、順番に別々で解説していきます。
- リア
- フロント
先に、簡単に車高が下がるリアから紹介していきます。
リア
モンキーのリア車高を下げる方法は至ってシンプル。今取り付けられているリアサスペンションよりも、短いリアサスを購入し、交換するだけで車高が下がります。
当然ですが、リアサスペンションの全長が短くなる分、車高が下がります。
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既製品のサスペンションでは、理想の短さが無いよ…。
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フロント
まず始めにインナーチューブを取り外します。
トップブリッジ側から固定されている14ミリのボルトを2本外し、次にガイドキャップを外します。
- 4L用のフロントフォークはネジ式
- 5L用のフロントフォークははめ込み式
4Lモンキーのフロントフォークは、ネジ式のガイドキャップを外したら、あとはそのまま下にインナーチューブが引っこ抜けます。
5Lモンキーのフロントフォークの場合は、ガイドキャップを外した(アウターの)内側に、【スナップリング】があるのでスナップリング外しを使い、クリップを外すことでインナーチューブが引き抜けるようになります。
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ここからがいよいよ車高を下げる方法です。(ここから先は5Lモンキーも4Lモンキーも同じ。)
フロントの車高を下げる方法は、2つあります。
- バネをカットする
- インナーをカットする
多くのユーザーは、手軽さもありバネをカットし、車高を下げているユーザーが多いです。バネカットで車高を下げる具体的な方法については、長くなるのでこちらの記事で解説しています。
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バネだけでは下げ幅が足りなかったり、ストローク量が不足してしまうことから、インナー側(バネの下のパイプ)をカットし、車高を下げる方法もあります。
画像の矢印部分です。
一度、下側のスプリングホルダーを固定しているピンを抜いて、下げたい分パイプをカットするとその分、車高が下がります。
この場合は、インナーをカットした後に、インナーと下側のスプリングホルダーを固定する、ピンを打ち込むための穴を開け直す必要があります。
ここのピンは抜くのも少々大変だし、カット後手前と奥側を同じ位置に穴空けしないといけないので、割と大変な作業です…。
そんな理由から、フロントの車高を下げる場合は、バネをカットし車高を下げる方法をお勧めします。
もし、バネをカットして車高を下げる場合、下げ幅によって上下のスプリングホルダー同士がぶつかってそれ以上下がらなくなる場合があります。
その際には、スプリングホルダーのゴムを取り、ホルダー部分のネジ山が無い箇所をカットしてしまえば、もっと車高を下げることが可能です。
イメージはこんな感じです。(かなり極端だけども…。)
大概の場合は、この方法を使うことでバネカットのみでフロントの車高を下げ切ることが可能です。
もし、自分でカットするのが難しいようでしたら、ショートタイプの商品があるのでそちらを購入し、交換すれば車高を下げることが可能です。
このような商品を購入すれば、単純に付け替えるだけでフロントの車高を下げることが可能です。
参考画像とダウン量
ローダウンの参考値として、今回僕が製作したモンキーのローダウン量を紹介しておきます。
- フロント 80ミリダウン
- リアサス 240ミリ
- スイングアーム 6センチロング
このぐらいのダウン量だと、マフラーの底上げ加工をしてやることで地面とのクリアランスを十分確保出来るので、腹下を一斉気にせず走行が可能なダウン量です。
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ちなみにモンキー純正のリアサスは【265ミリ】なので、そんなにサス自体の全長は変化していませんが、スイングアームを伸ばしている分、車高が下がります。
そのため、リアサスの全長は人の数値にばかり気を取られていると、思い通りの車高にならないことがあるのでそこだけ注意です。
まとめ
モンキーの車高は誰でも簡単に下げることが可能です。
フロントに関しては、バネをカットするため、グラインダーが必要になりますが、グラインダーだけあれば気軽にローダウンすることが可能です。
その辺面、むやみにフロントの車高を下げ過ぎると、タイヤとシリンダーヘッドのクリアランスが無くなり、干渉する可能性もあります。そこら辺にも注意が必要です。
リアサスの全長に関しては、自分が使用している(使用しようと思っている)スイングアーム長によっても車高が変わってしまうのでそこだけ頭の片隅に入れておきましょう。
モンキーの場合は、ダックスやシャリーとは異なり、スイングアームの長さが人によってバラけますからね…。
それでは。
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