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【バイク】ドライブチェーンが張ったり緩んだりする3つの原因

  • 2022年11月8日
  • 2022年11月9日
  • 4mini

 

モンキーのドライブチェーンを交換して、チェーンの張り調整をしたのですが、タイヤを回すとチェーンが張ったり緩んだりと、バラ付きが出ています…。これは何が原因ですか?

 

先日、このような質問を頂きました。

 

そこでこの記事では、バイクのドライブチェーンが張ったり緩んだりする(張り具合にバラ付きが出る)原因について紹介していきます。

 

 

ドライブチェーンが張ったり緩んだりする3つの原因

 

バイクのリアタイヤを回した際に、ドライブチェーンが張ったり緩んだりとバラ付きがある原因は以下の3点にあります。

 

  • チェーンが伸びている
  • そもそもそこまで精度が良い物ではない
  • カウンターシャフトやアクスルシャフトの曲がり

 

チェーンが伸びている

 

まず初めに、ドライブチェーンを交換してから長い走行距離を走行している場合は、ドライブチェーンが伸びてしまっているかもしれません。ドライブチェーンが伸びる時には、全てのリンクが均一に伸びてくれるわけではありません。

 

そのため、ドライブチェーンが伸びてくると、チェーンの長さにバラ付きが発生して、チェーンが張ったり伸びたりする症状が現れます。

 

チェーンが張ったり緩んだりするような症状が気になる場合は、真っ先にドライブチェーンを疑うのが得策かと思います。(チェーンを変えたばかりの人やチェーンが新品の人は話が変わってきますが…。)

 

 

 

精度の問題

 

もう1つの原因に関しては、そもそもドライブチェーンを回す2つのスプロケットや固定部分の精度の問題でそのようなことが発生しているケースです。

 

ドライブチェーンを回転させているスプロケットの固定方法を見れば分かると思いますが、正確に位置決めがされている訳ではなく、固定箇所に多少なりともガタがあります。(車種にもよると思いますが…。排気量の小さい、原付や原付2種は特に。)

 

そうなれば、スプロケットの固定位置がハブに対して、ど真ん中より少しズレた位置に固定されることになり、ホイールの回転に合わせて楕円を描くような動きになってしまいます。そうなれば、当然、スプロケット間の距離が多少なりとも変化するので、このようなことが起こり得ます。

 

特に、4miniのように極端に車高を下げたユーザーの場合、一般的なバイクでは考えられないぐらいのチェーンに張りを与えることになるケースも多く、余計にチェーンの張り具合に発生するバラ付きに敏感になると思います。

 

 

どうしても可能な限り、ハブに対してどセンターでスプロケットを固定したいという方は、皿ネジを用意して、皿ネジのテーパー部分でスプロケットをがっちり固定させて下さい。

 

これでセンターが出ますので、皿ネジを1本ずつ本来使用するボルトに変えいけばセンターが出た状態をキープすることが可能です。

 

 

 

そもそもバイクのドライブチェーンそのもののも、そこまで小さな公差の中で精密に作られている物ではありませんので、どこまで効果が出るかは知りませんよ。

 

カウンターシャフトやアクスルシャフトの曲がり

 

正直なところ、可能性はかなり低いですが、ドライブチェーンの貼り具合にバラ付きが出ている場合、カウンターシャフトが曲がっている可能性も無きにしも非ず。

 

カウンターシャフトとは、エンジンの動力をタイヤに伝えるためのシャフト。エンジン側のスプロケットが固定されているシャフトを意味します。

 

当然、このシャフトが曲がっていれば、タイヤの回転に合わせてスプロケット間の距離が変わりますので、チェーンの張り具合にバラ付きが出てきます。

 

 

  • 過度なエンジンブレーキを多用
  • 許容範囲を超えたトルクが出ている

 

一般的にバイクにはあまり起こり得る話ではありませんが、エンジンをボアアップしてパワーアップさせたり、乗り方次第では曲がりが発生することが考えられる部品です。過度なエンジンブレーキは、カウンターシャフトに大きな負担を与えています。

 

カウンターシャフトを支えるための、カウンターサポートが必要なバイクにサポート無しで走行していたりすると、カウンターシャフトが曲がってしまう原因にも繋がります。

 

合わせて、小さいバイクの場合はアクスルシャフトが曲がっているケースも無きにしも非ず…。可能性は低いですが、原因の追求に行き詰まった際には、アクスルシャフトも念の為確認してみることをお勧めします。

 

最もチェーンが張る場所で調整する

 

ドライブチェーンが明らかに伸びているであろうケースであれば、一刻も早くドライブチェーンの交換をお勧めしますが、そうではない場合に関しては、リアのタイヤを回して、最もチェーンが張るポイントでチェーンの張り具合を調整して下さい。

 

緩くなるポイントでチェーンの張りを調整してしまうと、タイヤが回転してチェーンが張るポイントに来た際、チェーンが張られて過ぎてチェーンやスプロケットを痛める行為に繋がります。

 

そのため、チェーンの張りにバラツキを感じるのであれば、チェーンが最も張るポイントで張り具合を見ながら適量の弛みが出来るよう調整してやればOKです。

 

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まとめ

 

バイクのドライブチェーンが張ったり緩くなったりする原因は、ドライブチェーンが伸びてしまっていることが原因であるケースが大半です。

 

ただし、新品のチェーンを使用しているケースでもこのような症状が出る可能性があります。これは、ドライブチェーンまわりの精度問題であり、そんなもんだよ。という次元のお話です。度合いにもよりますが、多少程度のバラ付は致し方無いかと思います。

 

そんなことよりも、その多少のバラ付きに敏感に気が付けるようだと、ドライブチェーンを張り過ぎな状態かもしれません。(ケースバイケースですが、ノーマルのバイクであれば。)

 

どの程度のバラ付きがあるかにもよりますが…。

 

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限度はありますが、タイヤを回転させることで多少ドライブチェーンの貼り具合が張ったり緩んだりすることは致し方無いことなので、チェーンが最も張る場所を探して、そこの張り具合を見ながらチェーンの調整をして下さい。

 

※その限度が分からない場合は、バイク屋さんへGO〜。ですね。

 

それでは。

 

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