今すぐにワイトレが欲しくて、アップガレージに走ったけどピッチ違いのワイトレしか無かった…。今すぐ欲しいからこのピッチ違いのワイトレで何とかならないかな?
こんな経験をする方も中にはいらっしゃるかと思います。どうしても、今すぐに購入したい。なんてことはそこまで珍しいケースでもないかもしれませんね。
そこでこの記事では、ネジピッチが異なるワイトレ(ワイドトレッドスペーサー)は取り付け出来るのか?と言うテーマでお話ししていきます。
結論、ネジピッチが違うワイトレでも、PCDと穴数が合っていれば取り付け可能です。
ネジピッチが異なるワイトレは取り付け出来ますか?
ネジピッチが異なるワイトレであっても、PCDと穴数が同じであれば、車体に取り付けて走行することは可能です。ワイトレと車体側のハブボルトは別々ですので、ネジピッチの違いは取り付け上には何も問題ありません。
単純にワイトレを固定するホイールナットと、ホイールを固定するホイールナットのネジピッチが異なるだけの話です。
ワイトレに付属している、本来ワイトレを車体に固定する用のホイールナットを、ホイールの固定に使用し、別途で自分の車用のホイールナットを使用しワイトレを車体に固定してやれば、問題なく取り付けが可能です。
▪️P1.5の車にP1.25のワイトレ取り付け
- ワイトレの固定 P1.5のホイールナット
- ホイールの固定 P1.25のホイールナット
ホイールを固定するナットに関しては、ワイトレに付属してくるワイトレ固定ナットを使っても良いし、別でワイトレ側と同じピッチのホイールナットを購入しても、どちらでもOKです。
※ワイトレのナットもホイールを固定するナットと同様に60度テーパーです。
異なるピッチのワイトレ装着時の注意点
異なるピッチのワイトレを使用する場合、ワイトレ用のナットではなく、ホイール用のナットを使用し取り付けることになるかと思います。そのため、以下の2点だけ注意が必要です。
- ワイトレからナットが飛び出す
- 袋タイプのホイールナットは避ける
※袋タイプのホイールナット=非貫通式のホイールナット
ワイトレ本体から、ワイトレを固定するナットが飛び出す件に関しては、ホイール側に逃げがあり、ホイールと干渉しなければ何にも問題ありません。詳しく説明するまでもないと思います。
もし理解が追いつかない場合は、こちらの記事をご覧下さい。これで解決します。
15ミリまでのワイトレであれば、確実にナットが飛び出すかと思います。20ミリでも出るかも。
2点目の、袋タイプのホイールナットを使用することを避ける理由については、ハブボルトがホイールナットにドン突きしてしまう可能性があるためです。ホイールを固定するよりもワイトレを固定する際の方がネジ山の掛かりしろが多くなるため、このような可能性が起こり得ます。
そのため、ホイールナットを固定する分には、袋タイプでも何の問題もなかったのだけれども、ワイトレの固定をする際にはハブボルトが袋ナットの底面にドン突きしてしまう可能性があります。
※使用するホイールナットの全高にもよる。
仮にドン突きしていることに気が付かず、ワイトレを固定してしまうとワイトレが車体(ハブ部分)にしっかり密着していない状態(隙間、ガタ)になりますので、走行中にホイールが暴れてハブボルトが折れるかと思います。
まとめ
ネジピッチが異なるワイトレであっても、ホイールナットだけ別途で用意することが出来れば、問題なく取り付けすることが可能です。
そのようなケースでは、ワイトレの固定にホイールナットを使用することになるかと思います。その際、使用するホイールナットは貫通式のナットを用意し、固定することを強くお勧めします。
理由は、ホイールを固定する時よりも、ワイトレを固定する方がハブボルトの飛び出し量が多くなるため、ハブボルトがホイールナットの底面にドン突く可能性があるためです。
それでは。
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