〇〇に乗っていてキャンバーを〇〇ほど付けているのですが、ドライブシャフトのドン突き防止のため、ロアアームを延長しようと考えています。どのぐらい、ロアアームを延長してやるのが良いと思いますか?
車種問わず、軽自動車を弄っているユーザーから度々このような質問を受けることがちらほら…
そこでこの記事では、FFストラット車のドライブシャフトドン突き防止のために入れるロアアームの延長量はどのぐらいがベストなのか?というテーマでお話ししていきます。
FFストラット車のロアアームは何ミリ延長がおすすめか?
ロアアームの延長量に関しては、車種やその車の仕様によっても理想の延長量は異なるので、一概には言えませんが、多くの方は10ミリも延長してやれば十分なケースが多いです。
▪️10ミリ延長でコトが足りるケース
- カーブ中にドライブシャフトがドン突く
- キャンバーが5.6度前後
- 最低地上高3.4センチぐらいのダウン量
※分かりやすい例えであって、あくまでも1つの目安程度にお考え下さい。
つまるところ、10ミリロアアームを延長してやれば、ドライブシャフトのドン突きが解消、もしくは予防に十分というのが、これまでの経験則です。
▪️N-ONE 10ミリ延長
▪️エッセ 10ミリ延長
合わせて、ストラット構造の場合、多くの延長ロアアームに上げ加工が併用されています。そのため、延長に加えて、ロアアームの角度が補正されることによっても、ドライブシャフトのドン突き解消に繋がるため、10ミリも延長してあれば、問題ない。というのが結論です。
ダイハツ車はドン突きしやすいので15ミリでも良いかも
どのぐらいキャンバーを付けるのか?どのぐらい車高を下げるのかによっても話が変わってきますが、軽自動車の中ではダイハツ車がドライブシャフトの(ミッションケース側への)可動域が狭いため、15ミリ程度延長しておいても良いかもしれません。
ちなみに、上の画像のL175ムーヴには15ミリの延長ロアアームが組み付けてあります。
L150やL350の年式やL175やL375の年式のダイハツ車だと、車高によっては2〜3度程度のキャンバー角でも、ハンドルを切った際にドライブシャフトがドン突きを起こすケースも珍しくありません。
スズキ車やホンダ車の軽自動車と比較すると、ドライブシャフトの可動域がかなり少なめです。
※全ての軽自動車を触っているわけではありませんので、あくまでもこれまで触ってきた車に限った話ですが、メーカーごとドライブシャフトのストローク量には差があるのは事実です。
そのため、車高を過度に下げる場合や、キャンバー角の調整量が多いようなケースであれば、15ミリほど延長しておくのが無難かと思います。
キャンバーの調整量が少ない車体で20ミリ延長してしまうと、ダイハツの場合すぐにタイロッドが届かない状態になりますので、その辺は頭に入れておくことをお勧めします。
上のムーヴラテに足周りを組み込んだ際には、ドライブシャフトがドン突きを起こしてしまっていたので、安く出回っていた20ミリ延長のロアアームを購入して取り付けましたが、タイロッドが届かなくなり、タイロッドを延長する羽目になりました…。
10〜15ミリ延長のロアアームだったら、やらなくても良かった内容です。

まとめ
どのぐらいキャンバー角を付けるのか?どのぐらい車高を下げるのか?何の車種なのかによって、話が変わってきますが、キャンバー角が5〜7ぐらいであれば、10ミリも延長してやれば、ドライブシャフトのドン突き解消、もしくは防止には十分な延長量であることが多いです。
ダイハツ車は、他の軽自動車を作っているメーカーに比べると、ドライブシャフトのストローク量が少ない傾向(ドライブシャフトがドン突きを起こしやすい)にあるため、15ミリ延長のロアアームを視野に入れても良いかな?というのが個人的な意見です。
多くの延長ロアアームには、上げ加工が併用同時に施行されているケースが多いため、延長加工に加えて上げ加工側でもドライブシャフトのドン突き補正が可能になりますので、そちらも頭に入れておくことをお勧めします。
ストラット構造のロアアームの場合、ロアアームを延長すればするだけ、ホイールの頂点側も外側に出てきてしまう問題もありますので、オフセットが稼げなくなることも抑えておくと良いかと思います。

それでは。
▪️関連記事はこちら






