ピロ式の調整式アームを取り付ける際に、ピロボールの振り角に注意して付けないと、ピロボールが壊れちゃうから気をつけてね。と言われましたが、ピロボールの振り角とやらがイマイチ理解出来ません…。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ピロ式の社外アーム(キャンバーアーム)を取り付ける際に注意するべきピロの振り角について簡単に紹介していきます。
ピロボールの振り角とは?
ピロボールの振り角とは、ピロボールが可動した際に、動ける最大値を意味します。
上の画像が、アームの取り付け部分に使われているピロボールを最大限、動かした際の図になります。言ってしまえば、この時の角度がピロボールの振り角になります。
ざっくりですが、上の画像のピロボールの振り角は左右にそれぞれ10度ちょっとぐらいあります。
これ以上、ピロボールを動かそうとしても、当然ピロボールはこれ以上は可動することが出来ない状態です。
ピロ式のアームを取り付ける際には、ピロボールの振り角に注意
社外品で取り付け部分にピロボールが使用されているアームを取り付ける場合、ピロボールの振り角が最大値になっている状態で車体に取り付けてしまうと、ピロボールが破損する可能性があります。
これは、サスペンション周りがストロークする際に、アームは必ずしも上下だけの動きをしているとは限らず、横方向への動きもするので、ピロボールがそれ以上動けない状態にしておくと、ピロボールが破損します。
片側がピロボールになっていて、もう反対側にはピロボールが使用されていない場合に関しては、気にせずに組んでもピロの振り角が最大値になっている状態での取り付けはそう滅多に起こりませんが、両側がピロボールになっている場合は、それが起こり得ます。
※反対側がブラケット形になっているような車種の場合は。
上の画像のように、奥側と手前側のピロがそれぞれ反対方向へ、ピロボールが振ってあると、ピロ部分にハマっているカラーは、並行になるため、アーム本体を妨げるものがない場合に関しては、この状態で取り付け出来てしまいます。
この状態で取り付けてしまうと、アームに横方向への力が掛かった際に、ピロボールは可動キャパを超えて、破損します…。
まとめ
ピロ式のアームを取り付ける際に、ピロの振り角が最大値になっている状態で車体に取り付けてしまうと、アームに対して横方向からの力が加わった際、それ以上ピロボールが稼働できない状態が発生するため、ピロボールが破損します。
それほど分かりやすい解説ではなかったため、理解出来ない人もいるかもしれません。
もし理解出来ないのであれば、ピロボールのカラーとアームが並行になる状態で取り付けてやればOKです。ピロボールが真っ直ぐになっている状態で取り付けてやるということです。
※記事中の文面で伝わって欲しいですけど…。
それでは。
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