通勤車で乗っていたムーブを解体するので、アクスル交換の方法についてお話ししていきます。
この記事では、l150ムーヴの【ABS有】アクスルの交換方法です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、この年式のダイハツ車はABSの有無でアクスルが異なります。
ABS無しのアクスル交換については、こちらをご覧ください。
アクスル交換に必要なモノ
- スピンナーハンドル
- ラチェット (17ミリ)
- メガネレンチ(17ミリ)
- トルクスソケット(T55)
- マイナスドライバー
- グラインダー
グラインダーに関しては、ブレーキホースの固定箇所を切断するのに使います。
切りたく無い人のために、切らない方法も解説します。
l150ムーヴのアクスル交換方法(ABS有)
アクスル交換の手順は以下の通りです。
- ドラムカバーを外す
- ドラムブレーキを分解
- ハブを外す
- 配線類を外す
- ショックを外す
- アクスルを車体から切り離す
順番に画像付きでお話ししていきます。
※戻す際は、基本的に逆の手順で作業するだけなので、割愛します。
ドラムカバーを外す
サイドブレーキを解除した状態で、ドラムカバーにあるネジ山にボルトを入れ込むと外れます。
※M6のボルトだったはず。
外れない場合は、サイドブレーキをかけたままの確率が高めです。
ドラムブレーキを分解
ハブをアクスルから切り離すのに、ブレーキを分解する必要があります。
まず始めに、こちらのピンをペンチ等で外します。押し込みながら回すと外れます。
※外れる際にスプリングが飛んでいく可能性があるので注意です。
後は、上下にあるスプリング(左右のブレーキシューを連結しているやつ)をペンチもしくは、スプリング外しにて外します。
この時、スプリングツール(フック)を用意しておくと脱着がラクです。安いし。
僕はこの作業をするたびに買おう買おうと思いつつ、かれこれ5年ぐらいが経過しています。
最後に、サイドブレーキのワイヤーを外せばOKです。
バラすのに不安な方は、写真を撮ってから作業するなりすることをお勧めします。
特に、ここの【ギザギザ部分】とかとか。
ここでブレーキの効きが変わってしまうので、要注意です。
左右でズレたりすると、ブレーキが片効きしてしまいます。
※左だけはちゃんとブレーキできているのに、右側がブレーキが効いてないみたいな。
ハブを外す
そしたら、ハブを固定している【トルクスのボルト(4本)】にアクセス出来ると思いますので、そちらを外します。
トルクスレンチのサイズは【T55】です。
そうすると…
このように、アクスルからハブやらプレートが分離可能になります。
ハブの裏面には、ABSのカプラーがありますのでそちらもお忘れなく。
残念ながら、ドラムブレーキが付いたままでは、ハブを外すことが出来ません。(ボルトにアクセス出来ない…)
全部のボルトにアクセス出来ないわけじゃ無いんですが、1本か2本が外せません…。
配線類を外す
ABSの配線がアクスルに2箇所固定されています。
青色のクリップは摘みながら、車体前方側のグレーのクリップは、爪をマイナスドライバー等で起こしつつ、引き上げるようにすると外れます。
ハブ付近のゴム部分は、ダストブーツがハマっているだけなので引っ張れば外れます。
ブレーキホースの固定部分に関しては、クリップを外したあとステーを切断する方が多いです。
戻す際は、ステーをサイド戻してタイラップでガッチリ固定でOKです。※これで車検も通ります。
もし、切りたく無いよ!という方は…
ブレーキホースを17ミリと10ミリのレンチで、回して切り離せばステーを切らずに外せます。
ここを1度切り離す場合、当然ですがフルードが出てしまいます。もちろん、エア抜き作業も必要です。
ワンウェイバルブを使えば、誰かの手を借りることなくエア抜き可能です。
ショックを外す
ここからいよいよ、アクスルを外す作業になってきます。
ショックアブソーバーの下側(左右)を固定するボルトを外します。
ここのボルトは頭が【17ミリ】です。
このボルトを抜く前に、アクスルにジャッキを掛けておきましょう。※アクスルが垂れますので。
アクスルを車体から切り離す
後は、アクスルにジャッキをあてがいつつ、アクスルと車体を固定する部分のボルトを外します。
ボルトの頭は17ミリです。
ここのボルトは結構長いです。燃料タンクも近く、インパクトレンチが入らないので手で回します…
左右、ボルトを外したらそのままジャッキを引っ張り出して、アクスルが摘出可能です。
アクスルは、車体と2本のボルトとショックを固定している2本のボルトのみで固定されています。
アクスルを引っ張り出す際は、配線やらブレーキ配管を引っ掛けてこないように注意です。
戻す際は、逆の手順で戻すだけなので、割愛します。
まとめ
アクスル交換自体、それほど難しい作業で無いです。
強いて言うなら、ドラムブレーキの分解あたりで苦戦するかどうかぐらいだと思います。
軽自動車のサイズなら、アクスル本体の脱着は1人でも余裕です。
どうしても自分には出来ないと判断した場合は、無理せずショップ等にやってもらうことをお勧めします。
ちなみに、ABS有りの車体にABS無しのアクスルを流用する際は、こちらの記事をご覧頂くとスムーズです。
それでは。
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