これから僕もモンキーのエンジンをボアアップする予定なのですが、ボアアップキットに付属する部品以外に、一緒に交換しておいた方が良い部品はありますか?組み込む時に交換した部品を教えて下さい。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのエンジンをボアアップする際に、一緒に交換しておくべき部品について紹介していきます。これからボアアップされる方の参考になれば幸いです。
ボアアップする際に一緒に交換するべきパーツリスト
モンキーのエンジンをボアアップする際には、以下の部品も一緒に交換しておくのが理想です。
- スタッドボルト
- カムチェーン
- カムチェーンガイドローラー
- カムチェーンテンショナーローラー
- ジェネレーター周りのパッキン一式
- カムチェーンテンショナーのプッシュロッドヘッド
- オイルポンプ
先日モンキーのエンジンをボアアップする際、交換した部品達の一覧です。
これらの部品を全て交換した際に掛かる費用については、こちらの記事でお話ししています。
ここで挙げた部品は、ボアアップキットを組み込む際に最低限交換する部品です。多くのユーザーは、この辺の部品は無条件で交換されるケースが多いです。
スタットボルトを交換するためには、腰上をバラさないと交換が出来ません。そのため、腰上をバラすこのタイミングで交換しておくのが理想です。
個人的には88cc程度の排気量であれば、強化スタットボルトではなくても問題無いと思います。これまで組んできた数個のエンジンには、強化品は使用していません。(100ccオーバーの時だけ強化品を組みましたが…。)
※その代わり、もし腰上をバラす機会には、再度交換するぐらいの勢いです。
カムチェーンに関しては、強化品を使用しカムチェーン周りに使われている2つのローラーもセットでの交換がお勧めです。
ローラーに関しては、スタットボルトやチェーンと違い、目視でまだ使えるかどうかが容易に判断できる部品ですが、消耗の具合に関わらずこの際交換しておくことをお勧めします。いくらもしない部品ですし、ケチるところでは無いと思います。
※つい最近自分で交換していたりしない限りは…。それはちょっと例外です。
カムチェーンのテンショナー関連でもう1つ。プッシュロッドヘッドという部品もついでに交換しておくと良いです。
テンショナーローラーの交換には、ジェネレーター周りを分解する必要があります。カムチェーンを交換するのであれば、ここは分解が必須になるので、ついでです。
こっちのギザギザしているローラーがカムチェーンのテンショナーローラーです。磨耗してくると、山が無くなっていきます。
それに伴い、ジェネレーター周りのゴムパッキンも一式交換しておくことをお勧めします。
オイルポンプに関しては、強化品に交換しておかないと、エンジンが壊れる可能性があります。強化オイルポンプ取り付け時には、セットでオリフィスの拡大もセットで行います。
クラッチ交換もセットがお勧め
ボアアップした際に強化クラッチを一緒に組み込むか迷われる人も多いようですが、個人的にはセットで交換しておくのがお勧めです。
理由はシンプルで、強化オイルポンプを組み付ける際には、クラッチ周りを分解する必要があります。
クラッチが邪魔でオイルポンプを固定しているボルト(ネジ)にアクセル出来ないためです。そんな理由もあり、どうせクラッチカバーを外し、クラッチを一度分解するのであれば、そのタイミングでクラッチを交換してしまえば、後々の手間を省くことが可能です。
88cc程度のボアアップであれば、純正クラッチでも滑らず走行が可能な場合もありますが(クラッチの摩耗状況にもよる)、後々滑り出すのは明確です。
まとめ
モンキーのエンジンをボアアップする際には、以下の部品をセットで交換しておくのがお勧めです。
- スタッドボルト
- カムチェーン
- カムチェーンガイドローラー
- カムチェーンテンショナーローラー
- ジェネレーター周りのパッキン一式
- オイルポンプ
これだけ別途で用意し、同時交換しておけば余計なトラブルを気にすること無く、パワーアップしたボアアップエンジンで快適にツーリングを楽しむことが可能です。
※ボアアップキットに付属するガスケットやノックピン等は省いています。銅ワッシャーは付属しないかも。多分、どこのメーカーも付属しないので用意が必要です。
ボアアップ後のつまらないトラブルを避けるためにも、このぐらいは交換しておくことをお勧めします。先日、組み込んだエンジンでもここで挙げた部品は全て交換済みです。
これらの部品交換を踏まえた上で、ボアアップに掛かる費用(部品代金)については、こちらの記事でお話ししています。
それでは。
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