モンキーのエンジンをオーバーホールしつつ、ボアアップキットの組み付け(強化クラッチ、社外強化クランクシャフト)を行いましたので、慣らし運転を行いました。
ボアアップ後のエンジンでは、どのぐらい慣らし運転をしましたか?慣らし運転中はどのような感じで走行していますか?
先日、このような質問を頂きましたので、ボアアップ後の慣らし運転について簡単にお話ししていきます。
- 何キロぐらい走行する?
- 慣らし運転中の注意点は?
【モンキー】ボアアップ後の慣らし運転について
これはあくまでも僕自身の話ですが、モンキーのエンジンをボアアップした際に行った慣らし運転は以下の通りです。
- アイドリングで1時間程度放置
- 10キロ程度走行してオイル交換
- そこから60キロ程度走行
エンジン組み付け後は、走行し出す前に長い時間アイドリングさせて放置しています。一度に1時間という訳ではないですが、2回か3回に分けてトータルで1時間程度アイドリング状態で放置しました。
※昼間の日向とかではやらない方が良いと思う。夏場とか特に…。
実際に行った慣らし運転の距離で言うと約70キロ〜80キロ程度の走行です。人によっては100キロ程度を目安に慣らし運転をする方が目立ちますが、今回は途中で飽きてしまって断念…。(バイクに乗るのが面倒な季節に突入したからしゃーなし。)
個人的な意見ですが、50キロ程度慣らし運転をしてやれば、それなりに当たりが付き始めるので良いかな〜?と思います。
ボアアップキットを組み付けてから50キロ程度走行した段階で一度エンジンを全てバラして、クランクシャフトの組み替えを行ったので、50キロ走行したエンジン内部を確認しましたが、良い感じに当たりが付き出し初めている頃合いでした。
▪️慣らし運転中の注意点
- エンジンの回転数は上げ過ぎない
- エンジンブレーキを使わない
ボアアップキットを組み付けて、1時間程度のアイドリングをさせたのち、すぐにオイル交換をしている理由は、エンジン内部の部品を新品に組み替えると、アイドリングしただけで、鉄粉が出てきます。
それを内部に行き渡らせながら、エンジンの回転数を上げたくないのですぐにオイル交換をしてから、慣らし運転を行なっています。
エンジンを全てバラして清掃してからボアアップキットやクラッチ周りを組み付けていますが、1時間程度のアイドリングと10キロ程度の走行でそれなりの鉄粉が出てきます。(ドレンボルトに張り付いていた。)
※しっかり新品部品のバリ取りをして組み付けても、1発目はどうしても鉄粉が多めです。
マグネット付きのドレンボルト必須です。
慣らし運転中のオイル管理について
慣らし運転をする際には、オイルの管理についても、いくつかポイントがあります。
- 高性能過ぎるオイルを使用しない
- オイル添加剤は使用しない
- 慣らし運転を始めて早い段階でオイルを交換する
個人的な意見もありますが、エンジンの慣らし運転をする際には、あまり高性能オイルを使用しない方が良かったりします。これは、すぐに捨てるオイルだから勿体無いという意味ではなく、高性能のオイルを使用すると、エンジン内部に当たりが付きにくくなるため、慣らし運転にならないという意味です。
もちろん、高性能のオイルを入れておくと、全く当たりが付かない訳ではないけども…。
※この内容は、どこかの(車の)チューニングショップのオーナーさんが話していた内容を聞いて、なるほど。って思ったのでそのまま書いておきました。(全く知らない人ですが…。)
オイル添加剤も同等の理由です。
慣らし運転時には、無名の安いオイルを入れれば良いという訳ではなく、メーカー純正オイルを入れておけば良いかと思います。
価格も安いし、フィーリングも悪くないし、個人的にはコスパ最強のエンジンオイルだと思っています。慣らし運転が完了して、オイル交換をする際に、もう一度このオイルを入れても良いぐらいです。
まとめ
モンキーのエンジンをボアアップした際には、多少なりとも慣らし運転は絶対に必要(やった方が良い)になります。
慣らし運転の走行距離で言うと50キロから100キロ程度を目安に慣らし運転をしてやればOKです。慣らし運転が終わったら、いきなりスイッチを入れたかのような、荒っぽい運転をして良い訳ではないので、その辺はジリジリと…。
新品のエンジン部品を組み付けると、どうしても部品同士の当たりが付き始める最初のうちはスラッジの量が多くなります。また、当たりが付き始める前にどんどんエンジンの回転数を上げてしまうと、エンジン内部に良からぬ傷を付けてしまう恐れも…。
ボアアップしたエンジンであれば、それほど回転数を上げてやらなくても60キロ以上はスピードが出せますので、慣らし運転だからと言ってノロノロ走行する訳ではなく、むやみにエンジンの回転数を上げたり、過度なエンジンブレーキを多用して、エンジンの負荷をなるべくかけないように心掛けながら走行するだけなので、それほど人的負担はないかと思います。
それでは。
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